Jeff Hendrick / Soul Celebration

(総評)

2006年彗星のように現れたカナダの白人ソウルシンガーJeff Hendrick！そのクールなトラックと爽やかな淡い歌声で、軽快な歌を聞かせてくれます。彼自身はSAX奏者でも、Piano奏者でもあり、歌い手だけではない魅力を見せてくれます。そしてJazzをベースに学んだその彼のサウンドはとても洗練されていて、所々で、楽器のソロをいれてくるところが、なんともJazzのいい部分を吸収しているなと感じさせてくれて、歌でも楽曲でもいいものを聞かせてくれています。こういう楽器をもってくることで、彼の爽やかな歌声をより魅力的に見せることに成功しています！またJazzをもともとの畑とするアーティストであるJeff Hendrickの歌声は淡い感じやソウルフルな感じと、様々な表情を見せてくれ、歌唱力の確かさも見せ付けてくれます。SOULFULでいながら、テクニックがある素晴らしい歌声です！そして、個人的にはジャケ者もCOOLで好みです！マイクのジャケ写に間違いはありません！そして、もともとインディーソウルに詳しい方なら、有名インディーソウルコンピレーションCafe De SoulのVol4に彼の楽曲が収められていたことからも、その水準の高さを推し量ることができるでしょう。
彼は楽曲さえも自信でセルフプロデュースをこなしています。彼の楽曲の中では、なんといっても、最初の3曲！その軽快な流れには誰しもが踊らされるでしょう！爽やかな風のように心地よい曲から、クラブでもかかりそうな踊れる曲まで幅広く楽しく聞かせてくれます。どの曲も聞けば聞くほどに癖になっていきます。どの曲も歌だけでなくて、楽器でもメロディーを聞かせてくれるので、いいアクセントになって曲の面白みもグッと上がっているのです。
実は、彼自身これよりも以前にアルバムを地元カナダですでに出していて、JAZZアーティストとして数々の有名なフェスティバルに出たことがある実力派なのです。そして、このアルバムもカナダでは、2005年から売られており、現在ヨーロッパさえも席捲しているのです。特にUKでは、かなり売れていて、HIT Chartをにぎわしています。そうして、現在日本でもTOWER（↓のLINK参照）などが入荷をはじめています。今後にも期待が持てる新人です！
ただ、このアルバム短すぎるのが、ちょっと寂しいかな〜あと後半に前半ほどの勢いがありませんが、十分に楽しめます！ソウルな雰囲気とJazzyな雰囲気が見事に織り交ざったダンサブルな一枚です！ぜひ試聴してみてください。

オススメ:

(曲解説)

01. Celebrate

颯爽と鮮やかなリズムにのって歌いだす、心地よい一曲！ミッドテンポなリズムにのってしっとりと魅力的な歌を披露していきます！この歌の素晴らしいところは、歌だけでなくて、元はSAX奏者でもある彼のSAXを全面に出したソロがあるところ！まるでJUST THE TWO OF USのような要素も入っていたりして、サウンドの水準と歌の水準両方とも素晴らしい良曲です！

02. Old School Party

優しいシンセの音色と、クールに歌うJeffの歌声！そして、HOOKのメロディーがかっこいい〜！どことなくつまり気味にカッコよく歌い上げてしまう、その力量に舌を巻いてしまいます。このHOOKの流れるようなメロディーとそれをより魅力的に見せるリリックが素晴らしい！音への声の乗り方がセンスの良さを感じさせてくれます。ここでも自信で拭くSAXがより曲を魅力的に見せてくれます。こういう楽器のソロがはいっている曲っていいですよね〜。

03. I Just Wanna Dance

シングル曲としてリリースされた一曲！軽快なメロディーにのって、自分の声で掛け合いをしながら、どんどん盛り上げていきます。思わず体が動き出してしまう、そんなダンサブルで心地よい一曲です！キーボードの音色がとても心地よいのですよね〜。Keith Sweatの昔の曲とかを聴いている感じです。

04. I Like The Way

イントロのメロディーが印象的なゆったりと歌いつないでいくスロー曲。こういうしっとりした曲でも魅力的なHOOKでひきつけてくれます。この人はHOOKの作り方が非常に上手です。楽しめます！そして、かならずエレピなどのソロパートが入っているって言うのも、歌だけじゃないR&Bの魅力を見せてくれています。

05. Summertime

まさに晴れた初夏の心地よさを表したかのような気持ちがいいフルートの音色に導かれて、Jeffも爽やか〜に歌い上げていきます。リズムにあわせて一緒に手を叩きながら歌いたいぐらいに、うきうきとした気分にさせてくれるサウンドとメロディーです。転調したときのメロディー展開がとても気持ちいい〜！たまらない一曲です。

06. You're All I Ever Wanted

しっとりとした落ち着いた一曲で、ゆったりとメロディーを大事にうたっていきます。サウンドもその歌声を優しく包み込むように聞かせてくれて、そして、最後はSAXで見事な音色をきかせてくれます。

07. She's So sexy

UPテンポな軽快なメロディーで、イントロからみせてくれます。こういうUPテンポなHOOKとゆる〜いメロが交互にきたりと、楽曲的にも面白い面を見せてくれるアーティストです。基本的にSAXが入ることで、より彼の楽曲は魅力的になっていきます。

08. Love U Down

スローなメロディーでSEXYな歌を披露していくJeff Hendrick！この彼の淡い感じの歌い方がたまらないんですよね〜。肩の力が抜けた歌いっぷりには魅了されてしまいます。

09. One Ya Want

ちょっと雰囲気が違うなと思ったら、Produceが別の方なのですね。徐々に音程が上がって盛り上がっていくところなんか素適ですよ！転調のメロディーの移行の仕方が実に面白い一曲でもあります。突然メロディー変わるから面白いです。

10. Old School Party feat. Spek

2曲目のSpekというアーティストを招いたREMIX！あまり、2曲目と途中までは一緒で、最後の方にやっとRapが入ってきます〜。ちょっとおまけ程度のREMIXだったのが、残念だったかな〜。もう少し大胆に変わってたら面白いかも。曲がやっぱり少ないですね。

(Producer)

Jeff Hendrick:All Song Produce!
Lenny Hamitlton:(9)
Hussain Yoosuf:(10)

(LINK)

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