COMMON / ELECTRIC CIRCUS

01.Ferris Wheel feat. Vinia Mojica, Marie Daulne of Zap Mama
02.Soul Power
03.Aquarius feat. Bilal
04.Electric Wire Hustler Flower feat. Sonny of P.O.D
05.The Hustle feat. Omar, Dart Chillz
06.Come Close feat. Mary J Blige
07.New Wave feat. Laetitia Sadier of Stereolab
08.Star ’69 (PS With Love) feat. Bilal
09.I Got a Right Ta feat. Pharrell Williams
10.Between Me, You & liberation feat.Cee-lo
11.I Am Music feat. Jill Scott
12.Jimi Was A Rock Star feat. Erykah Badu
13.Heaven Somewhere feat. Omar, Cee-Lo, Bilal, Jill Scott, Mary J, Blige,Erykah Badu, and Lonnie “Pops” Lynn

(概説)

もう、そのタイトルが表すとおり、エレクトリックなサウンドの中で織り成す、COMMONと大好きな仲間達による大サーカスがこのアルバム。もう、奇想天外なアイデアの宝庫!素晴らしい楽曲がそろっています。たしかに・・・R&B ONLYという方にはちょっと勧めるのはためらわれるのですが、こういうHIPHOPサウンドもあるんだということを理解すれば、また音楽を聴く幅が広くなることでしょう。そんな彼の五枚目のアルバムですが、ゲストがすごい!一流ミュージシャンといわれるゲストばかりといってもいいぐらいのまさに今旬のアーティストを一同に介した一枚です!まさに”CIRCUS”ですよ。特に、Princeの参加はすごいですねー。あとは、Omarの参加も見逃せません!Cee-loや、Erykah Baduも、彼らのつながりを考えれば当然ですが、やっぱり、組み合わさるとうれしいものです。どのアーティストの色もうまく生かされており、その中心に、しっかりとCOMMONの存在があるのが、素晴らしい名盤だと思います。曲の構成やつなぎ(曲の最後は常に次の曲へのインタールドが入ってます)もよく考えられており、一気に聞けてしまいます。前作は、ちょっとモッタリとしていて、メリハリがなくて、聞き飽きてしまうことがあったのですが(それでも名盤ですけどね)、今作は、聞けば聞くほどよくなっていく、素晴らしい一曲です。
何枚もリリースを重ねても、挑戦をやめないCOMMONには、敬服するばかりです。Rootとともに、2002年のHIPHOPを新たな方向へ導いていく問題作でしょう。
個人的には、ジャケットの不思議さがなんともいい感じを出しています。これ実はパズルというか名前あてゲームができるようになっております。裏方さんなんかも写真載っていて、こんな顔してるんだーと思ったりして楽しめます。
オススメ:(3),(5),(6),(7),(11),(12),(13)

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JiN / Notes of Soul

01.Intro “Sweet Love”
02.Interlude(PART1)
03.Real Love
04.MORE THAN WORDS(SOUL BROTHERS MIX) feat.TAKE
05.OVERTURE “BAD BOY FROM THE EAST “
06.ONE LIFE (PROPS REMIX)
07.WANNA BE YOUR LIGHT (DJ OSSHY REMIX)
08.JIN’S LOVE MACHINE
09.TELL ME…
10.Song For You
11.LUV SONG feat. AI (REO’s Prophet Mix)
12.Tonight feat. U-ZI , WORD SWINGAZ , GM YOSHI , DJ $HIN (West Side Story)
13.Interlude (PART2)
14.What You Won’t Do For Love
15.Real Love (Triplebarrel Mix)
16.Precious

(概説)

R&Bシンガーであり、RapperでもあるJiNの待望の1stアルバム!延期に延期を重ねてやっと出たという感じが非常に強いんですが、その分熟成された味があるアルバムに仕上がっています。どうしても、韓国でのデビューアルバムと比較してしまうのですが、その韓国でのデビューアルバム「Noctune」は、R&B SingerとしてのJiNにスポットライトを当てて作った作品で、こちらの日本でのデビュー作「Notes of Soul」は、JiNの全ての面を注ぎ込んで作ったアルバムといえます。つまりJiNそのものがかいま見れるような一枚になっています。RapperとしてのJiN、SingerとしてのJiN、そしてアルバムコンセプトの段階から入念に練りこまれた作りになっていると思います。無論無二の親友であり、ProducerのSadaの力も存分に発揮されています。
HIPHOPとR&Bの要素をうまく融合し、今後のJiNのスタイルを決定付ける素晴らしいアルバムでしょう。このバランス感覚は素晴らしいなと感じました。トータルとして一枚に仕上がっていて、HIPHOPに寄りすぎず、かといってR&Bだけになっていないこのバランスがいいんですね。そして、1年以上も前のシングルなども入っていて、既存の曲が多いなとは、感じますが、その曲たちも、リメイクされて前よりも十分カッコよくなっていますし、新しい曲達は、アルバムの構成上重要なところに散りばめられており、飽きさせません。あえて、今までの曲を多めに入れたのは、JiNという存在をこの一枚で表現したかったからでしょう。何より愛が詰まっています。このアルバムを聞けばJiNの伝えたいもの、これからやりたいことがわかるそんなアルバムに仕上がっている。今後の活動の基点になっていくような、重要なアルバムだと感じました。そして、やはり韓国でのデビューアルバム『Noctune』をこのアルバムを聞いた後に聞けば、JiNの持つ様々な面が、さらに深く理解できます。JiNの声は非常にいろいろな形を持っていて、一つじゃないというのも、面白いと思いますし、これはSingerとして非常に重要だと思います。さらにRapまでできるんですから!そんな素晴らしい声をもつ彼のデビューアルバムをぜひ買って堪能してみてください。
オススメ:(3),(4),(6),(8),(9),(10),(14),(16)

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Cornell Stone / Stoned

01. Til You Come Back To Me (Interlude)
02. Super Star (Long Version)
03. The Party
04. She So Beautiful
05. I Wanna Know
06. Quality Time (Interlude)
07. Stoned
08. Bubble Bath (Interlude)
09. The Whole Nine
10. Let Me
11. When You Need A Little Somethin’
12. Who Would Have Ever Thought
13. Lesson Learned
14. Nature’s Conviction
15. Super Star (Short Version)
16. The House Of Stone (Interlude)
27. Funked Up
28. Damn I Wanna Hear Dat 1 Mo’ Gin!

(概説)

2002年度最高峰のインディーズ作品で、決してメジャーに引けをとらない音使いと、歌いっぷり。力強くシャウトし、高音の素晴らしいファルセットを持ち、低音ではバリトンでどんどん押してくる、この独特の歌声と圧倒的な歌唱力、そして、さりげない楽曲の良さ、どれをとっても今年No1であることは疑いの余地がない、作品です。本当に伸びやかな歌声で聞きほれてしまいます。Cornell Stone、彼は自主制作で6000枚という途方もない数のCDを売りさばいた実績があるらしく、そのCDが元でインディーズのレーベルと契約にいたったわけですが、これがメジャーにでないなんて、もったいない・・・それほど、多くの人に聞いて欲しい歌声を持っています。各方面では話題となっているアーティストみたいですが、まだまだ無名。ワシントンDC出身の28歳です。
この一枚相当やばいです。このスムーズな歌声で、Moodyにじわじわっと聞くものを魅了していくんです。聞いていて、気持ちよくて目を閉じてしまう・・・そんな普通のことがこのアルバムを聞くと、何度も何度もやってしまうのです。Luther Vandrossを意識した歌いっぷりや、選曲(Super Starは、Luter Vandrossのカバーです。もとはカーペンターズみたいだけど・・・)も最高だし、何より、自らProduceやWritteningに積極的に参加しているのが、いい!素晴らしいアーティストの誕生です。
本当に声も素晴らしいが、楽曲がいい!捨て曲なんて、存在しないし、Interludeの一つとっても無駄がない!そして、ちゃんとSoul→マッタリしたラブバラード→Funkという流れがしっかりあって、一枚として聞ける統一感があるアルバムです。その全体を支配してるのは、やはりこのCORNELL STONEの歌声なのです。是非聞いてください!この一枚聞かずに今年のR&Bを語るべきじゃないです。
今年No1は、これでしょう!といいたくなるほどいい一枚です。通販などでお求めになるといいと思います。こことか!
オススメ:(2),(4),(5),(6),(7),(9),(10),(11),(12),(13),(27)

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Ms Dynamite / A Little Deeper

01.Intro
02.Dy-Na-Mi-Tee
03.Anyway U Want it (Feat Keon Brown)
04.Put Him Out
05.Brother
06.It Takes More (Bloodshy Main Mix)
07.Sick ‘n’ Tired
08.Afraid
09.Watch Over Them
10.Seed Will Grow (Feat Keymani )
11.Krazy Krush
12.Now U Want My Love
13.Gotta Let U Know
14.All I Ever
15.A Little Deeper

(概説)

姉さんーついてくぜー!と言いたくなる、カッコいいジャケと音楽を披露してるのが、Ms Dynamite! 今年一番の隠れた名盤になるかもー。R&Bとしてのカテゴライズされてるのかが、微妙なのですが・・・正しくは、UKガレージの人です。レゲエっぽいDJの雰囲気も入れつつ、R&Bっぽい音作りがしっかりなされています。その音の上を力強い姉さんの歌声が栄える栄える。現行のR&Bには、UKガラージ特有の力強さを持ったボーカルに、悶絶してしまいます。なんといっても、『Put Him Out』のカッコよさには、やられますよー。
もうねー、ジャケ写からしてカッコいい!ステキである。文句なしの一枚です。すばらしい!このドス黒い感じがFUNKYでかっこいい!ノリがよくて明るい曲調の曲っていうのではないのだが、アジアンチックな音や、ストリングスを多用したり、とにかく音が斬新でDeepなサウンドと、姉さんのドスの効いた声で気分的に盛り上がります。

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Dru Hill / Dru World Order

01.Love / Hate
02.Xstacey Jones
03.I Should Be
04.If I Could
05.No Doubt
06.On Me featuring N.O.R.E.
07.Old Love08.She Said featuring Chinky Of Lovher
09.I Do (Millions)
10.I Love You
11.Never Stop Loving You
12.Men Always Regret
13.My Angel / How Could You

(概説)

Dru Hillの通算3枚目となるアルバム!いつでるんだ、いつでるんだと思っている間に、Sisqoが2枚目のソロを出し、Woodyまでソロを出したり、Jazzのソロがでるとウワサが立ったり(これは本当に出す予定らしいです)、メンバーの活動がめまぐるしい中、なんとメンバーを一人(SCOLA)増やして彼らは帰ってきました。もちろん、Jodeci直系のシャウトと熱いコーラスワークはそのままに、さらに力を増してきています。もう、どの曲も彼ららしいコーラスの美しさとMainの力強さという両方を兼ね備えた、素晴らしい歌を歌っています。Sisqoの2ndでは、ちょっと軽い楽曲になりすぎて、彼特有のシャウトが生かされてなくもったいなかったのですが、本作では、楽曲がどれも濃密でSOULFULで、その上で、気持ちがいいぐらい、シャウトをかますSisqoが生きていますね~。しかも、WoodyやJazzなどのバックのコーラスの歌いっぷりも素晴らしい!コーラスのバラエティーも豊富で、聞いていて飽きません。入れ替わり立ち代りでコーラスするメンバーとMain Vocalの力強さ!そんな当たり前の良さを改めて実感させてくれました。全曲オススメできます!どの曲も素晴らしいので、言葉が見当たりません。2002年度の傑作の一つでしょう。特に3~7曲目の流れ!あと10曲目のカッコよさ!たまりません!特に3曲目の力強さ、5曲目の癖になる感じ、6曲目での濃厚な歌いっぷり。そして、極めつけは、9曲目、10曲目のバラード攻撃です!たまりません・・・泣きの一曲である9曲目もいいですが、熱い歌声をたっぷりとカッコいいメロディーに乗せて堪能させてくれる10曲目は最高です!
捨て曲なしの名盤です!
しかし、なんで、こうK-Ci&JoJoとぶつけてくるんだか・・・まー、真っ向勝負って感じで好きですが。もっと2002年の前半に出せば、話題をかっさらったことでしょう。でも、こちらの方が、楽曲的に幅があるので、楽しんで聞くことができるので、こちらの方がすき!
オススメ:(1),(3),(4),(5),(6),(7),(9),(10)

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