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Tyrese / Alter Ego

Disk1
01.One
02.Light On
03.Turn Ya Out feat.Lil Jon
04.Come Back To Me Shawty
05.Better To Know
06.Gotta Get You
07.Morning After
08.Hurry Up
09.Signs Of Love Makin' Part II feat.R.KELLY
10.Better Than Sex

 
Disk2
01.Intro
02.I Salute
03.Roses
04.Get It In feat.Method Man
05.Get Low feat.Too Short, Snoop Dogg, Kurupt
06.U Scared feat.David Banner, Lil Scrappy
07.What It is feat. Mannie Fresh
08.Roll The Dice feat. Snoop Dogg, Kurupt
09.Ghetto Dayz feat.The Game, Kurupt
10.Fly Away feat. Kurupt
11.Broke A** N****S
12.Alter Ego (Outro)
Tyrese / Alter Ego

(総評)

2006年の最後に、すばらしい一枚のR&Bアルバムがリリースされました。シャウター好きには、外せない実力派シンガーであり、俳優としても活躍しているTyrese通算4枚目となる作品!実はBlack-TyとしてのRapアルバムもついているのですが、なんといっても注目したいのが、R&Bアルバムの一枚目!この完成度が本当にすばらしすぎる!2006年の最高傑作といっても言い過ぎではありません。メジャーで唯一気を吐いたと行ってもいいほどに、すばらしいR&Bアルバムなのです。ホントR&Bのおいしいところが濃密に押し込められた計10曲となっています。
なんと言っても先行シングル"One"のすばらしさ!Tyreseの名曲"For Always"での見事なシャウトを思い起こさせるほどに充実した歌いっぷり!こういうTyreseを待っていたんですよー!だって、やっぱりTyreseといったらあの筋肉とシャウトじゃないですか!他の曲でもシャウトしまくり!前作ではちょっとおとなしいな・・・っていう印象をどうしてももってしまってものだから、余計にこの復活劇はうれしいです。しばらく2007年の前半まで話題にあがるようなアルバムになっています。
前半はわりとSlowな曲や、Tyreseの声をより全面に出して聞かせる感じが多くて、後半は、もうすこし、テンポが良くて、メロディーをうまく聞かせてくれる曲が入っています。特にR.KELLY作の8曲目「Hurry Up」など、このアルバムのキー曲として、心地よく聞ける仕上がりになっています。前半では、「One」を筆頭に, 3曲目「Turn Ya Out」でも、Lil Jonが押さえ気味でTyreseのシャウトを存分に堪能できます!本当にいい声ですよ・・・さらに盛り上がりを見せる4曲目「Come Back To Me」では、徐々に上り詰めていくように熱く歌い上げていくTyreseに惚れるしかありません!そんな歌い上げる曲がもう所狭しと入っていて、5曲目「Better To Know」でもすばらしいシャウトを見せ、ピアノバックの6曲目"Gotta Get You"で美しくも切なく歌い上げます。案外こういう情熱的なバラードというと、ピアノバックが多いのですが、それが存外少なくて、温かみもありながらも、熱く歌い上げるって言う曲が多いのも、なんかこのアルバムを聞きやすくしているのかなと思わせます。そしてなんといっても、10曲目「Better Than Sex」のすばらしい歌唱にはもう目頭を熱くして聞き入るしかないです。もうこれぞシャウト!ソウルR&Bですよ!本当に意味での歌って言うものの圧倒的な迫力を見せ付けてくれます。ProducerのAntonio Dixon &Eric Dawkinsいい仕事してますよ!Producerも、Underdogが、「ONE」を筆頭にもうすばらしい曲を多数提供していて、凄すぎます。そしてR.KELLYも実にこのアルバムをうまく彩る2曲提供しています。この2曲がなければ、このアルバムそれほど色鮮やかさを感じられなかったかもしれません。Lil Jonもここまでの仕事をするとは思いませんでした。 そして、HIPHOPアルバムでは、なんとRapを披露していますが、こっちはこっちで思いっきり大ネタ使いなどしていて、さらに客演も豪華でそういう面を楽しんで聞くことが出来る感じに仕上がっています。さすがシンガーだけあって、トラックの選択といいますか、リズムに乗せ乗りやすくしてくれるのは、さすがです。9曲目、10曲目、12曲目ではTyreseを逆featという形をとって歌も披露してくれています(この二曲はかっこいいです!)。しかもきっちりと大ネタ使いしてくれるので、なかなか聞きやすいいいアルバムに仕上がっています。後半では自身が、Featという形で歌でも参加していてその曲はかなりいいんですよね!そして、ある意味HIPHOPアルバムをつけることで、うまいことTyreseとして、R&Bサイドのアルバムに余計なHIPHOP要素をいれることがなくなり、思いっきり彼らしいR&Bスタイルを追求することに成功したようです。最近はHIPHOPにより近い雰囲気のUPPERな曲調がないと、なかなかうれないっていう面もあり、なかなかバラードとかR&BらしいSlowやMidが詰まったアルバムって言うのはなかなか出てこないのですが、ここでは、もうそういう余計なHIPHOPなどへの要素をいれた曲って言うのは、HIPHOPアルバムに押しやられることで、R&Bのアルバムが最高級の一品に仕上がっています!
やっぱりDelightful Musicとしては、Disk1を強力にオススメします、この一枚は全曲捨て曲などかけらもないアルバムなのです。本当にすばらしくて、買ってからずっとリピートして聞いているほどです。
これを聞かずに2006年語るなんてできないアルバムになっています!絶対買いましょう!

オススメ:Disk1:(10),(1),(3),(4),(5),(6),(2),(8),(9), Disk2:(10)

(曲解説)

Disk1

01.One

アルバム発売のシングルリリース時点で、For Always並みの力強いシャウトが話題となっていてこのOneですが。もう、TyreseといえばR&Bシンガーの中でも有名なシャウターということを再認識させる素晴らしい作品なのです!もうたまらんね〜。Underdogやります、最近の彼ら凄すぎます!もちろんそれを情熱的に歌うTyreseのシャウトっぷりには、女性ならずともウットリとさせられること間違いないです!2006年の最高傑作といってもいいほどの名曲ですね!

02.Light On

ゆったりとした雰囲気のサウンドでゆったりと余裕を持たせてやわらかく歌いこんでいくTyrese・・・1曲目とはまた違う温かみのある歌声を聞かせてくれて、バラッディアーとしての魅力を十二分に発揮してくれます。たんたんと歌いこむメインのボーカルとそのバックで転調を迎えてから、徐々に熱っぽく歌い上げていくTyrese!ちょろっとシャウトしちゃうんですよね〜。前作ではシャウトが少なくてとても残念に思ってたのですが、このアルバムではこれでもかとシャウトしてくれます!

03.Turn Ya Out feat.Lil Jon

Lil Jonらしい吼えから、始まるこの曲は最初のその吼えはいらないんじゃないかというぐらいに、メロディアスで美しい一曲なのです。Lil Jonプロデュースなのですが、見事ですよこれは。適度な打ち込みとギターの生音とのバランスのいいサウンドがしっかりと骨太にTyreseの熱い歌声を支え上げ、よりTyreseの歌声を太く力強く聞かせてくれています。Tyrese自身が多重録音して、どんどん盛り上がっていくMainのボーカルがもうたまりません。思わず涙腺にくるほどに、パワフルで感情的に歌い上げてくれます。見事な一曲です!

04.Come Back To Me Shawty

ゆったりとした曲調でTyreseの歌声の魅力を堪能できる一曲。直情的に吼え上げる姿や、ベースがしっかりとしたボーカルスタイル!本当に歌うために生まれてきたような人だなと感じさせられます。この曲もすごいよくて、じっくりと歌いこみながらも、印象に残るメロディーラインで、特に後半の徐々に上り詰めていくかのごとく歌い上げていく様は、胸を熱くさせられます。美しく広がりを感じるバラードだなと思わせてくれます。Underdogは、本当にシャウター向けのいい曲かきますよね〜!温かみがあるのすばらしい!

05.Better To Know

こういう雰囲気もいいですよね〜。じっくりと掛け合いを加えながら、歌いこんでいきます。派手なHOOKじゃないんだけど、どんどん引き込まれていくようです。一度音が止まったときの歌い上げっぷりがすばらしいです。こういう歌い倒すかの如く曲が前作ではとても少なかったので、帰ってきたって気分にさせてくれます。もう文句なしにすばらしい熱く温かみのある優しい一曲です!

06.Gotta Get You

ここまではどちらかというと熱く情熱的に歌い上げる明るい曲調が多かったのですが、ここでは切ないほどに美しいピアノ曲で胸を締め付けるように歌いこんでいきます。Bryan Michael Cox がProduceなのですが、こういうピアノでの切ないほどのバラードっていうのはUnderdogには出せないベテランだからこその味ですね。こういう切ない雰囲気もこの熱いテナーボイスのTyreseには合うんですよね〜。どっちも捨てがたい!最後の語りまで本当にかっこいいです。

07.Morning After

ちょっと熱い曲調が多かったので、ここで一休み的な感じで、ゆったりと歌っていく曲が入っています。こういうのもホッとさせてくれていいですね。女性のセクシーな声などが入っていて、全体的にマッタリとした朝の気だるさっていうよりも、夜の雰囲気がとても強い曲ですね。とてもセクシーな雰囲気がたまりません!やっぱり男性シンガーにはこういうもの歌ってほしいですよね!

08.Hurry Up

水滴の音と共に、テンポ良く歌い上げていくTyrese・・・なんかとても柔らかい歌い方で、優しい雰囲気がとても耳に残って心地よく聞くことが出来ます。ミッドテンポなバックサウンドも美しさとノリの良さがちょうど良く混ざっていてさすがR.KELLYといったところです、それを曲の雰囲気を崩さずに自分のシャウトも見せ付けつつ美しく歌い上げるTyreseもすばらしい!

09.Signs Of Love Makin' Part II feat.R.KELLY

ここではR.KELLYも全面にProduceだけじゃなくて、歌でも参加していきます。最初の方に入る、転調が面白いのです。こういう曲の展開的な面白さを感じさせるところが、R.KELLYらしいところなのです。R.KELLYの甘い声と、Tyreseの力強い歌声がいい具合に混ざり合っています!二人が最後にシャウトし会うところなんて、熱い!囁くように歌うバックコーラスもいい雰囲気をだした大人な一曲へと仕上がっています。

10.Better Than Sex

1枚目を締めくくるのは、やはり、Tyreseのすばらしさが一番よく出るピアノの美しいバラード!しかもこの曲の吼えっぷりが、まさに名曲"For Always"に劣らないすばらしい出来なのです・・・いやはや・・・もう言葉もないです。本当に心に響く歌声で、美しく歌い上げてくれます。最後は思わず一緒に握りこぶしを作って歌ってしまうほどに、強烈な情熱的な盛り上がりを見せてくれます。まさに歌!その根本的なすばらしさをこれでもかとシャウトして聞かせてくれるのです。圧倒的な歌唱の前には、もう説明など要らないのです・・・まさにこれがR&Bです、SOULですよ!

(Producer)

Disk1
Underdog:(1),(4),(5),(8,Vocal Production),(9,Co-Produce)
C."Tricky" Stewart:(2)
J.Que:(2)
Jonathan "Lil Jon" Smith:(3)
Bryan Michael Cox :(6)
Antonio Dixon &Eric Dawkins:(7),(10)
R.KELLY:(8),(9)
Disk2
Allstar "The Big Beat Maker":(2)
Siege:(3),(5)
Scott Storch:(4)
Wali Ali:(6)
Mannie Fresh:(7)
Dali:(8),(9)
Jelly Roll:(9)
Diverse:(10)
Jonathan Lighty:(11)
GX(12)

(Musician)

(LINK)

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