Talib Kweli / Quality

(概説)

しぶーい！もう、久々にこんな渋いHIPHOP聞きました！なんか、Jazzyな要素とSoulfulな要素が満遍なく混ざっており、聞いていて自然と体が揺れてしまいます。どの曲もトラックが素晴らしい！古い良さと、斬新な切り口両方を持っていて、もう、文句なしで素晴らしい！Roots、Commonが変化の中に、今後のHIPHOPシーンを模索している中、彼は、UnderGroundな昔ながらの音の中に、HIPHOPの今後を見つけようとしていますね。さすが、BlackStarで、MosDefと組んでいるだけあります。このTalibは、天才Rapperと組んでいる様々なHIPHOPアーティストと親交がある人で、その根本には脈々とSOULの血が流れています。是非聞いてみてください！去年の後半のHIPHOPの中でも特にオススメの一枚です！全然R&B好きな人でも聞けるSOULFULな曲ばかりで、どの曲もオススメです！（Okaplayerのアーティストには多いのですが、かなりClenとEditの盤の違いで、曲目が違いますのでご注意を）

(曲解説)

01.Intro (feat. Dave Chapelle)

Daveの語りが、ノッタリ、マッタリしていて、ついついドラムの音にあわせて体を揺らしてします。途中で「シー」と音を止めたり、なかなかお洒落な、どこかよき古さをもったIntroから出発です！

02.Gun Music (feat. Cocoa Brovaz)

Common、Roots同様エレキギターの効果をうまく使っていて、サビでのCocoa BrovazのRapが軽快で気持ちがいい！突き抜けるような楽しさがある一曲。一緒にサビでは、歌いたくなるはずですよ。この独特なRapのリズムのとり方が聞くうちにドンドン癖になっていきます。素晴らしい！

03.Feel The Rush (feat. Xzibit)

なんと！あのXzibitですよ。ちょっとTalibとXzibitなんて、ちょっと意外な組み合わせな気がしますが、XzibitのダイナミックなRapの味が出ており、かなりカッコよく仕上がっています。体の芯に伝わってくるような重圧なトラックで、聞き手に迫ってきます。ギターでガンガン押してあげていき、XzibitのRapがそれをさらに盛り上げる、素晴らしい一曲です。

04.Joy (feat. Mos Def)

盟友Mos Defとの一曲。もう、それだけで二重丸なんですが、曲もドラムのリズムが気持ちいいトラックのうえで、女性のシャウトがうまく使われています。この二人のRapの絡みは絶妙です！素晴らしい！！非常にカッコいいHIPHOPに仕上がっています。

05.The Proud

どこか不可思議な雰囲気をもつマッタリした一曲。気持ちのいい歌声に体を揺らしながら、ゆったりと聞けます。最後のほうでは、微妙なリズムの取り方があったり、ゆっくりと楽しめる一曲です。

06.Put It In The Air

TalibのRapのカッコよさを味わえる一曲で、生ギターのひねりの聞いた心地よい音と、シンセのちょっと間の抜けたような音の絡みが心地よいです。こういう心地よい感じのマッタリ感がこのアルバムを特色ですねー。もう最高です！

07.Stand To The Side (feat. Novel/Vinia Mojica)

SOULFULなサビのインパクトが強烈です！Nobelの歌うメロディーに引っ張られます。そして、やっぱり、バックのさりげない音がいい！ドラムのビートの効いた叩きっぷりがいいですよ！本当に、音も声もいい曲です、このアルバムの中でも一押しです！

08.Where Do We Go (feat. Res)

2001年にアルバムをリリースした、女性R&BシンガーResがFeaturingされている一曲。女性ボーカルの、透明感のある歌声と、Talibの絡みが絶妙です！Resってこんないい声だっけ？と改めて発見させられました。ResのCoolな歌声めちゃめちゃカッコいいです！

09.Gurrilla Monsoon Rap (feat.Pharoahe Monch)

激し目のリズムトラックにのって、力強いRapが展開されていきます。あーでも、バックトラックの音がいいんですよねー。ストリングスが使われており、かなりこの粘着力のある音に、引き釣りこまれます。

10.Good To You

ちょっとSOULな女性の歌声から、HardなRapが展開されます。サビでの女性の声のサンプリングがたまりません。是非是非DJとかにCLUBで流して欲しい感じの一曲。カッコいいHIPHOPっていうのは、こういうのをいうんですよねー！これの元ネタは・・・「Only Good To You」って曲なんだよなーなんだっけ？

11.Get By

サンプリングを効果的に使っている一曲！Jazzyなピアノの滑らかなサンプリングが素晴らしいノレル一曲です。Jazzyなサウンドと、HIPHOPの盛り上がり方がうまく融合した一曲です！ちょっとダサいRapと、SimpleでカッコいいPianoのLoopがうまく絡み合ってます。

12.Space

お馴染みの元ネタで、ガンガン責めてきます。女性との絡みが最高に栄えるアーティストですよ。この人は。この曲でも良さを発揮しています。

13.Won't You Stay (feat.Kendra Ross)

この辺は、こういうSOULFULな女性ボーカルをFeatした曲が続きます。このKendra Rossも素晴らしい声の持ち主で、素晴らしい一曲を披露してくれます。

14.Talk To You (Lil' Darlin')

では、Bilalと一緒に最高にマッタリとした空気を演出します。ギターの端弾く音も効果的に聞いてきます。ここら辺で一気に眠気に引き込まれるほど、マッタリしています。心地がいい〜。しかも途中から曲が変わり、もうそれはJazz Vocalのような世界が展開されます。この幅の広さはすげえの一言です。そして、また地味に最初の曲調に戻っていくのも、驚くほど自然です。

15.Waitin' For The DJ(feat.Bilal)

最後に素晴らしいこのアルバムの中でも一番のノリがよくて、心地よい一曲です。SOULFULなリズムトラックにBilalのちょっと甲高いファルセットがうまい具合に絡み付いて、耳から離れません。カッコいい一曲です。

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