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NICCI GILBERT / GROWN FOLKS MUSIC

01.Stop Messin Around
02.Woman In Need
03.Think Again
04.Summer
05.Can't Forget
06.This Woman
07.Rhythm And Blues
08.Grey Skies
09.Hint Of Love
10.She'll Never
11.My Side Of The Story
12.I Got It Bad
13.Down With This
14.It Is What It Is
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(総評)

BrownStoneのNicci Gilbertが突然ソロアルバムをリリース!以前にソロ作がでるという噂は立ったのに、お蔵入り・・・ということになったものが、中身もほぼ一新してのインディーズリリース!Brownstoneの頃を知る人も知らない人も、「If You Love Me」はご存知でしょう。試聴してみてください、誰もが知ってる曲です!このソウルフルな1曲を世に残した素晴らしいアーティストのメンバーがソロデビュー!下に紹介したGordon Chambersも彼女らには曲を提供しています、ですが、最近はその活動も見えなかったので、また90年代の良質なグループがいなくなったかと悲しんでいたのですが、元気に復活!うれしい限りです。その素晴らしいセンスのよさはそのままに、よりソウルフルに力強く蘇りました!
このアルバムは、本当にどの楽曲も水準が高い!女性はこれぐらいSOULFULでかっこよいほうが、FUNKYでブルージーな雰囲気ももちつつあくまでもSOULFULでいて丁寧な歌い方に好感が持てます!そして、徐々に感情を露わにしていくシャウトがたまらない!これほどまでに吼えられたらカッコよすぎますよ、この唸るような吼え方!ステキです!長い歌手生活に裏打ちされた素晴らしい歌唱力!シャウトも絶妙だし、メロディーラインも素晴らしいし、とにかく抜群の歌いっぷりでぐいぐいもっていきます。降参ですよ、ここまでやられたら。全ての歌に魂がこもっています!
このアルバムやっぱり前半のソウルっぷりの素晴らしいさ、ドファンキードソウルなその土臭くもカッコいい歌に続いて、出てくる4,5,6曲目のカッコよさ!これがやばすぎます!4曲目では、ゆったりと切ない曲を包み込むように歌っていき、ただただその圧倒的な存在感溢れる優しい歌声に包まれ・・・暖かい涙が溢れそうになります。5曲目のメロディーの素晴らしさ!聞いた瞬間にキター!って気持ちにさせられます。あの久保田と同じカーティスの「Trippin Out」使いですよ!この緩い心地よいビートにのって、Nicciの吼えまくる様といったら、聞いているこっちも心地よくなるぐらいに、伸びやかで素晴らしい!6曲目で壮大に歌い上げていく・・・本当に胸を打つ一曲です。これほどまでに、UPもミドルもSlow Ballad素晴らしい曲を揃えているなんて、物凄い完成度を誇るアルバムだし、その曲に負けない素晴らしいNicci Gilbertの歌声が90年代のR&Bアーティスト達がいかに凄かったのかをまざまざと見せ付けてくれます。10曲目でのDave Hollisterとの絡みも見事だし!11曲目の超絶悶絶シャウトしまくりなNicciのド迫力な圧倒的な歌声にノックアウトです。もう何もいいますまい・・・このアルバム最高です、後半も前半も飽きずに聞けます!凄すぎ。どの曲も最後の最後まで水準が高いんです、絶対買いですよ!
ホントプロデューサ陣がわからないのが、もったいないぐらいにステキな曲がたんまり入っている一枚です!文句無しにインディーソウル今年の傑作の一つでしょう!2005年の女性最高峰の一枚はこれに決まりです!

オススメ:(5),(4),(6),(11),(10),(12),(13),(14),(8),(2),(1)

(曲解説)

01.Stop Messin Around

魅惑的なイントロから、いきなりSOULFULな歌声を聞かせてぐいぐい引っ張られます!リズムトラックがしっかりした、ここ数年の女性モノではかなり正統派ないちまい!Felicia Adams以来ってぐらいに、歌がいい!メロディーが引き込まれます!自分で多重録音したと思われる、コーラスとの絶妙な掛け合いから、ゆったりとサビのメロディーに入っていくところの堂々としたところなんか・・・ステキです!じっくりと聞き入りたいと思わせてくれます。

02.Woman In Need

Introのギターの音色が独特でカッコよく、そこから流れ出すように紡ぎだす優しくも力強いメロディーにノックアウト!Nicci Gilbertのちょっとドスの聞いた歌声が心地よく耳に響いてきます。絶妙なタメを見せる歌いっぷりが、どんどん癖になっていきます。普遍的にいいなと思わせる歌声と、ところどころに仕掛けられた面白いためやギターサウンドが、この曲に幅を持たせながらも、聞き手に心地よく響く。そして、怒涛のソウルフルなコーラスと、Mainの震え上がるようなシャウト!うーん、LEDISIを思い起こさせるような本当のSOULFULな歌声です!さすが!

03.Think Again

ノリがいいサウンドにのって、軽快に歌い上げていきます!FUNKなノリのこの曲で彼女のこれまでの経験が上手くいかされた見事なSOULな歌声を披露しています。畳み掛けるような転調の繰り返しが、徐々に癖になっていきます。どの曲も水準高いです!

04.Summer

ここまでミドル〜アップなサウンドから一気にゆったりとした歌声が最高に伸びやかに響き渡るバラッドへ!ゆったりと語りかけるように歌うNicciの雰囲気に包まれていきます・・・壮大な母性を感じる歌を、緩やかなドラムにのって歌い上げていきます。中盤から見せていくファルセット交じりのフェイクっぽい歌い方が、たまりません!これは名曲!変幻自在にメロディーに絡んでいくフェイクが凄すぎる!最後の転調でのメロディアスな展開とそのバックで情熱的にフェイクを繰り返すNicciの歌に感動せずにはいられません・・・

05.Can't Forget

4曲目で最高にしっとりさせた後は、Angie Stoneも顔負けのSOULFULなリズムトラックに乗って軽快に歌い上げていきます!ToshiもBreaking Thoughで使ったカーティスメイフィールドの「Trippin Out」をサンプリングと思われる軽快なサウンドにのって、絶妙なためで歌う「I Can't Forget」と歌うサビを聞くと体を揺らさずにはいられません!そして徐々に押さえきれずに爆発していくNicciのシャウト!もうたまりません・・・やられました。ここまで激しく歌われたらもうやられるしかないでしょう!最高の楽曲を作り上げていきます。ぜひTOSHIの「Breaking Though」と並べて聞くと面白いと思いますよ!

06.This Woman

ここで、芸術的なまでに美しいバラードを披露していきます。この4〜6曲目にかけての歌の水準は近年まれに見る女性ボーカルものとしては恐ろしい完成度を誇ります。サビのメロディーが本当に美しい・・・心が洗われるようなそんなキレイなメロディーにただただ聞きいるばかりです。そして、徐々に厚みを増していくコーラスとサウンド・・・まさに壮大で美しいバラードです。

07.Rhythm And Blues

かわいらしいシンセの音に、浮遊感を漂わせながら歌いつないでいくNicci。。。非常に面白い曲調で、非常にProducerが気になるだが、このアルバム一切クレジットが無いために誰のプロデュースなのかはさっぱりわからず・・・。最低限の音でありながら、独特な雰囲気を作り出すサウンドとその独特な雰囲気をちょっと濁し気味にさらっと歌っていくNicciのボーカリストとしての能力の高さに舌を巻きます。さすが、元Brownstone!

08.Grey Skies

最初の鼻歌混じりなイントロからSOULFUL!ここで、また最初のような少しFUNKYな要素もある、ドソウルな一曲!こういうボーカルの力強さが前面にでている曲でこそ彼女のSOUFULな歌唱の持ち味が出てて、生き生きとしています!そして、最後にかけての激しく転調していくときのメロディーがカッコいい!やっぱり女性はこれぐらい低音でカッコいい歌声の女性が一番ですよ!

09.Hint Of Love

しっとりとゆったりと歌っていき、悲しくも切ない感じをよく表しています。シットリとした中にもきちんとしたメロディー展開があって、じっくりと腰を据えて聞き入ることができます。ところどころで見せるSOULFULなNicciの歌唱や、聞いたことあるようなフレーズなど、面白みもあって楽しめます!この曲を聞くとホントこの人は深いと思わされます。改めてBrownstoneが聞きたくなりますね。

10.She'll Never featuring Dave Hollister

Dave Hollisterゆったりと優しく歌いこんでいくなんとも独特なメロディー展開のサビが印象的な一曲!二人のゆったりとしながらも深く絡み合うようなときにSEXYで包み込むような懐が深い歌にやられます・・・Dave Hollisterが、力をかなり抜いて歌うサビの癖になるメロディーが、耳にこびりつき、中毒性を持っています!その緩いサビのメロディーとは反対に曲が進むに連れて、二人の掛け合いは情熱を増していき、激しく燃え上がっていきます!激しい激しい交わりあいのように・・・この二人のSOULFULな歌合戦・・・たまらないです・・・Nicciの吼え具合がもう絶妙!

11.My Side Of The Story

1,2曲目で見せたSOULFULさをここでも存分に味あわせます。1,2曲目のSOULFULな楽曲の高い水準がここまで持続しているのです、これほど完成度の高いアルバムなかなか無いでしょう。その最高にSOULFULでFUNKYなサウンドが味わえるトラックの上をこれまたSOULFULに歌い上げるNICCI!サビではベースが支え上げていくなかコーラスとNicciの歌声が力強くまっすぐに歌い上げていきます!このリズムトラックも派手すぎず、軽すぎずの絶妙なところで聞くものに心地よさと迫力を両方与えてくれています!アルバム随一のシャウトしまくりな後半の激しさにはただただひれ伏すばかりです・・・もう圧倒的な迫力を聞き手に与えていくのです・・・凄い!

12.I Got It Bad

ここらで小休止?と思いきや、ここでは、しっとりと女性の母性溢れる優しい歌声が包み込んでくれます!メロディーやサウンドもまったりとしていながら、しっかりと歌をバックアップしていくメリハリがある感じ!徐々にギターのサウンドが増えたり、そういう細かいところが聞き手をあきさせないのでしょう。いつ聞いてもどの曲を聴いても新鮮に聞こえます。やはりここでも、じんわりと徐々に激しさを増していくシャウトに最終的にはやられてしまうのですが・・・・本当に歌で持っていける素晴らしいアーティストさんです!

13.Down With This

ここで、いきなりシャウトでガッツリ盛っていくイントロです・・・身を引き締められる思いがします!凄すぎ・・・こんなのライブでやられたら、もうノックアウトですよ・・・。メロディー展開的には普遍的な同じメロディーが繰り返す感じなのですが、じっくりと歌っていく大人な一曲です・・・。後半でも、見事なシャウトをかましていて、衝撃的シャウト!それに尽きる一曲です!

14.It Is What It Is

ギターとピアノが印象的なミッドグルーブな曲で、最後を締めていきます。最後だからといって中だるみにならずに、しっかりと盛り上げる感じの曲が入っていて、それが一番リズミカルな感じになっていて、また最初から聞きたいなと思わせます。ここでも吼えは衰えずに、グッと気分を盛り上げてくれます!最後にこの水準を隠し持ってるなんて・・・まさに捨て曲なしのもの凄い一枚だな・・・と聞き終わった後に思うはずです。

(Producer)

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(LINK)

http://www.NicciGilbert.com
http://www.brownstonemusicgroup.com/ CD BABY Order
☆☆☆☆☆☆(女性最高峰!)

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