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Kloud 9 / On Kloud 9

01.Can't Stop Thinking
02.If You Ever
03.Never Knew
04.That's How Love Should Be
05.I'm Tryin' To What
06.Just Like That
07.Feels Good
08.Lights Out
09.Hold Me Down
10.That's My Word
11.Girl, Lady, Woman
12.It's Okay
13.Brand New
14.All Because Of You
15.Freaky Man
16.Keep Me Coming Around
On Kloud9

(総評)

2002年カマDがひそかに愛聴していた一品。これ物凄いMoodyでSmoothなアルバムなんです。イギリスのゴスペル兄弟なのですが、全然ゴスペルとか抜きで楽しめる作品に仕上がっていますし、何よりバックの楽器の演奏が超一品!素晴らしい!雰囲気がある最高の一枚に仕上がっています。まだ、イギリスではメジャー作品なので、店頭とかにはまだおいてあると思います。本当に声も抑え目で、控えめでありながら、しっかりとSOULを感じさせてくれます。この歌声の爽やかさと、艶やかさの微妙なバランスが、聞く者の耳を楽しませてくれます。兄弟の声のバランスもよくて、デュオとして有名なK-Ci&JoJoや、Ruff Endzとはまた違ったSmoothで、心地よい爽やかな歌を届けてくれます。そして、彼らは、楽器を歌に反映させることが非常にうまいんです。メンバーのKendall Duffieが鍵盤を弾いき歌っているっていうのもありますが、Saxの使い方が本当にうまいのである、最近のR&BやHIPHOP、Gospellのどの作品を見ても、これほど演奏のセンスの良さを感じさせてくれる作品には出会えません・・・
曲の雰囲気としては、どこかJazz Vocalのような奥深さも感じさせ、時にボッサのような心地よさも感じさせ、Acid Jazzっぽいおしゃれな雰囲気も持つまさに『色気』のある1枚に仕上がっています。
ほぼ全てを自分達でProduceする彼らのアルバム!持っておいて損はない2002年の好作品です。雰囲気に酔いたいときに聞きたい一枚です。
全曲オススメですが、特に4,5,7,9は絶対に聞いて欲しい作品です。

オススメ:

(曲解説)

01.Can't Stop Thinking

後半にかけての転調が絶妙で、サビでの淡々としつつも温かみのあるボーカルが心を癒してくれます。このデュオは、声質が似ていて、非常に歌声を高めあうように歌いつないでいきます。

02.If You Ever

SOULFULでいながらちょっとボッサな雰囲気も入った不思議なサウンドが印象的な一曲。儚げな彼らの歌声が爽やかでいながら、心にしんみりと響いてきます。柔らかな絹のような感覚の一曲です。後半での女性のコーラスと語りがいいアクセントになっています。複雑に織り成す声の深みを感じさせる作品。Jazzっぽさも持った一曲ですね。

03.Never Knew

体を揺らしながら、心地よく聞ける一曲。兄弟での声の重ね方が、カッコよく。重なることで一気に声の深みが増すのが、素晴らしいですね。ここらへんから、若干声高なシャウトが綺麗な方と、低音の響きが心地よい方との、印象の違いが色濃く出てきます。ホント、Smoothyな演奏が心地よいです。

04.That's How Love Should Be

彼らの真骨頂となる、フルートの音色が心地よい一曲。歌い方が、もうGospelとはいえませんねー、素晴らしい一曲です!このちょっと抑えた感じで進むのも、好感触です。木漏れ日のような暖かさと心地よさを持った一曲ですよ。

05.I'm Tryin' To What

もう、まさにSOULFULでありながら、Jazzっぽい!っていうトランペットとフリューゲルスホルンの響きが心地よいミドルテンポなUPです!こういうメロディーが印象的な一曲が彼らの売りでもあります!Featした女性ボーカルのSOULFULに歌いこんでいきます。こういうJazzyなサウンドってSOULな歌声が引き立つんですよね。このアルバムの中でも、一番心に残る一曲でした。Acid Jazzっぽいよさも持つ作品です。おしゃれですよ。

06.Just Like That

グッと押さえ気味に、ピアノが美しく鳴り響きます・・・ゆったりとまったりとした一曲です。サビの兄弟の声の重ね合わせ方がツボなんですよねー。最後の語りがいい具合ですね。

07.Feels Good

もうすごい!このアルバムでのハイライトと言ってもいい、素晴らしいDonald HayesのSaxophoneの演奏から始まります。もう、この演奏が凄まじい〜。これは、凄いです。これでこの曲がいいのがわかっちゃいますから。Kloud 9も感傷的にMoodyに、心を込めて言葉をつなげていきます・・・本当にこの曲はいいですよ!女性のコーラスも二人の歌声と絡んで、いやらしいです・・・一番オススメの一曲!Bedで聞きたいっす。この曲・・・これを本人達で書いてるんだから、凄すぎますよ!ホント!R&Bっていうよりも、ブルースとかに近い感じかな。

08.Lights Out

ファルセットが気持ちがいいですねー。MCというか語りというのが、正しいかな。それは、よく使われている大人な夜の声をしているPalphe Loftonです。

09.Hold Me Down

あのIncognitoをFeatした一曲。かなり演奏が、Stirishでカッコいいです!サビへの移り変わり方が絶妙で、引き込まれます。まさにSOULで、JAZZな一曲です。Acid Jazzな要素がフンダンに入った一曲ですね。オススメです!本当にバックトラックというか、バックの演奏が美しく、それに呼応するごとくKloud 9の歌声も、艶やかに美しく羽ばたいていきます。うつくしい曲ですよ!終わり方もさりげなくて、いいですね。

10.That's My Word

控えめな色気のある一曲です。まったり、部屋でゆったりと聞き入ってしまいますね・・・思わずため息が出てきそうなほど、アルバム全体の雰囲気が素晴らしいことに気がつかされます。最後にかけての転調が秀逸ですーやられます。

11.Girl, Lady, Woman

Moodyな雰囲気をもつ柔らなサウンドが特徴的な作品。徐々に徐々に染み渡っていきます。彼らは、このSaxの使い方が本当にうまい!本当に効果的に入ってきます。

12.It's Okay

またまた艶やかに、Moodyにトロトロにコーラスが入っていきます・・・この始まり方、たまりません。このトロトロ具合・・・癖になってきますよ。ただただ、このMoodにやられてしまうことでしょう・・・いやー、心地よい。

13.Brand New

女性の語りがいやらしいです・・・これ、もうゴスペルとかじゃないっすな・・・そして、突然入ってくるKelvisの声が美しいわ〜。声が綺麗って重要です。

14.All Because Of You

生演奏ってところにこだわりを持っている彼等らしいインスト作品です。美しいメロディーがグッとあなたを引付けますよ。うん、いいわ〜。

15.Freaky Man

彼らの名前を冠した楽曲・・・これも、Trumpetのいい味出した演奏と、Kem Flemingという女性ボーカルの絡みが美しいJazzなイントロから。この曲本当にJazzそのものと言ってもいいぐらいです。ここでも、彼らの歌はないんですよね。なんか、こういうアルバム通しての雰囲気を大事にしているところが好感持てますね。彼らが歌だけじゃなく演奏でも聞かせることができるアーティストであることをしっかりと主張しています。

16.Keep Me Coming Around

やっぱり、最後は歌でしめましょ!ってことで、きちんと歌ってますよー最後は。しかも、走り抜けるような疾走感漂う演奏で、カッコよく締めています。こういうUpperで締めるというのも、カッコいいですね〜。歌というよりも演奏を楽しいで欲しい一曲です。やっぱ、管楽器の演奏が印象的な一枚ですね。

(Producer)

(LINK)

Delightful Music Featuring Kloud9!
Official Website
EXPANSION RECORDS
☆☆☆☆☆☆

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