Public Announcement / Chicago Soul
02.If I Could Open Up My Heart
03.Everything's Out In The Open
04.Still My Baby (My Dedication)
05.Call Me
06.Baby Girl (Chicago Steppers)
07.Commitment (The Wedding Song)
08.Sexy Body (Club Version)
10.What's A Man To Do
11.Hold Me In Your Arms
12.Simply Maybe
13.100 Reasons
14.What Love's About
15.Get On Up
16.Everything's Out In The Open (Soul Version)
(総評)
Public Announcement通産4枚目となる今作は、Deepな歌世界を展開する一枚。Aceを中心としてその濃厚なコーラスワークをいかんなく発揮しています!インディーからのリリースとはなったが、Productionなどはしっかりしており、そのコーラスワークの良さと歌のよさを引き立てます。R.KELLYと組んでいたこと、そして、アルバムタイトルにもなっている通りChicagoを代表するボーカルグループであり、しっかりとR.KELLYが今年流行らせたステッパーズをも取り入れいて、このアルバム自体は今年前半のリリースであることを考えると、R.KELLYよりも先鋭的であったといえますね。R.KELLYとPublic Announcement両方買ったという人は、ちょっと聞き比べると面白いかもしれません。彼は吼えるだけじゃなくて、しっとりと歌い上げることもできる実力あるグループなので、楽曲の幅のある本策は、彼らの良さを引き立てていて、傑作と呼ばれた前作に近い出来です。ちょっと曲数が多すぎるように感じる場面もありますが。得意Aceの歌声の深さには感嘆するばかりです。どの曲でもしっかりシャウトしまくり悶絶させられます。またサウンド的には、やっぱり、5曲目「Call Me」の強烈なイントロはたまらんです。それにシャウトも後半のAceの曲達ではこれでもかと聞かせてくれますよ!
前作はどちらかといえば、現行R&Bを完全に意識したつくりで、彼のもっとも得意とする情熱的なバラードを中心としながらも「Mamacita」などの強烈なUPサウンドを聞かせてくれたのですが、近作はより彼らの地元Chicagoの伝統や、彼ら自体の歴史を見せてくれるSOULな曲たちが多いのも楽しませてくれます!長く聞ける一枚ですよ。ただ、メンバーのAceのみの曲が結構多くて、実際に、Aceのソロアルバムと同じじゃない?って曲も多く収録されていて、男性ボーカルグループの掛け合いが好きなのよー!っていう人には、物足りない出来にもなっています・・・女性のコーラスが入っているのはほとんどそうですね。それに、ジャケもインディーズにありがちな本当に紙ジャケ一枚。しかもどこだかしらないけど、後ろには、Johnny Gillと、Ace、Sean Levertが出るイベントの告知まであったりして!うーん、謎。本当にPublic Announcement全員で作り上げたって感じじゃないのが、なんとなく残念なところです。でも、いい曲は多いですよ!特に最初の3曲はPublic Announcemnetのよさを存分に伝えてくれます!
(曲解説)
01.When Ya Man Ain't Home
ギターのサウンドにのって、軽快に始まるイントロから、Deepな歌の世界が始まります!後半に向けて徐々に感情を剥き出しにしつつ吼えつづけていくマインボーカルがたまりません!グッと来てしまいます。こういうのを待ってたのよー!って叫びたくなります。どこか哀愁漂うサウンドもいいぐあいですよ!これでサウンドがもう少し重圧だったら文句なしに名曲だったなー。
02.If I Could Open Up My Heart
爽やかなギターサウンドにのって、心地よく歌いだします。優しいコーラスの面々の歌声が胸に染みます、そしてゆったり優しく歌い上げていくリードボーカル。心がゆったりとするようなそんな一曲です!
03.Everything's Out In The Open
ピアノとギターで、クラシカルな70年代SOULのゆったりとした感じを上手く引き出しています。なんだろうなー、Bill Withersとかのあの泥臭い感じに近いものがあります!無理せずに伸びやかに歌い上げていく感じが好感が持てる一曲です。あー、なんかいいなーっていう心に余裕をくれる曲です。
04.Still My Baby (My Dedication)
ゆったりとしたまさに古いSOULな感じがたっぷりの一曲です。サウンドも、ちょっと古臭くしてあるのが、なんとも狙っているなーっていう感じもします。ゆったりきけるかなって感じです。もう少しメロディーラインが際立つといいんだけどな。
05.Call Me
イントロのこの古〜い感じの女性のコーラスがツボです!そして、力強いリズムトラックにのり、じっくりと歌い上げていくリードボーカルに身を任せて聞き入ってしまいます!徐々に複雑に絡み合う「Call Me」というコーラスと、Main Vocal!うーん、レトロな雰囲気を出しつつ、どこか妖艶な世界をうまく表現していきますよ。
06.Baby Girl (Chicago Steppers)
Chicago Steppersと書いてあるので、あのSteppersなのかな?と思いきやR.KELLYとはまた違ったSteppersを披露していきます。でも、どことなくあの優しい肌触りの音作りって言うのは共通していて、心地よく聞けます。
07.Commitment (The Wedding Song)
古いSOULな感じをさらに推し進めた一曲で、テンプスのWedding Songほどのなんか晴れやかさは無いものの、じっくり腰を据えて聞き込め、そして歌いこむボーカルにどんどん引き込まれていきます。ここまで彼らの聞いていたであろう古いSOULの雰囲気を再現されると素晴らしいですわ。この時期にこういうふる〜いものを出せるPublic Announcementの挑戦的な姿勢は大好きですねー。
08.Sexy Body (Club Version)
ここでは一気にテンポよく盛り上げます。なんか、R.KELLYっぽい!と思ってしまった人も多いでしょう。なんかR.KELLYがやったステッパーズはどちらかということ、こういうテンポのよい感じなんですよね。なので、R.KELLYの「Happy People」が好きな人は絶対好きなはずな一曲です。
09.Fast Lane (Seat Belt On, Seat Beat Off)
ゆったりとしたイントロから、じっくりと静かに歌っていき、徐々に感情が漏れ始めるメインボーカル・・・これぞ、彼らのバラードだなと感じさせる静と動がうまく入り混じっている一曲です。徐々に感情をもらし吼えはじめるリードボーカルがなかなかですよ。
10.What's A Man To Do
低音のピアノのメロディーが暗めな雰囲気をかもし出し、そこを上手くじっくりと歌っていきます。サビでの重量感あるメロディーラインがたまらない一曲です。今までのクラシカルなSOUL作品と違い、現行のR&Bグループらしい作品でもあります。
11.Hold Me In Your Arms
一気に明るい曲調で、温かみ溢れるサウンドが展開していきます。しっかりとしたリズムトラックにのって、女性のボーカルなども絡めつつAceが歌い上げていきます。
12.Simply Maybe
味わいあるイントロの深みあるサウンドの展開から、ゆっくりとAceが歌い上げていきます。美しいメロディーラインにのって、女性のコーラスとAceの歌声が絶妙に絡み合い心地よく響いていきます。
13.100 Reasons
やっとPublic Announcementのスローバラッドが展開します。後半のAceの吼えっぷりはたまりませんよー!いやーこれぐらいに吼えれたら楽しいでしょうねー。
14.What Love's About
ゆったりとしていながら、もう伸びやかな歌声でガンガンに押してきます。シャウトっぷりが見事すぎな一曲!この優しく包み込むコーラスと、メインの力強さの対比にやられてしまいます!最後は本当に心地よいぐらいのシャウトでの乱れっぷりです!
15.Get On Up
FUNKYなイントロから、手拍子にのって、FUNKYに歌っていきます。Rapも入って、かなりこのアルバムの中では、HIPHOPサイドな一曲になっています。でも、これでも現行R&Bのような切れのよさも見せてくれたりします。もう少しガツンと盛り上がるところが曲の中であるとさらにカッコよくなったのに〜〜〜!
16.Everything's Out In The Open (Soul Version)
3曲目のSOULバージョンってことなのですが、十分3曲目もクラシカルなSOULだったのですが、よりスムーズな雰囲気に仕上げています。
(Producer)
Ace(LINK)
http://www.cdbaby.com/cd/acemusichttp://www.cdbaby.com/cd/chicagosoul