Jay-Z / Blueprint

(総評)

Jay-Z通算6枚目のアルバム。つーか、この人仕事のしすぎです。しまいに、クオリティーたかいものだから、HIPHOPファンにとっては、かなり懐の寒い状態に追いやられること必至です。そんな彼の今作ですが、R&Bシーンや、一般のリスナーにも非常に聞きやすく、かつ！HIPHOPファンも十分満足できるないようになっています。
すごい音的にバラエティーに富んだ出来になっています。彼のHIPHOPは、飽きがこないのも特徴。つまり、絡む人たちによって、変幻自在に曲調が変わっていくのです。それは、トラックメイカーとしての彼の技量がずば抜けていることも示している。HIPHOPは言葉がわからないと、同じフレーズの繰り返しに聞こえてくる場合がありますが、彼の場合は、ライミングが絶妙であるので、そのループも心地よい。これで、英語がわかれば、もっと面白いでしょうねー特に、03曲目「IZZO (H.O.V.A.)」、4曲目「Girls Girls Girls Ft Q-Tip」は秀逸。売れたのも頷ける。

(曲解説)

01.The Ruler's Back

軽快なリズムで、彼らしいRAPを聞かせてくれます。

02.Takeover Ft Josey Scott

完成度の高い楽曲。バックトラックがCool!でかっこいいです。

03.IZZO (H.O.V.A.)

このクセになるHOOKは、罪です。そして、効果的に女性の声が入ってくるのも、確信犯的ですごい！これが、HIPHOPでのHOOKの作り方だ！といわんばかりに、このHOOKのループは、クセになります。気持ちいいんですもん。このキャッチーさを持ちつつ、しっかりPOPにはならずに、Deepに作り上げているのは、尊敬に値します。これは、売れるわ。

04. Girls Girls Girls Ft Q-Tip

僕が大好きなQ-TipがFeaturingされています。あのA Tribe Called QuestのMCだった彼の声が効果的に入っていて、耳に残る。彼の声は、うまくつかわないと、耳障りになってしまいかねないんですが、そこは、Jay-Z！うまいこと、サビで持ってきています。そして、バックトラックの爽やかさが、かなりこの曲をキャッチーにしています。でも、RAPはめっちゃドープ！このバランスがすごいですね。Ja Ruleに負けない、キャッチーさを持っています。終わり方も完璧なトラック。こういう声だけで終わるってすごい。

05.Jigga That Nigga

めっちゃクール！跳ねるビートの中で、軽快にRAPするJay-Z！かっこいいぜ！

06.U Dont Know

最初がすごい！甲高い声も絡んで、派手な展開を見せる曲。こういう華やかな感じの曲が好きなHIPHOPファンも多いんだろうなー。ウータンクラウンみたいな派手さがありますね。バックの叫び声がものすごい一曲！

07.Hola Hovito

こういうHOOKが印象的なトラックを作らせたら、すごいなーTimbalandは。このプロデューサーはTimbaland独特のBeatをまたもや展開します。うーん、おどろおどろしいカッコよさである。

08.Heart Of The City (Ain't No Love)

こう自分以外の声を効果的に使うっていうことにかけては、このJAY-Zにかなう人はいるんだろうか？サビ(HOOK)で、ちょっと出てくる声がとても気持ちいいのである。SOULっぽい声がいいですね。鼻歌もいい！こういうところは、本当にすごい。ところで、これ誰だ？

09.Never Change

、絡みと、トラックのよさに引き寄せられる。

10.Song Cry

最初の女性の声が綺麗です、こんな綺麗な声とあうのかなーと思うんですが、Jay−Zの声は、あうんですねー。絡みの上手さを知ってるなー。

11.All I Need

Jay-Zの声が冴え渡ってます。声の使い方サンプリングの仕方って、こうやるんだなーと思う曲。後半出てくる声が、とても好きな男声なので、ハッとさせられる。

12.Renegade (feat. Eminem)

あのEminemと一緒の曲。なんだかんだいって、Eminemは他のアーティストと仲いいなー。ま、Dreの秘蔵っコなので、絡むのもわかりますが。上手くお互いが高めあってる感じで好感は持てる。

13.Blueprint (Momma Loves Me)

タイトル曲は、哀愁漂うトラックが印象的。実質3曲分の隠しトラックがあったりします。4曲目のREMIXがあったりして、お得。