01.Strange Relationship
02.Insatiable
03.Heart Attack
04.I Miss You
05.Creepin Up On You
06.Dirty
07.Crush (1980 Me)
08.Good Enough
09.I Can’t Ever Get Enough Of You
10.Like It Or Not
11.What You Like
12.Spin
(概説)
Savage Garden(既に解散)の元ボーカルDarren Haeysのソロアルバムがこの『Spin』！この人のファルセットは最高です！これほど、ファルセットと地声を混ぜて絶妙なテンポで歌えるアーティストを他に知りません。
僕が始めてSavage Gardenを知ったのは、”I Want You”のPVを見て、その不可思議だけど引き込まれる強烈な魅力にやられたからだった。この年はNatalie ImbrugliaのPVも素晴らしくこの二つのアーティストが出てきたおかげで、僕の洋楽好きを映像面から決定づけた大切なアーティストの二組のうちの一人だ。
特に彼の声は、黒人のSOULに溢れた歌声にも負けないほどの、個性的で、UPでは疾走感を感じさせつつカッコよくキメて、バラードでは切なく胸を打ち砕いてくれる声をしている。決して、僕が好きなR&Bではないのだが、たまにこういういいPOPアルバムというのは、リフレッシュするのに聞きたくなる。本当に声が素晴らしいのだ。本当にこの人はPOPを歌うために生まれたんだと思わせてくれる。
そして、本アルバムは、僕が最も好きなSavage Gardenの1stアルバムの肌触りに近いものがあり、Savage Gardenのコアなファンにはたまらないものがあるのである。彼らを知ったという方は、大概2ndのAffirmentionであり、2ndでは、妙に爽やか路線に変更されていて、ちょっとざらつくような肌触りの1stが好きな僕はすごい戸惑った覚えがある・・・でも、ちゃっとダレンは帰ってきてくれました。最高のアルバムを携えて。UPでは、疾走感があってすごいカッコいい！
うーん、やっぱ、この人のファルセットは綺麗だなー。細いんだけど、伸びのあるファルセットが気持ちがいい！すごい魅力のあるファルセットです。そして、楽曲センスは素晴らしいと思う。ジャンル抜きに素晴らしいですわ。
オススメ：(2),(3),(4),(9)
(曲解説)
01.Strange Relationship
ファンが待ち望んだ、Savage Gardenの１stの香りがするような一曲。彼の艶やかな歌声が響き渡ります。
02.Insatiable
ビート音と、彼のうなり声が絶妙のマッチングを見せるイントロから、ミッドテンポな曲へ。この曲で彼のものすごい優しくもあり、はかなくもあるファルセットが炸裂します。誰とも違うオリジナリティー溢れるファルセットだと思います。この声が聞けるだけで買う価値があるというものです！最高のPOPアーティストです！この曲もSavage Gardenの１stの頃のどことなく、暗く切ない感じが堪りません・・・
03.Heart Attack
バウンスの効いたビートがカッコいい一曲。彼の新たな一面を感じさせてくれるカッコよさです。後半に向かうほど、サビでのDarrenの声のノリがよくなっていって、ビート音とうまく絡んでいきます。素晴らしい！
04.I Miss You
彼しか歌えないバラード・・・このストレートで、美しいバラードは、彼の声だからココまでの甘美さが出せるんだろうなと思います。切ないとも、やらしいとも違う非常に美しく優しい気持ちにさせてくれるバラードです。最後のファルセットが胸にしみます・・・
05.Creepin Up On You
非常におもしろいサンプリングのサウンド！非常に斬新な切り口だと思います。このダウンビートなリズムと、彼の絶妙なファルセットも交えた歌い方がステキです。アルバムの中でも異彩を放っている斬新な曲です！
06.Dirty
まるでマイケルジャクソンのような始まり方ですが、これは、めっちゃFunkyな一曲！途中でのフレーズの繰り返しが曲のFUNKYさを増しています！めざせ、マイケルジャクソンなのかな～？でも、こういうFunkyな曲なら全然大歓迎！かっこいいもの！Darrenの新たな一面を感じさせてくれる曲です。
07.Crush (1980 Me)
テクノっぽい始まりから、ギターサウンドがうなるSavage Gardenの2ndアルバムの手触りに近い曲です。この単純な明るさが彼らの売りでもあったんですが、暗い感じの方が個人的には好きですが、やっぱり、こういう曲だとDarrenの栄え方が違いますね。こういう明るい曲調での歌は、うまいわ・・・聞くだけで前向きになれるような、ここまで前向きな歌は彼にしか歌えないね！
08.Good Enough
唯一アルバムらしい曲というか、サビが、ゆったりとしている曲。このかすれ気味の声でゆったり歌われると、まったりしてきてしまいます。後半聞かれるシャウトが最高です！
09.I Can’t Ever Get Enough Of You
これは、泣きます。もう～ステキすぎ！この彼らのファルセットが見事にマッチした美しいバラードです。バラードとしての完成度が非常に高い一曲です。普通の歌声とファルセットの混ぜ具合は他のアーティストにはマネが出来ないこの人のオリジナリティーです。
11.What You Like
疾走感溢れる一曲。そして、サビでの転調が絶妙で、気持ちが良い！Upperで気持ちが良くカッコいい曲です。終わり方も締まりがあって最高にカッコいいです！
12.Spin
変則アップ！TimbalandやNeptunesのような変則的なビートの中、彼もうまく歌いこなしています。Rapのような箇所もあったり、斬新な曲でしょうね。巻き戻しっぽい音が、絶妙なところで入ってきています！最後に相応しいちょっと切なさも漂う一曲です。
☆☆☆☆☆