Jaguar Wright / Denials Delusions and Decision

01.The What If’s
02.Country Song
03.Stay.
04.Love Need And Want You
05.Same Sh*t Different Day Pt.1
06.Ain’t Nobody Playin’ featuring Black Thought
07.I Can’t Wait featuring Bilal
08.I Don’t Know featuring Black Thought
09.2 Too Many
10.Lineage
11.Self Love
12.Same Sh*t Different Day Pt.2

(概説)

今年の初めですが、かなり完成度の高かった1枚。大騒ぎするわけもわかります。これほど黒くて深い歌声持った人はそうそういませんよね。最近盛んになっているフィリー系というジャンルに思いっきり入るんですが、最初はThe Rootsのライブ盤でその歌声を披露したことから、彼女の評価は、デビュー前から鰻上りに上っていきます(Bilalもこの系統ですよね)。そんな中ドロップした本作は、期待を裏切ることなく、さらにフィリーっぽさとも違うどす黒いサウンドを聞かせてくれています。
なんといっても、彼女の声である!これこそFUNK!というべきSOULFULで濃い声をしています。本当にカッコいい!その声の爆発力がハンパじゃないのだ。シャウトをすれば、空気が震撼するほどの力強さを持ち、遊び心たっぷりに歌うことも出来る。そして、艶やかに心に響くようにも歌うように出来る。千差万別な声を持ったアーティストです。是非ライブで見てみたいアーティストの一人です。発売時から何度も聞いているが、この歌声は聞き飽きない。
このアルバムを語る上で欠かせない言葉はFUNKY!もう、これほどFUNKYなMUSICを今かける人はそうそういないんじゃないだろうか・・・このどす黒いサウンドと歌声をたっぷり堪能してくれ!
オススメ:(1),(3),(4),(6),(7),(10),(11),(12)

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Wade O Brown / Complete

01. (I’m) All About You remix
02. You’re So Beautiful
03. Intuituion
04. Fool In Love featuring Divine Earth Essence
05. Give Me The Chance / Christopher Rouse presents…
06. Are You Feelin’ Me
07. Complete(Interlude)
08. Be My All
09. I Want It All Back featuring Oliver Johnson
10. If You Love Somebody (Set Them Free)
11. Will You Answer
12. Destiny Is Calling
13. When Tomorrow Comes
14. Soon With Time
15. (I’m) All About You
 

(概説)

今年のインディーズシーンにおいてもっとも話題となったGlen Lewisと同郷のカナダ、トロントのバリトンシンガーWade O.Brownのデビューアルバムが、P-VINEから、日本版として発売されました。カナダのインディーズ版を探していたのですが、本当にない・・・東京でも少ないんだから、札幌なんてあるはずもない・・・ということで、待ちにまった作品です、やっと11月になって買えることになりました!SOULファンが血なまこになって探したその中身とは・・・ 濃い!その一言につきます・・・素晴らしい作品です。濃密な歌声とマッタリとしたサウンドで、SOULFULな世界を作り上げています。これほどの濃さをもったインディーズ版はなかなか出会えないでしょう。それほどドス黒いほどの濃さをもった一枚です。盛り上がるようなUPPERな楽曲があるわけではなく、じっくりとじっくりとでも、力強く歌いかけてきます。音が耳に入ってくると、この声に注目せずにはいられなくなります。飽きのこないバリトンボイスです。もちろんインディーズ作品でもあるので、ほとんどの作詞作曲を彼自身が手がけており、楽曲のよさにも耳を奪われてしまいます。ただ、後半同じようなバラッドが多くて飽きがくることも事実です。その辺は、こうどういう用途で使うかっていう問題である気がします。トロトロなMoodyな夜に聞きたい人には、この後半のトロトロなバラードがいいんだろうし、夜一人で聞く人には、ちょっと濃すぎるかなって感じです。僕は好きですが・・・・
Cornell Stoneともども今年を代表するインディーズ作品でしょう。大注目な一枚!R&B初心者には、ちょっと濃すぎるかなーというぐらい濃密な良作なバラッドアルバム。Ⅲ From The Soulなどや、K-Ciなどの本物のバリトンシンガーが好きな人は絶対買うべきですねー。熱い熱い夜を演出してくれますよ。この1枚。

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OST / Bad Company

01. Breathe in, breathe out – Ali featuring st.lunatics
02. 911 – D12
03. B.O.B – Outkast
04. 6 milion ways to live – dub pistols
05. tonite – next
06. na na – petty willie
07. anything for you (in my mind) – jaheim featuring duganz
08. all out of love – jagged edge
09. it’s killing me (in my mind) – blu cantrell
10. to keep this life – rama duke
11. excess – tricky
12. don’t touch – ko-la featuring tricky
13. my crew (part ii) – supervision featuring blind gotti
14. bmbbo – trevor rabin

(総評)

OSTのレビュー第一弾として、去年中盤にでたこのBad CompanyのOSTです。このサントラ最近コピーコントロールがついているのが多いようで、凄い不満なんですが・・・反対だー!別にサー、自分でコンピCD作ったりするのが何が悪いってね。楽しみが一つ減ってしまう。アナログから音が取れるように機材を買わないとダメだなー。
まあ、そんなことはおいておいて、結構いいアルバムです。HIPHOPチューンが中心を占める構成になっていて、その中にNextなどの実力派のR&Bアーティストがちりばめられている一枚です。
1曲目の勢いが凄い!さらに、Nextの新曲も素晴らしい出来です。これは、最新のアルバムには収められていないので、注目でしょう!そして、Jagged Edgeの曲は新曲ではありませんが、素晴らしい一枚です。さらに、Blu Cantrellの曲もすごいいい感じです。ただ、後半はHouse系のアーティスト(Trickyなど)が多くを占めるため前半に比べるとガクッと落ちてしまうのが難点ですね・・・でも、サントラとしてはいいほうでしょう。

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F.O.H / PROJECT VIKING

01. Intro ~THE LEGEND OF THE VIKING~
02. CASINO DRIVE
03. S.E.X featuring Rhymester
04.”Full” too hot!
05. Only when you’re Lonely
06. Credit card
07. Interlude
08. Let Get Together (remix) HIRO&DOUBLE
09. Interlude10. THE RIDE
11. Outro
12. Who’s that?~3Men鏡
13. 星降る夜は誰のため~crazy for you
14. Magic
15. Love Song
16. my soul
17. Life Story
 

(概説)

F.O.H待望の3rdアルバム!これぞJapanese R&B!といえる素晴らしい作品に仕上がっています。洋楽のR&Bをここまで昇華できているアルバムもそうなかなかないと思います。彼らこそ本物のR&Bアーティストというに相応しいでしょう。1作目は、どちらかというと、洋楽への傾倒が強すぎた感じがありましたが(Balladは秀逸でした)、その反動で、2ndは、ちょっと日本風のベタなサウンドに落ち着いてしまっていたのですが、この3作目で、これぞF.O.H!これぞR&Bといえる作品を届けてくれました。音もAKIRA,今井了介、FIRSTKRAS(ZEEBRA+今井了介)、Mr.Drunk、Angela Johnson、Kasaun ”Keyz” Henry、813(DJ YUTAKA & Shingo.S)などのベテランともいえる今の日本のR&Bプロデューサーの中心に人物達に加えて、Tadashi Matsuda, YoYo(from SOFFe)などの新人も多数使っており、全体的に面白い仕上がりになっています。これだけの人を集められるってことが、F.O.Hが本物である証拠です。しかも、今作ではDouble、Rhymesterなど今までfeaturingされてた側の人間をFeaturingして、しかも、それを上回る実力を見せ付けています。さらに、それぞれのソロがあったり(ARATAは、ちょっと違いますが)、いろいろ面白い試みをしていて、しかもその試行錯誤している状態から、このレベルの作品が出来上がるというのは、本当に素晴らしいです。
 特に、「THE RIDE」でのカッコよさ、「Only when you’re Lonely」での切なさ・・・「星降る夜は誰のため」でのHIROの素晴らしい歌唱、7~8曲目でのHIROとDOUBLEのSexyな絡みなど、アルバムの随所に、シングル曲以外に、注目すべき聞かせてくれるところが随所に存在します。しかも、4曲目「”Full” too hot!」での、渋いカッコよさは、秀逸です!素晴らしい楽曲です。
そのほかにも、「Love Song」や、「Magic」など聞かせる曲もあり、どの曲も捨て曲なしの素晴らしい出来です。そして、締めでの「Life Story」が前向きさが、次回作への期待をイヤがおうにも、盛り上げます。トータルとして、いろんな今のF.O.Hを見せてくれる素晴らしい楽曲たちです。彼らの成長も十分に感じることができる、R&Bアルバムです! 
 日本でR&Bがスキだ!というなら、この作品を聞かずには、語らないでください。十分、洋楽が好きな人にもアピールできる、水準の作品だと思います。去年の傑作の一枚ですよ!
オススメ:(3),(4),(6),(8),(10),(13),(14),(15),(17)

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