ML / I Will the album

(総評)

Marland Williamsこと、ＭＬのデビューアルバム！インディーズでありながらも、日本の大型店でも何件か扱っています。ギターを持ったカッコイイジャケットとは、ちょっと違い中身はもっといろんなサウンドを楽しめる現行R&Bシーンを代表するような完成度の高い楽曲がそろっています！SEXYでメローなサウンドから、思いっきりHIPHOPよりなサウンドでRapperと絡んだり、爽やかなギターサウンドを聞かせたりと、音楽性の幅もあって、一枚を通して楽しめる作品を作り上げているし、それにあわせて、歌い方も絶妙に変えているのが面白い。基本的にはSEXYでねっとりとした声でありながらも、歌にあわせることができる器用さも持っています。でも、やっぱりこの人はSEXYでエロスが詰まった曲が似合います！カッコイイ！バラードでのシャウトがステキなんですよね〜。
プロデューサー陣も、Romain Lockettという人が作る曲が、もう最高に切ないバラードばかりでいいんですよ！こういう隠れたプロデューサーを探す楽しみも、インディーソウルはたまりませんね。そうして、後半の3曲はシングル曲とそのリミックスという、メジャーのような感じの曲の並べ方しているのも面白い。やっぱりメジャーシーンを意識しているのかな？それにしても、この絶妙な強さと優しさを兼ね備えたテナーボイスの声の良さと、歌の表現力やセンスのよさはかなりいい線いってると思います。聞けますよー。
このオフィシャルサイトのライブ画像がもうエロ！たまりませんな。Ｄ’ＡＮＧＥＬＯの２ndアルバムの裏ジャケの妖しげな儀式に匹敵するものがあります。おもしろいな〜この人。インディーズ心をくすぐる人ですね。

オススメ:(6),(10),(3),(11),(4),(7),

(曲解説)

01. INTRO

荘厳で重苦しいサウンドにのって、悠然と語りだすML・・・このアルバムの良さをこの時点で感じさせてくれます。

02. TAKE MY TIME feat. Taboo

1曲目のINTROとは打って変わって、打ち込みなサウンドに乗って軽快にのりよく歌っていきます。重みのあるテナーボイスでちょっとしわがれた味のある声のMLとTabooという透き通る声の女性アーティストの絡み合いが心地よいです。HOOKも非常に解りやすい聞きやすい一曲です。

03. AFTERPLAY

哀愁漂うアコースティックギターのイントロから、ストリングスが混ざり合い、それにあわせて滑らかな流れるようなメロディーラインで歌い上げるML!美しくやさしさに溢れた歌声に、思わず目を閉じて聞き入ってしまいます。本当にこのMLが歌心に溢れたアーティストだと、よくわかる一曲です。ストリングスの混ぜ方が絶妙で、それにあわせて、本当にうまく表現して歌い上げていくのです！これは聞くべきですよー。

04. MAKE A MOVIE

スローテンポなサウンドに乗って、ねっとりと歌い上げていきます。絡みつくような歌にあわせて女性のかすかな息遣いがとてもSEXYに聞こえてきます。途中でのシャウトやフェイクもうまいな〜と思ってしまいます。単調にならずに、その時々にあわせて、自在にシャウトしていくのです、シャウトの種類も豊富で、かなり情熱的にSEXYに聞かせてくれます。こういう少しエッチでSEXYなバラードが似合うアーティストですね。3,4曲目のプロデューサーRomain Lockettのサウンドはかなりいいですね！

05. RIDE WIT ME feat. Hypa Hound

ここで、心地よい西海岸風なHIPHOPサウンドにのって、爽やかに歌い上げます。この人のサウンドは、こういう爽やかな種類のもあって面白い。SEXYなのだけじゃなくて、こういう爽やかなR&Bもできることで、彼の音楽性の幅を持たせてくれています。

06. HARDER feat. Imfa Red

打ち込みサウンドでありながらも、ちょっと暗めな雰囲気な曲で、Imfa Redが存在感ある歌声の女性ボーカルを聞かせて、それに合わせてMLが、ねっとりと歌い吼え上げます。ちょっと妖しき雰囲気をも醸し出しています。うーん、SEXYです、そうして、Imfa Redのボーカルがやばい！かなり絡みつく声で、Rapまでかまして、このDarkな曲をとことんDarkでCoolに仕上げて言ってくれています。

07. WRONG

ピアノとリズムが絡み合う中で、力強く歌うML!ホント、それにどんどんと声を重ねていくのですが、その厚みが重圧感があって、よりMLのボーカルを引き立てます。そこからループが美しいメロディーを聞かせ、一気にそれを崩すように自由にシャウトしていくのがカッコイイ！後半に行くほどに、情熱的に歌い上げ、シャウトしていく様が全てを包んでくれるほどに、懐が深いボーカルを見せ付けます。ファルセットも、聞かせてくれますよ。

08. JUST ML

ちょっと小休止という感じで、爽やかな歌を披露してくれるML！ほっこりとするようなメロディーラインにのって、やさしく包みこんでくれます。こういう感じの歌も歌えるってことで、MLのサウンドにあわせて歌える、歌のうまさを再確認させてくれます。インパクトはないけど、純粋にいい歌ですね。

09. BODY ON ME

ここでもSEXYな歌を披露します、ただ、Smoothでメローを歌うのではなくて、ここでMLは、かなり軽快なスピード感のあるメロディーで歌いあげます！そのスピード感と女性のＳＥＸＹな声がunbalanceに最初は感じるのですが、なぜか、後半に行くほどに、それがすんなりと耳に入ってきます！特にHOOKのメロディーラインが耳に入ってくると、もうすんなりこれがSEXYな曲に感じてくるのです、UPでも、十分にSEXYさを表現できることを証明していますね、これは音作りする人には聞いてほしいかも。こういう声質でいながら、しっかりUPも歌いこなせるっていうのは、相当サウンド面でもMLの貢献度は高いですね。

10. U DON'T HAVE TO CRY feat. Karen Brown

あのKenny Lattimore& Chante MooreもカバーしたRENE & Angela の名曲デュエット！「U Don't Have To Cry」をKaren Brownという女性ボーカルをfeatして、SEXYに歌い上げる名カバー！これがもう吼えるときの、首に筋が立ちそうなほどの、切ない吼えっぷりが、かっこいいんですよね〜。そうして、Karen Brownが本当にSOULFULな歌声で歌がうまい！シャウトなんて、悶絶モノです！ある意味この曲の主役はこの方ですね。見事なテナーボイスのMLの歌い方も素晴らしく、この二人の掛け合いは本当に見事！本当に情熱的で壮大なバラードへと展開していきます。

11. I WILL

メローでSAXが奏でるJazzyなサウンドにのって、ねちっこく歌い上げるML！メロディーもじわじわとくる、ゆったりとしながらも、インパクトがある簡単な「I Will」というフレーズで、聞いていて一緒に歌いたくなりますね。そうして、聞いてほしいのが、途中で出てくるフェイクの素晴らしさ、絶妙にファルセットで声を反転させたり、力強くシャウトにつなげていったり、本当に歌うまいです、このお方！こらー、素敵ですわ・・・そして、この決めのスローバラッドは、この後リミックスを2曲も入れるという力の入れようなのです。それにしてもこのサックスいいな〜。

12. I WILL remix feat. II

ここからはREMIXです。ちょっとダンサブルにREMIXされたREMIXで、HOOKのメロディーの上で自在にフェイクをかましていくML。IIというアーティストをfeatして、よりダンサブルでSEXYな曲へと仕上げてくれています。

13. I WILL jazz mix feat.EZRA BROWN(SAXOPHONE)

REMIX第２弾。これは11曲目でいいなーと思ったSAXをこれでもかと前面に押し出して、やってくれます！おぉ〜JAZZYでかっこいいじゃないですか〜。こういう風にさりげないアクセントとしてJAZZを混ぜてくれると、非常に上品な味わいのアルバムとなっていいですよね〜。惜しむらくはそれをオリジナルでやってほしかったってところかな。でも、十分に堪能できるSAXの素晴らしさです！

(Producer)

Freddie Young:(1),(10),(12)
Timothy Williams:(2),(5),(6),(7),(8),(11),(13)
Romain Lockett:(3),(4)
Irvin Walker:(4)
Marland Williams:(9)

(LINK)

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