JINE / Make U Move

01.Intro
02.Make U Move
03.Private Room
04.I’ll Never
05.Crazy
06.Outro
07.Make U Move (Hybrid Works Smooth Groove pt.2)

(概説)

Nao, jun, EijiからなるJINEの2000年発売の1stミニアルバム。本当に埋もれてしまった名盤という言葉がピッタリなほどクオリティーの高さをもつ一品です。なんといってもサウンドとそれに無駄なく絡み合う3人のコーラスワークが凄過ぎます。この3人、それぞれが、かなり声質がちがうのですが、それがうまく融合して、聞いているものに無駄なく、次々と曲をテンポよく聞かせて全体の流れを与えてくれています。ファルセットをうまく使うものがいたり、Mainでガンガン歌うものがいたり、二人のコーラスが自在に歌いこなしたり、それにMainが絡んだり・・・本当に技術的に歌う能力が高いな・・・と感心してしまいます。とくにファルセットを使い過ぎず、かつ効果的に使ってくるところがなんとも素晴らしい!ファルセットはあればいいというものではないのを良くわかっています。そして、なりよりも驚愕なのが、サウンドクオリティーの高さである。もちろん、2000年ということで、古さをまったく感じないかといわれれば、そうでもないのですが、そういうのは、流行っていたフレーズとかであって、彼ら自身のサウンドメイキングの能力の高さは、聞けばすぐにわかります。そして、洋楽R&Bで、よく使うフレーズが随所に散りばめられているのも、洋楽好きな僕には嬉しいところです。7曲目のREMIXを聞けばわかりますが、REMIXの能力も高いことに気がつくでしょう。基本的にはメンバーのNaoが曲作りの中心のようです。
とにかく聞いて欲しい日本のR&Bの名盤の一つです。彼らは、2003年再始動しました、今後が、もっとも楽しみなR&Bグループといえるでしょう!早く新譜が聞きたい!(再始動を祝して、古いですが、レビューをしてみました!)
オススメ:(2),(3),(4),(5),(7)

(曲解説)

01.Intro

いきなりこれかよ!っていうぐらい、CoolなIntro。日本人離れした感覚はこういうIntroにも現われていて、現在の洋楽のHIPHOPのイントロといってもおかしくないぐらいCoolに仕上がっています。

02.Make U Move

小気味いいUPなサウンドから、グッとHookのコーラスに入る瞬間がたまりません!ホントかっこいいなーと感じる瞬間です。3人の声質の違いがうまくコーラスに使われててドンドン畳み掛けるようにUPなサウンドとコーラスが押し寄せるような感覚があります。そして、転調の仕方が本当にうまいですねー、それにあわせてうまくコーラスも変化させる感じも、無理がないんですよね。歌詞は英語になってますが、そんなの気にならないです・・・というか、これ日本語にしたら、ちょっとヤラシすぎなので・・・(笑)個人的にはそういう歌詞大歓迎ですが。R&BはSexyも入ってますからね!最後のOh,Na,Na,Na,Naというフレーズがなんか懐かしさを感じさせてくれます。でも、決して古臭くはいまだに感じないところに彼らの実力が現われていますね!

03.Privete Room

イントロの、キーボードの暗い~音がグッと引き締めて、Introのチキチキチキというのが、もうお決まりのR&Bのフレーズで、ニヤっとしてしまいます。曲自体は、スローテンポなバラッドで、もちろん内容は、想像の通りです(ステキ)。スローでコーラスで聞かせながらも、ただヤラシイ感じではなく、きちんとメロディーが構築されているあたり、本当にこの人達のクオリティーの高さを証明しています。じっくりとじっくりと耳を傾けて聞けて、体が揺れることでしょう。

04.I’ll Never

Yeah!っていうリズムを取る声が、耳に残り、それを押さえつけるように、コーラスを組み立てていき、厚みを増していきます!転調時のMainボーカルの歌いっぷりもカッコいいです。メロディーがここでガラっとかわるのですが、それがまたカッコよく曲をより盛り上げます。こういうコーラス重視の人たちにありがちな聞きづらさとかはなく、歌詞もすんなり入ってきて、悲しげなこの曲を十分に言葉でも伝えてくれます。この曲の歌詞がいいんです・・・Lady you cried enoughと歌い上げているんですから・・・そういう気持ちのこもった歌詞がいいなー。技術的なことをいえば、日本語を音に乗せるのがめちゃくちゃうまいんです。フェイクも多彩なのですが、日本語をうまく音に乗せる技術があるので、英語と日本語のごちゃ混ぜのこのような曲でもすんなり聞くことが出来ます。

05.Crazy

本当にストレートな正当派なバラッド!温かみがあり、Mainを歌うのコーラスに、Main Vocalが、アドリブで絡んでいく感じが、この時代でしっかりつくられているところは、すばらしいな・・・と思います。バラッドですが、Hookのメロディーもがっちりと作りこまれており、一度聞けば印象に残ります。ファルセットで、ぐいぐい引っ張っていくフレーズがあったり、コーラスを聴いているだけで、自在に変化する様が、聞き手を引付けます!恋人のいる彼女を好きになってしまった男を悲しげに描く名曲です。

06.Outro

ピアノで、締めとなります・・・ホント、メロディーを作ることにかけては素晴らしい才能の持ち主達ですね。美しいピアノのメロディーに、コーラスが、静かにゆっくりと絡んでいき、美しく幕を閉じます・・・そうSilkとかそういう雰囲気に近いコーラスワークかも。ホント、洋楽のコーラスグループに負けないコーラスワークのよさだと思います。

07.Make U Move (Hybrid Works Smooth Groove pt.2)

2曲目のRemixだが、これも、サウンドのうまさというか、クオリティーが本当に高いんです!最初の囁きから、2曲目とは違い、さりげなくサビに入る感じなんて、たまりません!バックのサウンドもピアノの高音がうまくコーラスに絡み合い幻想的な雰囲気を作り出しています!2曲目もいいけど、こちらもいい!甲乙つけがたしな、Remixですねー。UPな感じの曲がここまでBalladな雰囲気に生まれ変わるなんて・・・日本のRemixでこう感じたことって少ないんですよねー。本当に貴重ですこのグループ!最後のコーラスとサウンドの盛り上がり方なんて、昇天モノです・・・

(LINK)

OFFICIAL
Ruff Entertainment

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