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mG / Still...

01.A YO
02.Rock The Party feat.I-94
03.Come On
04.Got Me Say'n feat.JM Miles
05.Come Away feat.Stevie Steve
06.Still
07.Interlude for Melody
08.Lady
09.We Made Plans feat.Meesha Trice
10.The Morning After
11.Minor 2 Major
12.Down Low
mG / Still...

(総評)

突き抜けるテナーシャウト!2006年インディーソウル後半随一の名盤mGことMarlon Goldenの「Still...」をレビュー!このmGのアルバムが本当に素晴らしいのです!mGの力強く美しいテナーボイスのシャウトにただただ耳を奪われるばかりです。その歌声の素晴らしさを感じられるのは、なんといっても12曲目「Down Low」!この曲の涙腺を刺激する見事な声の掛け合い、そして素晴らしく美しいメロディーにはただただ圧巻れます。その見事な歌に誰もが目を瞑り、耳を澄まして聞き入り、涙することでしょう。感動的なバラードが好きな人には絶対たまりません。この劇的で感情をモロに出したボーカルスタイルには、ぐいぐい引き込まれてしまいます。
でも、そんなバラード一辺倒なアルバムかと思いきやなんと前半3曲は現行シーンを意識したHIPHOPのUpperトラック!この辺も見事に歌いこなしてしまうのは、mGがただのバラッディアではなく、歌い手として歌の作り手としても素晴らしいことを証明しています。4曲目からはじっくりと美しいバラードをいいメロディーと気持ちがいいテナーボイスにのせて聞かせてくれます。もちろんシャウトも披露して、どんどん盛り上がっていくのがシャウター好きとしてもたまらないですね!その他にも、R.KELLYが作りそうなスローバラッド5曲目「Come Away」や、普遍的な正統派バラッド11曲目「Minor 2 Major」!これでもかとシャウトを見せ付ける9曲目「Lady」など随所に良曲が入っています。そして最初にいった楽曲もメロディーもシャウトもフェイクも全てが素晴らしい12曲目「Down Low」!もうここまでやられたら完全にノックアウトです!スローバラードから、アップ、ビートの効いた曲など、様々な楽曲にもチャレンジしていて、アルバム一枚通して聞き飽きずに通して聞くことができる出来になっているところも評価が高いです!
若いのに、これほど自分の歌声を縦横無尽に使いこなせるアーティストはそんなにいないですよね。インディーソウルとは思えない名盤です。ぜひ手に入れましょう。どの曲でもいいテナーボイスで、シャウトを披露してくれるので、シャウター好きとしてもぜひ揃えたい一品ではあります。
今後もリリースを続けてほしい実力派アーティストの登場です!

オススメ:(12),(4),(8),(11),(9),(3),(5),(6)

(曲解説)

01.A YO

いきなり面食らうほどの、予想外のアッパーソングで幕を開けます!レゲエ調のリズムにうまく歌声を乗せていきます。でもレゲエっぽくならずにうまくカッコよくHIPHOP調に仕上げているところがいいですね!しかも、mG自体の歌声はいい声しているので、なかなかリズミカルに曲調に乗っていって歌い上げ、バック乗り上げるようなサウンドに合わせて、最初から乗らせてくれます。こういうバラードだけじゃなくて挑戦的なUPがあることもこの人の魅力ですね!

02.Rock The Party feat.I-94

ちょっとしわがれたような掛け声からI-94のRapを中心に聞かせていきます。ここまで聞く分には後半にあれほど素晴らしいバラードがあるなんて誰が気がつくでしょうか・・・。でも、こういう現行シーン風なUPサウンドもなんなく乗りこなし歌うところからも彼の潜在能力の高さを自ずと感じてしまいます。

03.Come On

スパニッシュなギターから、バウンスが聞いたリズムに体を揺らされます!こういうUP好きだなー。最初のプンププンって歌ったり、遊び心が入っている曲で、癖になるようなフレーズの繰り返すトラックに、複雑にでも乗りやすくメロディーを重ねていきます。そして、徐々にフェイクをかましながら、シャウトしていく!このメロディーからの絶妙な外し具合がいいんですよねー。UPでは、一番彼の声の良さが垣間見れます!

04.Got Me Say'n feat.JM Miles

Sweetに心にしっとりと染み入るような心地よい一曲!mGの素晴らしいテナーボイスの突き抜けるほどの喉素晴らしさが良く出ています。うわモノの浮遊感とHOOKでのメロディーのささやく感じと、それを切り裂くほどのシャウトの気持ちいいほどの突き抜け具合!もうたまらないです、歌っているほうはもちろん聞いているこっちまで気持ちよくなってきちゃいます!うわモノの心地よさに、溶かされていき、聞き入っている気を抜いていると、シャウトが迫ってきてどんどん気持ちを高ぶらされてしまいます。ホントいい歌です。

05.Come Away feat.Stevie Steve

R.KELLYのようなトラック使いから、ちょっと和風なアレンジの笛の音も入ったりして、しっとりと聞かせてくれます。この辺のミッド〜スロー系の曲!特にこの曲のようにメインにピアノが入っているような曲での歌は本当に素敵に聞かせてくれますよ。Stevie Steveの歌声もなかなか個性的で、素敵な歌声のmGといい感じに対比になっていましたね。一緒にNanana〜と歌いたくなるような素敵なアレンジの曲です。

06.Still

タイトル曲は、ミッドテンポなトラックにのって、mGが徐々に熱く歌い上げる一曲!この辺のスローでの歌い上げていく感じはよく心得ています。バックコーラスはあくまでゆっくりしっとりと歌い上げるので、それに徐々に熱さを増して絡んでいくmGのボーカルが引き立つので、思わず聞き入ってしまいます。途中からクラップが入ってきたり、音数が増えて、mGのシャウト&フェイクを盛り上げていきます。

07.Interlude for Melody

センスいいな〜この辺のメロディーラインとかに彼のセンスの良さを感じてしまいます。

08.Lady

彼は自身がCo-Produceをして、あとは無名のプロデューサーを使っているのですが、これほど水準が高い曲ができれば、十分すぎます!ゆったりと余裕たっぷりに歌うmGのボーカルにうっとりしながら、バックコーラスのどこか癖になっていくような繰り返しのフレーズで魔法にかかってしまったように酔いしれていきます。もちろんそれを劈くほどの勢いがあるmGの強烈なシャウトが絡み合うことでこの魔法がより魅惑的に強烈にmGの世界へと迷いこませます。いやー、後半に見せる強烈なストレートなシャウトっぷりには、惚れるしかありません・・・。

09.We Made Plans feat.Meesha Trice

ホントこのアルバムは曲の水準が高い!この曲では、ちょっとコケティッシュなベースの声ながら歌えばソウルフルな女性ボーカルMeesha Triceを招いて、男女でしっとりと歌い上げていきます。派手さはないのですが、この二人の無駄のない絶妙な掛け合いには、目を見張るばかりです。正統派デュエットですね!伸びやかなmGのボーカルに悶えるばかりです。

10.The Morning After

さらっとした印象の爽やかなトラックが、軽やかに流れる中、そのトラックに合わせて軽めに歌いこんでいくmG。フェンダーローズっぽい音色がなかなかいい具合にこの曲を幻想的に魅せてくれています。軽快に歌い上げる歌が多かったので、ここら辺で、ゆったりと落ち着いて聞くことが出来ますよ。

11.Minor 2 Major

Brian McKnightが歌いそうな正統派なバラードソング!力強い歌声をそのままストレートに押し出し、どんどん盛り上がっていきます。ここまで気持ちよく声だしてもらえたらたまらないですよねー!曲の進むほどに、シャウトやフェイクが凄くなっていき、最後のシャウトには圧倒されてしまいます。これほど真っ直ぐに力強くシャウトできる人はなかなかいませんよ。晴れやかな気持ちにさせてくれる、気持ちがいい一曲です!

12.Down Low

これはもう文句なしに名曲でしょう〜!実質今年のNo.1ソングといっても過言ではありません。シンセとピアノの美しい音色と、mGの歌声とメロディーが混ざり合い、最高級の感動的な一曲へと仕上がっていきます。もう心をかきむしるかのような、感情をむき出しな歌い方で、これほど聞いてて胸に来る涙腺に来る歌は久々ですよ!突き抜けるテナーシャウト!サビでは、バックボーカルとmGが絶妙に絡んで盛り上がっていき、バックサウンドも絡み合い、最高級の掛け合いを魅せてくれます。随所にmGらしい力強く真っ直ぐなボーカルで、フェイクをこれでもかと聞かせまくり、情熱的にシャウトしまくるのです!もう〜たまらないでしょう。胸を押さえて、涙無しでは聞けませんよ。最後のもう縦横無尽に、自由にどこまでも気持ちよく歌い上げていく様には涙を禁じえません。あまりの迫りくる感情にため息をついてしまいます。もう、これでもかと盛り上げるんですもん。今年一番の驚愕の一曲です!こんなに歌えたら気持ちいいだろうな〜。とにかく聞いてほしい一曲です!

(Producer)

mG:(1),(12)
Nichols(12)
Erik Nelson:(3),(12)
Emile and Erik:(6)
Hardeman:(2),(8)
(Co-Produce)
mG:(3)
Erik Nelson:(1)
Jeff Massey Jr:(1),(3)

(LINK)

Official
Label
国内発売先Tower Records
Disk Union
☆☆☆☆☆☆

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