Neo / Rhythm Celebrity

(概説)

Neoちゃんメジャー第一弾アルバム！これは、マジで、やばーい！ホントオススメ！ジャケが顔のドアップで、いかにも歌えそうじゃないですか！真っ向勝負にでましたって感じです。
インディーズでの2枚のシングルとメジャーデビュー後の4枚のシングルと、どれも個性的な楽曲を提供しつづけ、Neoという存在をシーンに着実にアピールし、ここにフルアルバムをドロップしました！これまでシングルを買ったことがある人なら、Neoの歌い手としてのクオリティーの高さと、優しさに満ちたその声に、感動を覚えたことでしょう。そして、このアルバムは、その印象をさらに強く受けます。彼女はこのままどこまで進化していくんだろう。どこまで、深みをましていくんだろう・・・もうR&Bとかそういうの抜きで歌い手としての将来が楽しみでしょうがない、そんな気分にさせてくれるアルバムです。特に、このアルバムは、余計な飾りがないんです。Neoの『声』と『歌』のみで構成されており、それを最大限に聞かせてくれていて、本当に「歌を聞かせる！」という一本の流れにそって作られたアルバム。だが、決して歌だけのつまらないものにはなっていない・・・それは、プロデューサー陣の力によるところが大きい、今井了介、AKIRA、T・クラ、藤本和則、村山晋一郎、DJワタライという日本のR&BやHIPHOP界の新鋭のトップ・クリエイターに任せており、この多彩なプロデューサー陣がNeoという存在とその声に魅了され、曲を作り出しているからに他ならない。一見これほど多彩なプロデューサーが関わるとアルバムの雰囲気が壊れてしまいがちだが、そこはNeoという存在が強烈に曲を結び付け合い一枚のアルバムを綴っている。
普通、この曲はいらないなーというのが一曲はあったりするもんなんですが、絶対にない！どこの曲がかけていても、Neoという存在を構成するには足りないし、それでいて、Neoという存在をちゃんと一枚で表現できているアルバム。
最近の邦楽の歌モノに飽きてきた人、R&Bの女性モノに飽きてきた来た人、R&Bを聞こうと思ってる人、すべての歌好きにお薦めできる、絶対聴いて欲しいアルバムである。彼女こそ本物のR＆B Singerです！
本アルバムではNeo自身は「歌う」ということに集中しており、息ひとつ、フェイク一つ、間にいたるまで、大事に大切に考えて歌っているんだなというのが、感じ取っていただけるだろう。これほどのシンガーは昨今みかけない、貴重な存在である。本当に歌心のあるfemale singerの登場です！まずは手にとってこの母性に満ちた声に身をゆだねてくれ！本当に一枚を通して気持ちよく聞けるアルバムです！是非買うことをオススメします！

(曲解説)

01.あまく危険な香り

山下達郎さんの名曲のカバーです。ちょうどNeoちゃんが生まれた年に発売されたという曲。そんな古さを感じさせないNeoの歌いっぷりが、気持ちがいい。Kazunori Fujimoto氏の力によるアレンジも素晴らしく、最初からNeoの柔らかな歌声に包まれます・・・山下達郎さんという人のすごさもまた見せ付けられた気がします。優しくふんわりした感じの雰囲気に包まれながら次の曲へとつながっていきます。

02.ビター・ハーフ

ゆったりとしたイントロから、爽やかなサウンドが広がる、今井了介さんの力を感じる一曲。サビへの上がり方がいい！Aメロ、Bメロとも、すごいサビへのためのNeoも、本作品で最後に収録したというだけあって、歌い方も堂に入ってて素晴らしい。この次々と歌い方をちょこちょこっと変えながら進んでいく曲って言うのは、スキルがいるし、絶対に飽きないんです。この曲は聞けば聞くほどに深みを増していきます。今井了介さんによるNeoの声の重ね具合も素晴らしく、「Miss you, Baby」での重ね方の間のとり方も絶妙さ、特に「指先ですくった」のところの重ね方は盛り上がります！思わず唸っちゃいました。もちろんNeoの歌の上手さがなければ、これほど良いとは思えないんです。それほど魅力的な声だからこそ、くどくならずにすんなりと聞けるんでしょう。Shoko Fujibayashiさんによる詞の世界も甘い雰囲気でとても曲調に合っている恋の甘さをすごいあらわにしている。まるでNeoの心をそのまま表したような歌詞に聞こえるほどNeoの雰囲気に合ってますよ。本当に素敵な曲です、このアルバムの中でも一押し！最後も、モロR&Bらしいループを使った終わり方が心地よい。最高！

03.Kissing You

AKIRAによるProduce。王道のバラードなんだけど、押し付けがましくなく気持ちがいい！って思える出来！Neoの甘い優しく滑らかな声が、緩やかなメロディーラインの上を、撫でるように流れていきます。本当に聞いている方も、歌っているほうも、最高に心地よい！Neoの声の良さが最高に出た一曲です。無理なくこれほどのべたなバラードを歌いこなせるということは、Neoの実力がわかるというものです！最初の滑らかな音から、すんなりと歌に入っていきます・・・さすが！Producer「AKIRA」！やっぱり、自身がSingerであるので、聞き手がバラードに集中し易いように、作ってあります。そして、歌声を邪魔しない程よいバックトラックなので、Neoちゃんの声を十分に堪能することができるのが、嬉しい。本当に彼女の声が冴えて聞こえます！途中の、ハーモニカの音も効果的に、曲を盛り上げます。その後のNeoの熱唱と、それを盛り上げるバックトラックが圧巻です！詞も、非常に暖かい恋愛謳歌。本当に情景が思い浮かぶようなLyricです。作詞のShoko Fujibayashiさんのセンスが光ります。２〜３曲目は、恋人同士で聞けばすごいいいと思いますよ。

04.Lush

インディーズではじめてのNeo名義でのシングル。この曲もKazumori FujimotoさんによるProduceで、素直なミドルテンポな曲。絶妙な引きの盛り上げ方が気持ちがいいBメロの心地よさは絶品です。「満たされてみたい〜見放されたみたい」のところでのバックコーラスに引き込まれてしまいます。サビへの流れの気持ちよさは、このProducerのよさですね。Neoの流れるような歌が心と体を動かしていきます。本当にインディーズでのデビューシングルで、このクオリティーは凄過ぎます。

05.Tiny Honey -Tiny Voice Ultimate Connection feat. KREVA-

去年のDelightful Musicの年間No1のシングルです！特にこのREMIXは、傑作でした！本当にすばらしい！KICK THE CAN CREWのKREVAのRapのカッコよさはもちろんの事。今井了介さんの楽曲の素晴らしさ！そして何よりNeoの歌声の素晴らしさが混ざり合って本当に感動できるものになっています。UPPERな楽曲でも彼女の声のよさは、存分に出ています。改めて、R&Bテイストの濃い声だなーと感じています。 RAPのLyricや、歌詞で、「Just the two of us」と言ってるところが、あって、個人的には、ニンマリしますが。これほどRapと歌が上手く絡み合ってるのは、本当に久々です！最後の優しいシャウトは、心に染みます。終わり方も、スッキリしてカッコいいです。BackVocalのSonomi Tameokaさんの声も気持ちがいい。

06.Dry & Deny -Extended Full Mix-

いかにもチキチキ系のサウンドが鳴り響くカッコいい楽曲(T.KuraによるProduce)。UPPERでも十分にNeoの声は通用することを改めて感じさせくれます。Background VocalにMichicoを迎えているのですが、この方ProducerもT.Kura(夫ですね)としていて、サウンドを良くわかっているので、本格的でカッコいいんですよー！洋楽臭さが一番出てる良曲だと思います。いい意味でNeoも引きに回っていて、サウンドとのバランスがいいので、サウンド自体を楽しめます。歌詞は、若さをよく表しています。これもじつはインディーズ時代の2ndシングル。改めて、インディーズの頃からいい作品を作りつづけていたんだなと感じます。カッコいい作品！

07.Didn't Want It

またもやAKIRAによる前面プロデュース。男の視点からの歌詞をNeoは、見事歌い上げています。男の歌詞の分、共感がもてます。そして、サビでの盛り上がり方が感動的です。切なさをより増すような、Neoの優しい声が、悲しさ増します。なんか、分かれた元彼から来た手紙を、切なくなりながら読んでるような、そんな場面が思い浮かびます。AKIRAもBackVocalで参加しています。バラードの傑作です。

08.フレイズ

DJ WATARAIによる楽曲。徐々に心に染み渡るようなサウンドが印象的です。そして、途中からの転調がすごいいい！一気にもってかれちゃいます。体が思わず動き出してしまいます。きっと他のアーティスト歌えば、音数少ないので、単調だなーと思うんだろうけど、Neoの声はそれ自体が洋楽のアーティストみたいに楽器の一つ見たく聞こえるので、飽きずに聞ける。

09.Honey's Jam - Tiny Honey Part�U -

これは、すごい！今井了介さんのProduceの「Tiny Honey」をRe-Constructionしたモノ。この絶妙のサウンドの中ハネまくるNeoとKREVAの声がすごい！リズムが最高に気持ちいい。今井作品の中でも、１，２を争うぐらい好きですね。ボコーダーを上手く使いこなしており、Hitoshi Terashimaさんが上手い具合に絡んでいきます。彼は、Produceとしても参加しており、彼のセンスも光ってます。最高にカッコいい、CLUBでかけたい一曲！

10.Red Incognito - Home Grown Dancehall Mix feat. Rude Boy Face -

メジャー2ndシングル！レゲエサウンドもいけるというNeoの間口の広さを見せつけたシングル。DJのRude Boy Faceとの相性も抜群で、これは、CLUBでもバッチリでしょう〜。編曲は、Home Grownによるもので、楽曲自体がかっこいいんですが、その中に彼女のやさしく深い声が入ることで、ただ、カチカチでかっこいいんじゃない、どこか聞いてて心地よいカッコよさが生まれています。若いNeoだからこそ歌えるような遊んでる歌詞もすごいいい感じにハマッテます！

11.Premier

3rdシングル！最後は、バラードで締めてくれます。村山晋一郎さんによるProduce。Neoらしい優しさに満ちた声にピッタリな楽曲で、Neoの声を堪能できます。そして、恋愛が崩れていく様を上手く表している歌詞が共感もてます。最後に入ってるInterludeも、このアルバムの雰囲気をよく表して気持ちがよく終われます。