DENNIS TAYLOR / In The Mood

01.AT THE PLACE
02.NOW THAT I FOUND YOU
03.IN THE MOOD
04.DON’T WANNA GIVE UP
05.WANT
06.CAN’T STOP LOVIN YOU07.BETTER DAYS
08.SOMETIMES
09.RESPECT
10.TRULY
11.YOU SAID
12.AM I DREAMING

(概説)

これほどsmoothyという言葉があう一枚も今年無かったでしょう。UK SOULを知る人であれば、彼の名前を知らない人はいない名門UKレーベルDOMEを代表するアーティストDENNIS TAYLORの3枚目となる新譜です!これが彼の作品の中でも最高傑作と呼ぶに値するほどの傑作SOULアルバムに仕上がっています。ひさびさにごり押しできるほどの素晴らしい作品です。カマDのツボに入りまくりな一枚です。
彼自身あまり力強い歌い口をしてるわけではなく、ゆったりとまったりと歌いこんでいくおやじ声のSOUL SINGERなのですが、もうこの声が魅惑的・・・あ~SOULだなーと思えるほど余裕たっぷりに歌っていくんです。どこか余裕がある歌いっぷりがなんともたまらなく、もう一味を隠しつつ歌っていき、しかも必ず入る渋くも美しい女性ボーカル(Wincey Terry!今後注目かも)を引き立てつつ全体的な曲の雰囲気をグッと大人なものに仕立てています。大人なSmooty Soul作品の傑作です!しかも、メロディーラインがもう文句なしにステキなんです、聞き惚れてしまいます・・・なんて自分の声を引き立てるすべをしってるんでしょうか・・・!しかも、サウンド的にもProducerとして参加し、Jazz&SOULなサウンドで徐々に盛り上がっていくところなんてさすがですし、Wincey Terryと掛け合いをしつつメロディーを徐々に変えていったり、そのコーラス、メロディーセンスには舌を巻きます。特に2曲目での渋さとメロディーセンスの良さ、そして、12曲目での正統派な大きな歌いっぷりは見事というしかありません。しかも5曲目のプロデューサーとしてなんとあのRahsaan Pattersonが参加というところも注目です!
ホントこれ聞いたほうがいいですよ!捨て曲なしの12曲!今年の隠れた名盤になってしまわないように、じっくり聞き込んでください!
オススメ:(1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(11),(12)

(曲解説)

01.AT THE PLACE

いやーステキ!Smooth Jazzな雰囲気なサウンドに、まったりと絡みつくDENNIS TAYLORの歌声と、爽やかに盛り上げる女性コーラス!Saxがいい味出してるし、もう部屋でゆったりと聞きたい一曲です。たまらんなー。この緩やかなに進み出す空気に身を任せてみませんか?UKSOULらしいゆったりとした心地よさがあなたを包んでくれます。

02.NOW THAT I FOUND YOU

少しUPテンポに女性コーラスがHOOKを歌いそれに絡みつくDENNIS TAYLOR!すごいHOOKが弾む感じで印象的です。この女性コーラスの使い方のうまさは絶品としかいいようがありません。そして、バックで軽めで大人なフェイクを絡めながら、曲をMoodyに盛り上げていくDENNIS TAYLORの実力がいかんなく発揮されている名曲です。これは必聴の価値ありです。ゆったりしてるけど、確実に体が揺れだし、踊りたくなる素晴らしい一曲です。隠し味のように振りまかれたDJのScratchも素晴らしいです。女性ボーカルのWincey Terryの歌声もいいですよー。

03.IN THE MOOD

タイトル曲は、ドラムが重く確実にビートを刻むミドルテンポなカッコいいサウンドです。途中でいきなり入ってくるWincey Terryの歌声が曲をグッと引き締めてくれるのが素晴らしいです。この女性あなどれません!すごいステキな声ですわ。なかなか今までのまったり目なぐっと押し上げてくれるいい曲です。

04.DON’T WANNA GIVE UP

この曲のみBrook Richardsonという女性ボーカルに変更になり、Introからインパクトのある美しい透き通る声を聞かせてくれます。そして、そこからいきなりJazzyなアカペラ聞かせてくれるDENNIS TAYLORにバッサリとやられてしまいます。いい声だわー。渋い~大人な声のDENNIS TAYLORと美しいBrook Richardsonの共演がさらにこの曲を美しく彩っていきます。

05.WANT

かなり声でじっくりと聞かせてくれる一曲です!しかも何と、ProducerのところにあのRahsaan Pattersonの名前が!おおおーーーー!すごい!かなりJazzyな雰囲気も持ちつつも、メロディーラインの面白さがあるところが彼のProduce作品らしいです!徐々に徐々にメロディーが変化していき、耳に馴染んでいくところなんて、たまりません。じっくり聞き込むことができる一曲です。

06.CAN’T STOP LOVIN YOU

イントロからやられます。ピアノの厚みがある演奏がたまらない名曲です!さらに、フルートがいい具合に盛り上げてくれます。ひたすら同じメロディーをループするのですが、この繰り返しの美学がたまらない・・・徐々に徐々にその中でも盛り上がっていくんですよねー。こういう曲は大好きです。

07.BETTER DAYS

この曲もHOOKのメロディーがたまりません。忘れられません。この人は、ホントに女性ボーカルとの絡みが素晴らしい人です。徐々に徐々に迫ってくる感じの曲調も心地よいですねー。

08.SOMETIMES

Dennis Taylorの歌うMoodyな雰囲気の中女性のコーラスが気持ちよく響きます。Dennis Taylorが作り出す絶妙なボーカルのアレンジメントがたまらんのですよねー。軽くシャウトしてみたり、縦横無尽に歌い上げていく感じがします。決してそんなシャウト系な人ではないのですが、絶妙な節回しとかがなんともいえないです。歌は一級品です。最後のHOOKがずっと続き、女性のコーラスにDennis Taylorがシャウトしながら絡んでいくところなんて、気持ちよすぎ!こんな風に歌えたら気持ちいいでしょうねー。

09.RESPECT

まったりとした雰囲気の一曲で、Jazzな雰囲気をもちつつ、ひたすら同じフレーズが繰り返すのですが、決して飽きることはありません。そういう飽きないメロディーを作り出す、メロディーセンスは物凄いなーと思います。ゆったりと体を預けて聞いていられます。

10.TRULY

いやー、このイントロの楽器の音がたまりませんよー。80年代を思い出してしまいます。ゆっくりと進むボーカルが安定感があります!

11.YOU SAID

イントロの爽やかな音が心地よく響き、気持ちがいい!そして、徐々に盛り上がりを見せるDENNIS TAYLORと、Wincey Terryのボーカル!しかも終わり方が潔い!いやーひさびさにいい終わり方をした曲でした。ステキですわー。

12.AM I DREAMING featuring Wincey Terry

そして、締めはこの一曲。Olskoolがやってた曲ですが。なぜかこの曲だけ、わざわざWindcey Terryをfeatと書いていますが。ホントそれぐらいこの女性目立ってます。本当にJazzyなサウンドではなく、正統派な美しい美メロ曲です!Winceyの歌声が美しすぎる~。これはねー。今年のバラッドの中でも最上級でステキな一曲といってもいいぐらいHOOKでの盛大さが気持ちがいいです!

(Producer)

DARRYL JAMES:(1),(2),(3),(4),(6),(7),(8),(9),(10),(11)
FRED McFARLANE:(1),(2),(3),(4),(6),(7),(8),(9),(10),(11)
Brook Richardson:(2),(4)
DENNINS TAYLOR:(1),(3),(6),(7),(8),(9),(10),(11)
Rahsaan Patterson:(5)
Jamey Jaz:(5)
Martika Merrero:(5)
Ben Burnside:(8),(10),(11)
Andrew Smith:(8),(11)
Sam Dees(12)

(LINK)

www.domereocrds.co.uk

☆☆☆☆☆☆(UK大御所渾身の一枚!)