LUVandSOUL / blue

(概説)

彼らの久々となる2ndアルバムです。彼らの色をよくわかっているDAISこと、宮地大輔によるプロデュースによるところは、前作と変わらず、アルバムの色もやはり前作を周到する甘く爽やかなバラードアルバムになっています。歌詞まで透き通っているようで、ここまで綺麗な心を歌える彼らってすごいなと感じます。曲的には、やはり甘めのバラード中心に作られているので、じっくり聞き込めば、聞き込むほどに味がでてくる曲が多くを占めています。
今作では、4人のスキルが、確実に上達していて、4人個々の力が上がったことで、全員がリードをとれるほど、4人の実力が接近してきており、しかも4人それぞれが微妙に個性の違う声をしているので、4つの声が集まると、非常に面白い交わり方をします。特にリードがAtsushiに変わった「blue」では、爽やかなATSUSHIの声が生きていますし、それぞれの声が生きている楽曲が多いです。四人の力が増したことで、リリックにも、REALさが増しています。4人のボーカルが心情をうまく表せるようになった証拠でしょう。でも、変わって欲しくない爽やかさや、コーラスの綺麗さなどは変わることなく、変わる良さと、変わらないよさがうまく混ざっています。
恋愛の繊細さをうまく表したような雰囲気があるバラードアルバムです！オススメですよ。
そして、今作品のジャケット・・・一瞬だれ？って思いますが、なぞ・・・でも、この子の書いた絵が、いっぱいジャケットにあります。中の写真の4人はさすがにカッコいいですね！

(曲解説)

01.Intro〜We are the LUVandSOUL〜

彼等らしいCoolでカッコいいコーラスワークから始まります。このアルバムの頭として相応しい丁寧なコーラスです。このコーラスのカッコよさにやられてしまうんですよね。やっぱり、正統派はいい！

02.get on down

DJのScratchでいきなり幕を開けます。彼らは必ず一曲はUPを入れるのですが、それがこの曲！UPといっても、バラードアルバムの雰囲気を壊すことなく、十分なWet感を持ったSmoothなUPを展開します。つまりR&BらしいUPを披露しています。コーラスだけじゃなく、リズムにのって掛け合いをしていくので、十分に体を揺らしてくれます。特に、喘ぎ声っぽい声がリズムに合わせて入ったときは、かなり気持ちがいいです。リリックも今の彼らの勢いが感じられてカッコいいです！オススメ！

03.blue

AtsushiがMain Vocalを取るこの曲は、爽やかさの中に、きちんとしたリズムが刻まれていて、ノレルし、じっくり聞けるいいミドルテンポの曲に仕上がっています。優しさ漂う楽曲で、爽やかな青空のような一曲です。Produceは、Thomas McElroyで、ドラムのプログラミングが見事です。

04.snow

去年の名曲！この美しいコーラスは、もう鳥肌ものです。ピアノと、コーラスとサビでのメロディーラインの素晴らしさ！どれもとっても完璧です！愛を誓い合う素晴らしいリリックが、ステキな恋の歌にしてくれています・・・TAKAYUKIの素晴らしい歌声と、KENTAとRYOTAとATSUSHIのコーラスワーク！徐々に盛り上がるゴスペルクワイア！もう、どれも、感動的に仕上がっています・・・泣けますよ。ピアノは、あの塩谷哲です！あなたの愛する人に捧げて欲しい曲です。

05.口笛

前の曲の胸を締め付けるような雰囲気を、ほどくように、爽やかなギターサウンドから、ATSUSHIが爽やかに歌い上げます。爽やかに、そして丁寧にコーラスを重ねていくLUVandSOULの4人。最後にかけて、徐々に転調を繰り返し盛り上がっていく様も爽快です。リリックどおり春の景色がぴったり合う一曲です。
このATSUSHIがリードを取るのが本作品は多いんですが、非常に爽やかで、TAKAYUKIとは、違う魅力がありますね。

07.LIFE

シリアスな雰囲気をもつアコースティックギターサウンドが印象的で、コーラスワークもカッコよくまとまっています！彼らの年代の等身大の心の迷いと葛藤を書いた歌詞も、彼らの新しいリリックの方向性を示せています！サビでのピアノも加わったサウンドの重圧さも、シリアスな雰囲気を盛り上げます！

08.NEGAI〜The Angel "I say Yes"〜(Album Version)

一気に彼らのお得意の愛の歌を高らかに歌い上げていきます。ここら辺の重圧なコーラスワークが個人的には大好きです。そして、この曲では、4人がリードをつないでいくところがあるのが、新鮮です。4人のバランスが取れていて、聞いていてそれぞれの声がアクセントとして働いて、一曲としてのまとまりがあります。歌詞もわたしという一人称が、印象に残る、壮大な愛の歌です。最後のATSUSHIと、RYOTAの掛け合いが曲を引き締めます。

09.はじめてのチュウ (R&B Mix)

平成の名曲という名前がついてるそうですが・・・（それはどうかな・・・）。最近CMでも、誰かが歌ってますね。でも、本当にこの曲をここまで昇華できたことはすごいと思います。でも、ここまできっちりと堂々とこの恋！の歌を歌い上げれるのは、彼らぐらいでしょうね。本当に恋愛というより、恋という心情を歌わせたら右に出るものはいないと思います。最後のコーラスは、Hirano Ayaちゃんと、Nishiyama Itsukiちゃんという女の子がしていますよ。

10.You are...

シングル曲ともなったString主体の一曲。どこか切ない歌詞が胸をギューと締め付けます・・・。本当に純粋な愛の心を謳歌した一曲です。コーラスも、今までの雰囲気とは違い、あまり重圧に重ねるのではなく、Mainの歌声を中心に持ってきているので、Mainの声が通っています。My Everything is You・・・そういえる人と出会えたことに感謝したくなるでしょう。純粋な気持ちになれる曲ですよ。こんなステキな恋愛できたらいいですね。

11.Tomorrow will come

ちょっと始まり方がStreetでやってる人の前を通り過ぎるような感じで一度音が小さくなってから、また始まります。ここでもATSUSHIのMain Vocalで、生きることについて爽やかに歌い上げています。Paintingのところで、それっぽい声をいれてみたり、いろいろ挑戦している一曲でもあります。今までの彼らの雰囲気とは違う、独特の雰囲気を持った一曲です。ちょっと最後のほうで、「今日もまたどこかで誰かが自ら命を絶ってる」っていう言葉は、ドキってさせられます。

12.「君を忘れない」

11曲目の雰囲気を残しつつ、爽やかにしっとりと失恋の歌を歌っています。コーラスと、Mainの絡みも丁寧に重ねているのがよくわかります。派手ではないですが、地に足をつけた作品です。

13.New year's eve

しっとりと・・・オーソドックスなバラードで締めます。次の作品への楽しみを残してくれる一曲ですね。この曲でも塩谷哲がピアノで参加しています。

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