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Jagged Edge / HARD

01.They Ain't JE
02.Walked Outta Heaven
03.Girls Gone Wild feat. MAJOR DAMAGE
04.VISIONS
05.HARD
06.Dance Floor
07.Trying To Find The Words
08.What's It Like
09.Tryna Be Your Man
10.I Don't Wanna
11.In Private
12.In The Morning
13.Shady Girl (Bonus Tracks)
14.Car Show feat.Big Boi
15.They Ain't JE (Remix) feat.Street Katz and Woonie
16.On My Way (After The Club)
17Respect my Girl
Jagged Edge / HARD

(概説)

Jagged Edge通算四枚目はR&Bグループらしい彼らの濃さを全面に押し出した内容!前作でかなりの成功を収めた彼らですが、実に二年半もかけて作られた4作目。だた、NIVEAとの一曲など彼らがシーンから名前を消したときはなかったので、実際はもうでたのか?という思いがしました。そんな彼らの4作目は前作を凌ぐ名作に仕上がっています。まさにグループの作品はこうあるべきという歌モノの魅力を存分に味あわせてくれます。変な小細工もなく前作のような突飛な曲も少なく、自力で、彼らの声の魅力でどんどん聞かせてくれる17曲で。聞いていて飽きるようなことはありません。前作では少し彼らの一番の聞き所であるバラードの良さが欠如してたのですが、今作ではそれを補ってあまりある名バラードがてんこ盛りです。じっくりと部屋で、車で聞いてみてください。聞き終わった後に満足感がありますよ。
なんといっても、彼らの魅力はその重圧なコーラスワークと力強さです。それを存分に引き出すProducer陣もJermaine Dupriを筆頭にJazzy Pha、Bryan Michael Cox、さらには、自分達でのプロデュース集団である、Sick Centsという人たちまでいます。彼らが存分に良さを引き出していて、特にMelvin Colemanという新人Producerの一曲である、8曲目「What It Like」は本当に名曲です。さらに、彼らに雄たけびだけをやらせるのではなく、儚げなメロディーの曲や、語りかけるようなフレーズの曲など、彼らのいい面を最大限に引き出すProduceが素晴らしいです。
4曲目「VISIONS」5曲目「HARD」12曲目「In The Morning」など素晴らしい曲が目白押しで、バラード好きにはかなりアピールできますね。そのステキなバラードを支えるような変則アップや、ミドルテンポな曲なども散りばめられていて、トータルバランス的に優れた一枚となっています。また日本版のみ収録の2曲がなぜ?US盤の選考にもれたのか不思議なくらいいい曲が入っています。こちらも聞き応えがたっぷりですよ。
グループものとしては非常に安定した力を見せ付けてくれました。Silkや112とはまた違ったコーラスグループの底力を見せてくれる一枚です。

オススメ:(2),(4),(5),(8),(10),(11),(12),(16),(17)

(曲解説)

01.They Ain't JE

かなりインパクトが強いIntroから、彼らのコーラスの濃さと楽曲の濃さがうまく絡み合ったJagged Edgeを表すにはまさに最適な一曲!ボトムの押し上げるようなサウンドにのって、荒れ狂う波のような彼らの歌声が響き渡ります!

02.Walked Outta Heaven

ピアノの儚げなイントロから、語りかけるようなサビが聞くものを包み込んでくれます。ゆったりとしたサビのメロディーに心奪われてしまいます。

03.Girls Gone Wild feat. MAJOR DAMAGE

跳ねるようなピアノのサウンドにのって、ちょっとFreakyな楽しげな雰囲気の一曲が始まります。ちょっとした明るさが微妙なミドルテンポな一曲に仕上げています。一緒にHey! Hey!と叫びたくなるような一曲です。こういうちょっと聞く毎に味を出していくミドルテンポな曲が多いのもこの一枚の特徴です。MAJOR DAMAGEのRapが雰囲気を崩さずに、中毒性のあるトラックを作るのに、寄与しています。

04.VISIONS

So So Def Productionによる一曲は彼らの良さを存分にわかっているJermaine Dupriらしい、Mainと厚いコーラスの畳み掛けるような流れるようなHOOKが印象的な一曲。メロディーラインも十分に練られていて、HOOKへの入りといい、HOOKといいいいメロディーで聞き手をうっとりさせてくれます。こんないい声でこういうメロディーを歌われたらたまりませんね。ギターとドラムのシンプルなサウンドがより一層彼らの声の魅力を引き立てている名曲です。

05.HARD

ファルセットと、高音と低音の歌声のバランスが絶妙な一曲!儚く移り変わるようなHOOKのコーラスが、聞き手に切ない雰囲気をグっと引きよせます。彼らにしては珍しく高音の歌声がとても魅力的な一曲に仕上がっていて、このアルバムの中でも1,2を争う素晴らしい一曲に仕上がっています。最後までじっくりとコーラスとメインのやり取りを聞きいってしまいます。

06.Dance Floor

全曲までのしっとりした感じを打ち破るような叫びのIntroから、ビートにのった一曲が始まります。サビに入る直前のファルセットが心地よい!ビートに乗りつつも、歌声はあくまでゆったりとしておりその中でMainが適度なシャウトを入れている聞き入ってしまう一曲です。ここら辺は、ProducerのMelvin Colemanの力が大きいように感じます。

07.Trying To Find The Words

ちょっとヘンテコなコーラスの入ったIntroから、バウンスビートっぽい一曲で、うねるようなメロディーにのって不思議な曲が展開します。バックのサウンドがちょっと陳腐に感じますが、このビートにのってうまくメロディーを組み立てているなーと思います。さすが、もうベテランというだけあります。

08.What's It Like

ゆったりとしたサウンドに乗って、伸び伸びと彼らの歌声を披露していきます。Mainのフェイクとコーラスの流れるようなメロディー展開が絶妙でこのアルバム随一のバラードとなっています。徐々に熱を帯びて行くMainのシャウトがたまらなく、胸を突く一曲です・・・名曲ですね。

09.Tryna Be Your Man

ボトムのしっかりとしたサウンドから彼ららしいUPPERな一曲が展開されます。こういう曲はほんと合いますよねー!彼ら!歌い上げるようなメロディーがたまりません。このアルバム一番のUPPER SONGですね。

10.I Don't Wanna

ギターのシンプルなイントロから、じっくりと聞かせてくれるバラードです。うん、カッコいい!オーソドックスなメロディー展開だけど、たまらないですねー。コーラスの力強さが、Mainを引き立たせているんですよ。音数が減っていって、手拍子とアカペラだけになるラストはたまりません!聞かせてくれますよ。

11.In Private

切なげなギターのリフから、切ない高音のコーラスが印象的で、曲を切なくしっとりとしたものにしています。そして、それに対抗するように始まるJagged Edgeの重圧なコーラスが対照的で面白いバラードに仕上がっています。

12.In The Morning

まさにIn The Morningというタイトルに相応しい爽やかなイントロから、めくるめくようなロマンティックなHOOKが心地よく心を捉えます・・・ホント気持ちがいいですねー。これのProducer Melvin Colemanはかなり出来ますねー。すごいいい曲作ってます。なんかこういう曲だと、適所でシャウトするMainの歌声が光りますねー。

13.Shady Girl

ミッドなテンポなイントロから、メロディーが癖になる一曲が始まります。聞けば聞くほどよくなっていく一曲ですね。失恋で傷ついた心をうまく表現した一曲で、その雰囲気が存分に伝わってきます。以下Bonus Tracks

14.Car Show feat.Big Boi

Outkastから、Big Boiを招いての一曲は、バウンスビートに乗った前作の「Where the party at」の雰囲気に近い一曲です。かなりいい感じのLyricも面白い〜。Big Boiのお得意のちょっと無機質なRapもこのちょっとミドルテンポなビートにあってます。

15.They Ain't JE (Remix) feat.Street Katz and Woonie

1曲目のRemixは、最初にねっとりとしたStreet KatzのRapで、1曲目よりもゆったりとした感じで始まります。1曲目よりも音数が少なくなっているのも面白い。いいREMIXではないと思うが、なかなか聞き所のある一曲です。

16.On My Way (After The Club)

日本版だけのボーナストラックです。なんとなくイントロの入り方が、複雑なコーラスメロディーなのが珍しいのですが、極力サウンドは、ドラム隊主体で、畳み掛けるような歌声の応酬で聞かせていく一曲です。なかなか迫力があるコーラスで聞き入ってしまいます。

17.Respect My Girl

こちらも日本版のみのボーナストラック。2曲もあるなんて、珍しくお得です。16曲目と違い、シンプルなメロディーにのって歌い上げていく一曲です。このボーナストラック両方でも何故にUS盤の選考からもれたのか謎なほど出来がいいのです。HOOKでの高音コーラスが素敵過ぎます!

(Producer)

(1):Jazzy Pha
(2),(9),(10):Bryan Michael Cox(4),(13)でCo-Produce
(3),(5),(14),(15):Sick Cents
(4),(13):Jermaine Dupri
(6),(7),(8),(11),(12):Melvin Coleman(5)でCo-Produce

(LINK)

www.jaggededge.net
www.columbiarecords.com
☆☆☆☆☆(力作です!)

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