01.Private Room Intro
02.AV
03.Read Your Mind
04.Heaven
05.Don’t Take Your Love Away
06.Have Some Fun
07.Hooked
08.Phone Sex [That’s What’s Up]
09.Feast
10.Seems To Be featuring Olivia
11.You Got Me
12.Wanna Be Close
13.Everything About You
14.You
15.Read Your Mind -Part II The Remix-
16.Flickin
(総評)
AVANTの３作目となるこの作品は、前作でのセールス的不振を受けてか、単純なエロエロ路線を止め、SOULよりな１stの毛色に近い、アットホームであり、エロさもあるSOULFULな作品に仕上がっています。JOEや、Musiqよりも個人的にはオススメです！とても、聞きやすい感じがします。AVANTは2作目はセールス的にはどうだったのかなーという心配もあって、ちょっとどうなるか心配していたのですが、いい意味で改善してきてくれていて、今回もSteve Huffとのがっちりのコンビネーションで、いい作品をたくさん作り出してます。
前作は、Sweetで、Sexyでよかったのですが、極めの一曲がなかったのです！でも、今作では6曲目「Have Some Fun」は、もう名曲です！一度聞いたら耳を離れないほど強烈でいて、メロディーラインが素敵です！その他にも、あのSexual Healingを大胆にサンプリングした「Heaven」など、かなりインパクトがある曲が多く、聞き飽きさせません。もちろん、AvantのSexyな歌声とファルセットは健在で、今作でもいい雰囲気の曲を聞かせてくれますが、それよりもよりSOULFULになった歌声を今作ではより堪能できます。ここまでSOULFULに歌えたのかとびっくりすることでしょう。ただし、単純にSOULFULじゃなくて、SOULFULさと斬新さが入り混じった非常に、聞き所たっぷりな作品を届けてくれました。これも、相方のSteve Huffががんばったんでしょうねー。
また今作からデュエット相手が、Oliviaに変わったんですが（前作までは、Keke Wyatt！）、これがうまいこと機能しているのも、見逃せません。やっぱり女性との絡みで、光る人なんですねー。OliviaもAvantの歌声に合わせて、あまり張り上げることなく歌っているのも好感が持てます。全体的にSOULFULなサウンドの作品が多く、それに影響を受けて、AvantもSOULFULに歌い上げています。あまり時代の潮流に流されないいいSOUL作品だと思います。2003年最後にでたんですが、オススメですよ。
オススメ:(2),(4),(5),(6),(7),(8),(10),(12),(13)
(曲解説)
01.Private Room Intro
ギターのフレーズが印象的なイントロです。徐々に始まるSOULな世界を予感させてくれるいいイントロですね。
02.AV
アコースティックギターが、やさしく語りかける一曲です。体が自然と上下に動いてしまうような感じで、甘い～Avantの歌声が非常にSEXYで、エロティックさを増しています。
03.Read Your Mind
Avantお得意なSEXYな雰囲気をもった歌声にちょっとアクセントになるピアノのメロディーが乗りいい具合に、まったりしつつも、耳に残る印象的な一曲に仕上がっています！うん、いいですねー。途中で、一度音が消えるのも、すごいタメが聞いていて、引き込まれます。彼のファルセットで非常に独特で聞きやすくSEXYでいて、聞き心地がいいんですよねー。
04.Heaven
この曲から、徐々にこのアルバムの真骨頂が見えてきます。Marvin Gayeの有名な「Sexual Healing」をサンプリングしながらも、なんとなく晴れやかな明るさを持ったメロディーラインで、艶やかなシャープなAvantの歌声が今までとは違う輝きを見せ始めます。こんなにこの人の歌声SOULFULだったっけ？！と思っちゃうほど、いいんですよねー。変わった音のガラララって音の出る楽器がいい味出していて、SOULでいて新しい雰囲気をもった良曲です。
05.Don’t Take Your Love Away
このアルバムのSOULFULさを代表するようなフォーンやストリングスの音をうまく使った古い雰囲気ももちつつやさしい空気で包んでくれるAVANTの歌声がすばらしいです。コーラスがさわやかに歌い、AVANTが自由に気持ちよく歌い上げていく！ホントSOULな曲ですよ。最後にかけて自由に羽ばたくようにシャウトしていくAvantが最高です！
06.Have Some Fun
きました！もうこのアルバムのハイライトといってもいいぐらいインパクトが強い曲！あのダンクラのHave Some Funとは関係ないみたいですが、それにも負けないインパクトの強さ！ピアノの印象的なメロディーが徐々に高い音になっていき、「Have Same Fun」と高いメロディーラインになっていくの聞いていても楽しい気分にさせてくれる、名作である！まさに、70年代SOUL!AVANTがここまでこの年代の雰囲気を再現できるとは！正直驚愕でした。
07.Hooked
1作目の作風に近いながらも、SEXYでいながら明るい雰囲気を持った一曲。スムーズでノリのいいメロディーラインが聞いていて癖になりますよ。これ歌いながら踊ってるんだろうなーというのが、想像できます。Rapも適度に入ってきて、盛り上げます。
08.Phone Sex [That’s What’s Up]
やっぱAvantはSEXY SONGでしょ！って人にはたまらない曲。何の歌なのかはもうタイトルを見たらわかりますけどねー。まったり、ゆったりと、いつものAvantらしくねっとりと歌い上げていきます。でも、この声はねっとり歌っても、まとわりつくような感じじゃなくて、すんなり入ってくるのがすごいと思います。最後の会話はやらしいですけどね。どの曲もいいんですよねー。この作品のAvantは！
09.Feast
すごい～前作を思い出す雰囲気の一曲です！こういうサウンド的に重みがあって、歌声でねっとりと聞かせてくれるのが前作は多かったのですが、今作でもしっかりねっとりと聞かせてくれます。やっぱりこういうかっこいいSEXYな楽曲がないとね～！ボトムがしっかりときいていて、軽めなAvantの声に重石をのせてくれています。こういう曲は本人が好きなんでしょうねー。
10.Seems To Be featuring Olivia
SEXYなピアノのメロディーから、ゆったりと歌いだすAvant。そして、Oliviaの歌声がいい具合にAVANTに絡みます。以前はKeke WyattがAvantのデュエット相手をよくしていたのですが、今作では、このOliviaがいい歌声を披露しています。・・・ホントOliviaうまくなったなー。まったりとねっとりと、お互いシャウトを抑えながら、絡み付いていき、最後はお互いが盛り上がりシャウトしまくります。かっこいい一曲です！やっぱり、デュエットでいい曲残しますよねーAvantは。
11.You Got Me
カーペンターズと、ルーサーバンドロスで有名なSuperstarを、サンプリングし、やさしく語りかけるような一曲を仕上げえています。今作では、こういう本当の意味でのメロディーラインのよさを感じさせてくれる曲が多いので評価が高くなります。
12.Wanna Be Close
すごい切なさと爽やかさをイメージさせるような70年代SOULっぽい一曲です。特に、最後にかけて転調して、音程が高くなっていく感じがたまりません！気持ちがいいんですよねー、こういうストレートに転調で徐々に音が上がっていく感じは。すごい正統派なバラードですよ！いい曲だわ～。
13.Everything About You
やさしげなフレーズから、ゆったりとした感じで始まります。Avantもやさしく歌いかけ、サビの気持ちがいいループするフレーズがたまりません。サビのフレーズがやさしくて心を洗われるようですね。ホントAvantの甘い独特な歌声をうまくいかしていますよ。いやーいい曲が多いですわー。
14.You
ちょっとここでHIPHOPサウンドで、盛り上げますよ。サビでは、COOLに、StizzleことSteve Huffも参加して勢いよく盛り上げます。
15.Read Your Mind – Part II The Remix –
先ほどのRead Your MindのRemixですが、サビのSmoothさは、こちらのほうが上ですね。こういうMoodyな感じのサウンドのほうがAvantのやらしさがうまく出ている気がします。
16.Flickin
この曲はいらなかったかなーとは思いますが、子供の歌声も入って、ちょっと面白い曲調にしあがっていますよ！Rapがちょっとふざけて砕けた感じなので、今までの曲よりも、気軽に聞けそうですね。
(Producer)
Stizzle（Steve Huff）:(1),(2),(3),(5),(7),(8),(9),(10),(11),(12),(13),(14),(15),(16)
Warryn “Baby Dubb” Campbell:(4),(6)
(LINK)
☆☆☆☆☆☆(しっかりとしたSOUL作品です)