KICK THE CAN CREW / VITALIZER

01.THE THEME OF “KICK”
02.スーパーオリジナル
03.マルシェ
04.ONE WAY
05.カンケリ02
06.キックOFF
07.イツナロウバ
08.C’MON EVERYBODY(REMIX) feat.INNOSENCE
09.VITALIZER
10.ONE FOR THE WHAT, TWO FOR THE WHO PART III
11.?WHATCHANAME?
12.神輿ロッカーズ feat. Rhymester
13.LIFELINE(version2)
14.HANDS

(概説)

KICK THE CAN CREW待望のメジャー第一弾アルバム。且つ!2ndアルバム!
ちょっと切なさと尖った感じがする1stとは、うって変わって、ガンガン上がっとけ!っていう一枚!KICKがメジャーでデビューして、去年ライブを山のようにやって、いろんな人に会ってきた結果がコレ!なんだなーっていうのが、感じられる一枚。 KICKの3人の気持ちが感じられるLyric・・・ そして、どこか優しさとカッコよさをもったサウンド。 どれも、すごい成長してる。 どこか、ギスギスしたCOOLさ(カッコよかったけどね)があった前作と違い、何か優しさを感じちゃってます。 今回は、結構笑わしてくれる内容の曲も多いのが特徴です。やっぱり、KICKはおもしれー。サウンド的には、KREVAのトラックメイカーとしての力が上がっているので、面白いトラックが目白押しである。そして、Lyricは、どこか自信に満ちた力強さと、おもしろさがある。一方、前作YOUNG KINGでは、どこか、このままどこへ進んでいくんだろうという漠然とした不安とか、でも自分を信じてやっていくだっていう決死の決意みたいなものが感じられて、10代後半から、特に20代前半のこの先に不安を持った人たちには、とっても共感できる内容のLyricが多く、トラックもどこかそれに合わせて、荒削りなカッコよさを持っていた。当の本人達が、本当に不安だったのか、どうだったのかは、わからないけど、僕はそういうことを感じて、どこか痛さがあって、マジで泣いてしまった。そして、今作「VITALIZER」はやっぱり今まで自分達のやってきたことに間違いなかった!やってきた俺らも、ついてきたみんなも間違ってねー!っていう自信が溢れた一枚に仕上がっているからこそ、力強いLyricになったのかなと思う。
今のKICKの自信と突っ走っている感じがより色濃く出たアルバム、それがこの「VITALIZER」である。今のKICKを語る上で欠かせない前作「YOUN KING」をまずは聞いてください。そして、今作を聞けば僕が言っていることがよくわかるはずです。そして、KICKの溢れんばかりのパワーを感じてくれ!彼らこそが、みんなのVITALIZERだ!そして、LIVEで、彼らにそのもらったパワーを何倍にもして返してやってくれ!そうすれば、彼らはまたドンドン加速していくだろう。KICKは、もう止まらない。

(曲解説)

01.THE THEME OF “KICK”

最初のドラム音(ボン)、雑音(ザー)、缶を落とした音(カン)回転(クル!)!を連続でいれて、キック・ザ・カン・クルーって言わせてるのが、面白すぎ!遊び心満載で始まったVITALIZER!はじめっから弾けます!っていってるんだから、元気が出ないわけわない! これは、モロKICKの4人の自己紹介です!そう、ちゃんとSHUHOの自己紹介も入ってるしね。これで、みんなで、ライブで叫ぶのが今から楽しみです!ボトムの太い音が心地よい!最初からカッコいいぜ!LITTLEも言ってるけど、通称僕が言いつづけてるKICKでいいみたいで、一安心。昔は、キッカンという人もいたからねー。KICKでいかせてもらいます。

02.スーパーオリジナル

もう、ガンガンあげてくぜ!って感じですが、この歌は、メジャーデビューシングル!そして、いつでも、僕の応援歌です!おまえ、君、そこのあなた!全員が自分だけのオリジナルを持ってるんだぜ、それを恥ずかしがるな!自分のやり方でやっていいだろう!もう、周りに合わせる必要なんてないんだぜ!自分に自信もってやろうぜ!そう思えるから、これを聞くとがんばろう!って気分になれます。そう、自分は自分!自分だけのやり方でのし上がろうぜ!彼らの声は、自分が一度は思ったことがある言葉が出てくるからすごい元気がでるんだとおもいます。たとえば、MCUがいってる「やりゃできんだぜ、何だってな、誰だってな、こんな俺だってな!」これは、MCUの言葉だけど、絶対みんな自分の心の叫びとして聞いてるんじゃないかなと思う。みんなの心をガッチリ掴んで、応援してくれる曲!これで、VITALIZEされない分けがない!KREVAの「人は最後必ず一人になる」と言ってることが事実だからこそ今頑張らなくちゃそう思える。

03.マルシェ

すっかり3曲で、みんな気持ちが上がっちゃいます!聞いてるだけで、ひたすら楽しい時間が過ぎ去っていく曲!3人が織り交ぜつつRAPするのが、余計この曲を楽しくしている。『あがってんの~さがってんの~?はっきりいっとけー!あがって~る!』みんなで、あがっちゃいましょー!ひたすら、人生楽しもう!そんな気分にさせてくれる曲!トラックも、ラテン調(サルサ風)で楽しい!KREVAの「楽しむ権利と楽しめる元気 備わってるぜ両方とも 幸せの国へようこそ」このリリックが、この歌を象徴しています。これを聞いて楽しいと思った一人一人が、もう、KICKの世界の住人です。みんなでこの曲をひたすら楽しみましょう!HIPHOPがどうした、こうした関係ないぜ、今を楽しもうよ!という気持ちにさせてくれる、すごい幸せな歌です。そして、最初の「いざKICK BABY いざKICK!」このフレーズマジでMCUらしい感じで、シュールでかっこいい。最後の終わり方もKICKとしては、珍しいが楽しげである。これ聞いて、上がれないわけがない!みんなあがってるかー?!

04.ONE WAY

この曲は、ファンのみんなへ、そして、自分の最愛の人へ向けた曲。軽快なサウンドの中、3人らしいLyricで、僕らをKICKの世界へ連れて行ってくれます。KREVA「もしおまえの側にオレがいれば、一生涯いらねえぜナビゲーター なあ だからそこでビビってて 動けないならこの手握ってけ」!MCU「もう あともどりなど無理無理 だが損はさせない確実に 振り返ることなく前だけを そう つれていくお前だけを」LITTLE「中央自由WAYオレとオマエの道 相乗りしなマイノリティ探す愛の意味 本当の答え誰も言えず オレはオマエだけを前だけを見てる」そう、彼らなら、本当に僕らが求めるところへ、ユートピアへ連れてってくれるんじゃないか?そう思わせくれます。どんな逆境にも耐えられる力強さを持ったLyricです。彼らが力強くなったと感じられる曲。間違ってたってマジ関係ない!ただ僕らはKICKについていこう!周りの声を気にすんな自分の声を信じてしっかりしがみついていけ、そう思える。

05.カンケリ02

トラックがCOOL!最高にカッコいい!KICKらしいちょっと切なさが胸を締め付けるトラック。KICKを結成することになった曲カンケリのリメイクバージョン、KICKの決意表明みたいな一曲。彼らはこの曲で「自分の進化形」を僕らに示してくれている。3人は立ち止まらないそれを再認識させてくれます。そして、終わり方も切なくて最高のトラックっす。

06.キックOFF

最高に面白い曲。ホント、こんなんありかよ!って言いたくなるLyric。こんなの聴いたら、思わず親近感わくって!特にKREVAの「とかまた韻踏んでんじゃん!」ってところが最高に笑える。笑えるLyricが星のように散りばめられた面白い曲。3人の休養中の内容が手に取るようにわかる考えられたLyricが最高です。KREVAは、曲作りしちゃうし、MCUは、女のところいっちゃうし~、LITTLEは漫画ばっかりみてるし、シュウホウは寝てるし、まーありそうな感じで笑えちゃいます。LITTLEは、ここでも、歯切れのいいRapを聞かせてくれて心地いいです。

07.イツナロウバ

この曲でメジャーで名前が広がったといえる曲。この曲は、どこか夏っぽいさわやかで、一夏の思い出を感じさせてくれるちょっと痛みも持った曲。誰しも味わったことがある、すごく楽しかった夏の思い出とこの曲がダブって聞こえたりしないだろうか?それぐらいこの曲は実態はないのだが、誰もがどこかに共感を覚えてしまうのである。やはり、このバックトラックもうまく夏らしい淡い感じが出ていて、素晴らしい!ちなみに僕がいいなと思うLyricは、MCU「だがまた晴れたら この仲間で あの時間に この場所で」という仲間を意識したところと、LITTLE「そして俺達はまたかわっていく 神にだって誓っていい。」てところ。コレ聴くと、仲間達も変わっていくのかな・・・ちょっとそう思った。

08.C’MON EVERYBODY(REMIX) feat.INNOSENCE

INNOSENCEをfeaturingした一曲。シングルバージョンよりも長くなっているが、どっちがいいか問われれば、まとまり具合は、シングルバージョンかなと思うが、INNOSENCEのリリックや、そのまったく凸凹の声質も非常に面白いと思う。DJ賛歌で、あるこの曲は、CLUBでかかれば盛り上がること間違いなしの一曲である。SHOJINの低音のRapは本当にインパクトがあって、耳に残るし、CHANNELのいい意味で、ちょっとチープな感じもする高音にRapは、この曲にアクセントを加えている。ツアーでも盛り上がること必死な一曲であろう。

09.VITALIZER

そう、『ユートピア』みたいなどこか切なくトラックでRAPしていく。この中で出てくる「VITALIZER」は、モロKICKの3人である。3人が、音を作り届け、みんなが音を聴き、ライブで力を伝え、みんなが力をうけとる。それの繰り返しを行うまさしく3人が「VITALIZER」なのである。どこかゆっくり待ったりと続くLyricだから、余計に心にLyricが響いてくるのである。心に響く歌である。LITTLE「オレが手をあげ声をあげりゃ 手をあげ声をあげる人がいて そんあみんなにもう一度会いてぇから 今日もこうして詞を書いてる」は、ファンとしては、うれしいLyricである。MCU「俺は君に全てを注ごう たとえ足場が悪く滑っても そうこの命が枯れ 無くなっても ずっとこの場所で歌っているよ」というLyricも身近な人からの語りかけのように聞こえるので、嬉しく思う。最後にKREVAの「ありったけのいろんな手 使ってもできるのは今のところこんだけ 他にできることは何かないか? I WANNA BE YOUR VITALIZER」は、泣かせます。他人に対してここまで思えるのって素敵だなと感じました。そういってもらえるだけど、人間って頑張れるよな。心地のいい空気感が流れる。

10.ONE FOR THE WHAT, TWO FOR THE WHO PART III

ついにこの曲もPARTⅢである。もう3人と共に成長していっている歌。3人の今の気持ちがすごい直に伝わってくる。「おれはこう思ってる」とかいうLyricじゃなくて、ただ今自分の地元について語ってるんだけど、地元の感じ方って、今の彼らの気持ちの側面をよく表していて、すげー感じる物が多い。今こそ、前のPart1,2のLyricと比較して、聴いて見るとすごい楽しめると思う。Part1では、単純に故郷を懐かしんでいるし、まだ凄い身近な物として描いているが、Part2では、それぞれが擦り切れるほど頑張って今はもどれないなと感じはじめていて、Part3では、今は帰るときじゃないし、もう帰れねえかもしれねえ、帰る必要はないのかも・・・と感じ始めているのが感じられて、3人の心の成長と軌跡がよくわかるので、親近感を覚える。そして、このREMIXは、Trackが今までの感じよりもよりCOOLな感じになっていてカッコいい。LITTLEの「帰りてぇ~」が個人的には相当ツボである。

11.?WHATCHANAME?

一気に面白さ大爆発である。なんといっても、3人の本名がもらわかっちゃうのであるから。しかも、3人とも相当自己紹介が面白い。LITLEコジケン!MCU雄志!KREVAハタケ!3人の性格が良くわかる。「反省しない男コジマケン」、「もうしませんなんて申しません いい加減にいいかげん」というLITTLEのリリックがおもしろい。そして、MCUも「小泉中の小泉だ「感動した」こいつにな」と茶目っ気がある。KREVAの「インドア代表 エリート街道 軽く歩いてみたけど興味なく放り出す」というのは、放り出せること自体が、ちょっと羨ましくもある。ちなみに、「レペゼンSFC」はある大学のキャンパス名です。慶●大のね。それぞれのリリックの間の声は、(KERVA)->LITTLE->(LITTLE)->MCU->(MUC)->KREVAという順番らしいが、Rhymesterの宇多丸師匠を思い起こす感じの叫び声で、いい感じに次につながっていく。

12.神輿ロッカーズ feat. Rhymester

このアルバム最高のパーティーチューン!feat Rhymesterということで、これは、もろRhymesterの曲って感じですね。でも、カッコいい。これは、ライブでも相当盛り上がること間違いなし!です。KREVAの「ヒッキーみたいにTraveling」というのが出てきたときは、よっぽど好きなんだなーって思っちゃいました。Dさんも、「オレをかつぎだしてみな お祭りだぜみんな」ってもろ今の状況を歌ってます。LITTLEの「汗 ベトベトでどべどべ バッハ モーツァルト ベートーベン」のベートーベンの言い方が、ものすごいSkillあるなーって感じます。して、宇多丸さんは、ニセ外人風でぶっちゃけちゃってて相変わらずおもしろい。MCUの「&U くれちゃん りっくんりっくん 脈打つ鼓動がビックンビックン」ってところは、めっちゃ韻踏んでて、カッコよい&エロくて好きである。とまあそれぞれの感想を述べたが、とにかくコレ聴いて騒いどけ!祭りだ、祭りだ!はっちゃけまくりだ!

13.LIFELINE(version2)

意外とスムースにつながっているのには、ビックリする。ストリングスが入っており元のバージョンよりも神秘的になっていて、Trackがカッコいい。壮大なこの曲だが、実はすごい近いことを歌ってもいて、僕らが生きていく中で触れる全てのことについて歌っているのである、KREVAは言う「一生はまるで短編小説、ドラマティックに完成しようぜ」、「がむしゃらに生きるぜとことんまで 一生懸命を恥ずかしがるな」生きるというそのものについて歌っている曲である。ここでのMCUのLyricは、相当カッコいいと思う。こういう雰囲気をもったLyricを書くのはうまいなーと思う。「生まれ死んでいく者へ 絶大なる愛情よ届け」MCUの愛情を感じれるだろう!LITTLEも「人は瞬きしたまま過ち犯す」というのが共感できる、そして、「祈りに似た気持ち このままで届け一人一人に」と叫ぶ。歌っていることは、人というものそのものである。LIFELINEは、本当のLIFELINEの意味もあるだろうが、人の生きる道をそのものを表したものであろう。

14.HANDS

KICKらしい今を描いた作品で、ちょっと出会いへの感謝の気持ちが入った一曲。今の彼らそのものが見えてくる曲。LITTLEの「オレはたまたまマイクを持ち ここにたまたまいる」は、まさに今の彼の気持ちそのものじゃないか。おれはMCをやってるだけさ!っていう。そして、本当にいろんなやつにあったんだろうな-と思う。KREVAの「でっかい感謝を にしなくても伝えられるように今日も絶対がんばろう ちーす」のちーすは可愛いんだが、こういう風に思えるKREVAは、人間デカイし、イイやつだなと感じる。MCU「だからまた会おう また行くよ そうまた今度電話でもするよ」そう彼らは何時でもやってくるし、近い存在だよ。これからも、みんなで楽しくうたっていってほしい、そう思える。ミドルテンポの楽曲でこのアルバムの締めとなる。やはり最後はKICKらしい楽曲であった。「ONEWAY」、「HANDS」などに代表されるように、迷わずついてこいっていう前向きな曲は!急に人気出てきた今だからこそ、俺たち信じてついてこいって感じで、メチャメチャ嬉しい、改めてKICKが好きなことが間違いじゃないって感じさせてくれる。みんなうだうだ考える前に、彼らを見てついてこう!アルバム「VITALIZER」パーティーチューンでも、スローでも上がれます!元気でます。気持ちよくなれます!とにかくLyricによく耳を傾けて聴いてみてください。彼らは僕のVITALIZERです!みなさんも、売れてるってこと関係なく、しっかり彼らの言ってることに耳を傾けて聴いてみてください!長々と失礼しました。

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