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RAHEEM DEVAUGHN / Love Behind The Melody

01.HELLO LOVE...
02.WOMAN
03.LOVE DRUG
04.ENERGY feat.BIG BOI
05.FRIDAY (SHUT THE CLUB DOWN)
06.CUSTOMER
07.MO BETTER
08.WOMAN I DESIRE feat.MALIK YUSEF
09.DESIRE
10.MIDNIGHT
11.MARATHON feat.FLOETRY
12.BUTTERFLIES
13.SHE'S NOT YOU
14.CAN WE TRY AGAIN?
15.TRY AGAIN
16.EMPTY
17.FOUR LETTER WORD
 
RAHEEM DEVAUGHN / Love Behind The Melody

(総評)

デビュー作が衝撃的だった、Raheem Devaughnの第2作目!前作はソウルよりなジャケットで、独特のアート的な要素のジャケットのインパクトが残っている人も多いかもしれません、それが今作ではジャケットがもろR&BというよりもHIPHOP色が強くなって、中身の音楽的にどのような変化をしたのかも楽しみに聞いてみました。
前作もHIPHOPの要素は上手に取り入れていましたが。よりストリートよりな味わいを足しつつ、ソウルな色合いも残すことに成功していて、2曲目「WOMAN」でのHIPHOPなトラックと、歌声のソウルフルさの絶妙な混ざりあいがたまりませんねー!4曲目「Energy feat.Big Boi」で魅せる今までのRaheem Devaughnの作品ではなかった疾走感のあるかっこいいトラックなど、今までの彼との違いを感じさせつつも、後半にじっくりと魅せてくれるソウルフルなトラックの数々がたまりません!6曲目も同じく軽めなメロディーと彼ちょっと枯れた歌声が絶妙にあっていて、ファルセットの扱い方のうまさを感じさせます!また5曲目「Friday」、7曲目「Mo Better」で魅せる往年のソウルのサウンドをモチーフにしたソウルフルな曲たちで、一気に年代を遡るかのようで、見事です!一枚で本当にさまざまな楽曲が聴けて、そのいろんなバラエティーに富んだ曲たちを歌いながらも、独特の黒い雰囲気が全体を覆っているという見事なソウルアルバムで、Raheem Devaughnのアーティストとしての懐の深さを感じさせる一枚になっています!ちょっと曲数が多すぎて、同じような感じで雰囲気はでるんですが・・・ちょっと飽きが来る面もあるので、そこが改善されると完璧でしたねー。でも、このオリジナリティーというか個性の強さはすばらしいです!ちょっと新しい雰囲気の一枚がほしいなーと思ったら、これお勧めですよ!

オススメ:(9),(2),(4),(6),(7),(9),(16)

(曲解説)

01.HELLO LOVE...

なんとも面白いRapがサウンドを後追いするようなイントロです。

02.WOMAN

これぞRAHEEM DEVAUGHNという感じの渋さとメロディーの美しさをもった楽曲になっています!何度も繰り返すフレーズが徐々に癖になっていく一曲で、灰汁の強い彼の歌声が重なりなんともいえない渋い味わいを残してくれます。フェイクのうまさも手伝って、最後のひたすら繰り返すメロディーとフェイクの重なり合いは見事です。

03.LOVE DRUG

こういう曲を聴けると安心しますね〜。ネオソウルとして認知されている彼ですが、ネオソウルというよりは、より本来のソウルの味わいに近いアーティストなので、どの曲もどす黒い感覚を思い起こさせます。ゆったりと、彼の歌声の温かみを感じることが出来る歌になっています。

04.ENERGY feat.BIG BOI

OutkastのBig Boiを招いての4つうちのビートがどんどん癖になっていくかっこいい一曲!こういうクールで上げ目なサウンドもできるのね!と驚きでした!そこらの若手よりも断然かっこいいんです!前作はネオソウル路線を意識しすぎてた感があったのですが、本作ではより自由に自身のソウルを追及した形になっていますねー。Big Boiもあくまでクールに決めているところがさすがベテラン!と感じさせますねー。最後にパワフルにシャウトしながら盛り上がっていくところなんか胸を揺さぶられます。

05.FRIDAY (SHUT THE CLUB DOWN)

Al Greenの曲にヒントを得てさらっと歌い上げるちょっとおもしろい一曲!こういう面白い軽快なソウルもできちゃうんだからこのアーティストの幅の広さがよくわかります。楽しい感じの一曲になっていますよー。

06.CUSTOMER

NE-YOとかを意識した感じの爽やかな一曲です、泥臭い感じのしか歌えないと思っていたので、これは意外でしたね〜。どんどん切なさを増していくその歌いっぷりにぐっときますね〜。ファルセット交じりにぐいぐい歌い上げていく様が素敵です!これが、Ivan & Carvin Hagginsの曲というのも意外でしたね。

07.MO BETTER

いやー往年のソウルを思わせるストリングスのイントロからしてたまりませんねー!これこそ現代に蘇ったソウルだよといわんばかりに堂々と歌いこんでいきます!かなり長時間の一曲でしっかりと7分ほどの時間をひたすらじっくりと歌いこんでいきます!こういうソウルな曲がしっかりと入っているのはアルバムの完成度の高さを物語りますね。

08.WOMAN I DESIRE feat.MALIK YUSEF

Malik Yusefというラッパーの語りがほとんどを占めるインタールード的一曲!

09.DESIRE

ネオソウルな淡いコーラスが印象的なイントロからファルセットを交えて聞かせてくれます!これぞ彼の真骨頂!こういう危うくも深みがある一曲を歌わせるとさすがといいたくなります!ちょっと灰色なしわがれた歌声を持つ彼の味がよく出た一曲で、こういう声でいながらもかっこよくそしてインパクトがある曲に仕上げています。ファルセットの使い方が実にいやらしくないというか、ごく自然にかっこよくやってのけちゃうところなんてさすがです!最後にかけての自由でいてかっこいいフェイクの数々・・・こういう深みがある曲はたまに聴くとR&Bの奥深さを再認識させられますね!決して売れる曲じゃないけど、どこまでも心に残る曲です。

10.MIDNIGHT

ここでは、歌というインストみたいな雰囲気のインタールードを進めていきます。裏声さけぶような声があったりと、かなりこのアルバムの中でも異質感をだしています。

11.MARATHON feat.FLOETRY

実力派ネオソウルアーティストFloetryを迎えての、セクシーな一曲!Floetryの芯の通った歌声で丹念に歌いこみ、それに呼応するように、ファルセットでRaheemも聞かせてくれます。独特のどす黒いソウルの世界観が、彼のセンスのよさを感じさせますね。ちょっと今回の作品の中では異質な部類に入る曲かもしれませんね。

12.BUTTERFLIES

古いソウルの雰囲気をよく体現した一曲で、聞いているとなんかホッコリと暖かい気分になれる一曲ですよ。ちょっとロックなサウンドも混ぜ合わせ、ジャンルレスな雰囲気をだせていているのが、Raheemらしい曲ですね。

13.SHE'S NOT YOU

やわらかい音色が響き、心地よく歌っていきます。ここら辺の歌い方は、前半と違いより前作に近い感じかもしれませんね。しっかりと歌い上げたりして、曲全体的に上品な味わいがするようになっていて、ゆったりと気持ちよく聞ける一曲です!

14.CAN WE TRY AGAIN?

前作ではこういうピアノのイントロ曲って少なく感じていたんですが、意外といけているんですよね〜このピアノとの絡みっぷりが。どことなくダークな味わいを残しながらも美しく聞かせてくれています。

15.TRY AGAIN

14曲目のInterludeの雰囲気をそのままに暗くでも美しく歌いこんでいきます。サビでは一気に爆発するように、力強い歌声を聞かせるメリハリが利いた一曲になっています。

16.EMPTY

ぐいぐい引っ張っていくような力強いサウンドに、特徴的なサビのメロディー!一聴しただけで、ソウルフルだな〜と思わせる力のある曲です!彼の歌声の面白い面も出しつつも、かっこよく纏め上げています。歌声が響く一曲です!

17.FOUR LETTER WORD

最後はとてもピースフルな感じの一曲で、ピアノを中心にバンドスタイルで聞かせてくれます。やっぱり最後はこういう感じが一番しっくりきますね。こういうアコースティックな雰囲気でもしっかりと伸びやかに歌えるのは、さすがです!

(Producer)

Kenny Dope:(1),(8),(9),(10),(11),(14)
Carl "Chucky" Thompson:(2)
Scott Storch:(3),(4)
KWAME:(5)
Ivan "Orthodox" Barias " Carvin "Ransum" Haggins:(6)
Jack Splash:(7)
Mark Batson:(12),(15)
One Up Entertainment:(13)
Bryan-Michael Cox:(16)
Blaq Smurph:(17)

(LINK)

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