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HEAT / Fahrenheit

01. Intro
02. We Came To Party
03. Tonight
04. Hey Yo
05. Let Me Have This Dance
06. At The Club
07. Down To Ride
08. Down With You
09. Let Me Be The One
10. Virtual Heat
11. Say Lady
12. Freak With Me
13. Innermostess Moistness
14. Your All I need
15. Erotic Bliss
16. Deja Vu
17. Storms Message
18. Scandalous
HEAT

(総評)

今年はグループものが威勢がいい!特にインディーソウルではその力強い息吹を、肌で耳で感じずにはいられません。その勢いをもう今年決定付けたのが、先に紹介したCRAVEと、このHEAT!両グループとも水準的にはもうゲストもしっかりしててメジャー級!そして、彼らは、インディーソウル好きは知ってる話ですが、3年前ほどに同じくインディーソウルでアルバムをだしているのですが、それを遥かに凌駕する名盤をドロップしてくれました。まさに、HEATというアーティストネームが、ぴったりといえる、ものすごい熱い・・・うっとしいほどに熱い熱気むんむんな素晴らしい歌声を聞かせてくれています。最近ここまで若さむき出しで歌いまくるグループでしかもこんなに歌がうまいやつらは少なかったので、聴いた瞬間思わずガッツポーズが出てしまいそうでした。
 若い男性4人からなるグループですが、一人プエルトリカンがいたり、かなり個性的なグループであり、これほど熱ければバラバラになりそうなものですが、そこをうまくプロデューサーの力で素晴らしい作品を作り上げていっています。彼らを完全に掌握するSean Saga Jordanというプロデューサーの力が物凄いのです。なんといっても、メインボーカルの熱くほとばしる直情的なシャウトが、もうたまりません!感情を押さえられないように、思わず吼えてしまっているって言うぐらいに勢いがある歌の力!本物の歌力を見せ付けてくれます。コーラスもそのメインをじっくりとというよりは、熱く対抗するかの如く拮抗してくるのが最高です。でも、ミッドスロウで見せるコーラスワークの素晴らしさは特筆ものです!美しくも熱くも自在に操るそのコーラスハーモニーは素晴らしいものがあります。
18曲も入っているわりには、あっという間に聞き終わってしまう内容のよさが、見事です。前半はあくまでもUPでガンガンに攻め上げる姿勢が物凄すぎるし、中盤はミッドテンポにそこ力を見せてくれます。さらに、後半では音数が少ない曲が多く、彼らの歌の本質的なうまさを存分に感じさせる内容になっていて思う存分に彼らの魅力が詰まった一枚になっています。まあなんといっても前半5曲の勢い!これに限りますよ!この一枚は!一緒に吼えまくりたいですもん!絶対に2005年に手に入れるべき一枚。ボーカルグループ好きは絶対にお薦めです〜!
TOWER, HMVでも2005年7月から取り扱っているようなので、ぜひ手にとって聞いてみてください!

オススメ:(2),(3),(4),(5),(9),(11),(12),(14),(15)

(曲解説)

01. Intro

ギターのイントロから、ねっとりと徐々に力を込めていき吼えまくっていくめちゃくちゃカッコイイイントロ!いやーいいグループに成長したなー。

02. We Came To Party

サウス出身の彼ららしいRapも織り交ぜて、バウンスビートに乗っかり、ガンガンとHOTに盛り上げていきます!まさに、盛り上がり真っ最中のPartyに乗り込むようなそんな気持ちの高ぶりと、勢いが表現されたような一曲!HOOKのメロディーにちょっとあらぶるように絡み合うMain Vocalの吼えっぷりがもうかっこよすぎ!

03. Tonight

ねっとりと絡み合うコーラスと、Mainボーカルに合わせて、合いの手をいれるのが、気持ちいい!パワフルな一曲で、全員で盛り上げていきます。直情的に全員が盛り上げていく見事なUPサウンド!Chilee Powdahというかなりねっとりした声が癖になるRapperがアクセント的に入ってきます。ボーカルグループのUPサウンドとはこういうものだというのを惜しげもなく見せ付けてくれます!

04. Hey Yo

ChopperをRapperに招いたイントロから始まります。そして、コーラスの爆発力が今までで一番激しく、HOOKで、縦横無尽に歌いまくる様はまさに鬼神のようです。もう、こいつらに吼えっぷりに胸がかきむしられるようです。かっこよすぎ!もう何も考えずにこの歌声に身を委ねたい。実はこの4人以外にもC-NOTEというバックボーカル担当の人がいて、彼がかなりいい仕事をしているみたいです。

05. Let Me Have This Dance

ここまで一気にUPPERサウンドで、胸を灼熱の炎で焦がしまくって焼き焦がした後に、ここでちょっとテンポをスローダウンして、ミッドテンポに歌い上げていく一曲!ミッドテンポでも歌の暑苦しさはまったく変わらなくて、いやむしろ増してるのでは?って感じで、やっぱりもう後半に行くと、熱く滾るような熱唱に圧倒されます。この曲では女性Rapper Angieとの絡みも見事です。こういうHIPHOPサウンドを魅せてくれるとは、本当に前作からの成長が著しいです!

06. At The Club

やっとここでInterludeが入って一休憩。バックでHEATの1stがかかりながら、CLUBで女の子をナンパしてるんだけどね・・・うん、エロ!素敵です。

07. Down To Ride

やっと少し落ち着いた一曲が・・・すごかった、ここまで一気です、凄すぎます。やっと、おちついたサウンドでゆったりとしたグルーブにのって、彼らのコーラスの美しさも堪能することが出来ます。本当はすごい歌が上手いのに、ここまでUPサウンドが多かったので、お、やっぱりうまいじゃないか!と改めて思わされちゃいます。この辺もこのアルバムの素晴らしいところ。コーラスワークが意外と複雑でその辺でも楽しませてくれます。

08. Down With You

ここら辺は、ミッドグルーブな曲で責めてきます。メロディーセンスのよさも加わって、こういうほえない曲でも存分に彼らのメロディーで存分に楽しませてくれます。そして、この曲ははじめて4人が交互に歌いつないでいく曲なので、それぞれの歌声の個性の違いも面白いですよ。それにMusicで参加しているC-NOTEもバックボーカルで参加していて、きっとこの人も歌がうまいんだろうなと感じさせます。こんな緩い曲でもしっかりと途中で吼えちゃうところが、彼ららしいですが(笑)

09. Let Me Be The One

やっぱり、こういうParty系の歌が彼らには似合いすぎる!思わず一緒にHey!Ho!と叫んで手を振りそうになるイントロから、じっくりと熱く歌い上げていきます。HOOKのメロディーが以外にも爽やかな感じで、メインボーカルとのネットリ具合をいい感じに中和してくれています。

10. Virtual Heat

それぞれの名前を歌うお決まりのInterludeです。

11. Say Lady

来ました!ネッチョリ歌い上げ直情系バラード!こういうボーカルグループにはこういうのをやって欲しいよね!絡み合う素晴らしいコーラスにその力強いメインボーカル!これで熱く歌い上げられたらかないませんよ。短いけどいい曲です。

12. Freak With Me

SEXYでエロ〜な曲が登場!やっぱりこういうのもないとね。女性の喘ぎ声が聞こえる上で軽快にRapと交互に歌い上げていきます。なんか癖になるメロディーラインが面白い!一緒についつい口づさんじゃうようなインパクトがあります。熱い甘い夜を演出していく蕩ける一曲。。。

13. Innermostess Moistness

ゆったりとだけど濃密なコーラスワークで中身の濃い歌をこの辺ではじっくりと聞かせてくれるHEATの四人!スローテンポな曲でもインディーズの作品だというのを忘れるぐらいに水準が高いのです。サウンドがまずギターが上手く使ったスパニッシュな心地よい感じに4人のコーラスの上手さがうまく引き出されるHOOKのメロディーがたまらない!

14. Your All I need

ここに来て初めて、正統派なバラードを披露します!こういうのも歌えるのね!とうれしくなっちゃいます。HIPHOPよりなサウンドのUPやバラードが多かったから、エレピのイントロからして新鮮で、その正統派なサウンドを引き継ぐようにしっかりと濃厚な歌を披露していきます!気持ちがいいですよ。

15. Erotic Bliss

アコースティックなギターのイントロがなんとも切なく響く哀愁たっぷりなバラードで、切なく4人が歌い上げていきます。ここは、4人のうちいつもメインに立たないメンバーがその哀愁漂う声で歌い上げ、直情的な歌声のメインボーカルはちょっと後ろで吼えているっていうのが、ちょっと新鮮でした。でもこんなエッチなタイトルが想像もつかない曲ですけど。

16. Deja Vu

最初の、イントロの入り方なんか聞くとやっぱりこいつらうまいな・・・と思ってしまいます。前半のような打ち込みで重ね合わせたサウンドではなくて、もっとあっさりとしたサウンドで、彼らの歌が直接伝わってきます。

18. Scandalous

最後は、ゆる〜い一曲で、ほっこりとした気分にさせてくれます。ここまでひたすらに、カッコよく圧倒的な歌唱力で歌い上げられていたので、なんか一息つけた−・・・って気分になります。

(Producer)

All Songs Produced , Written and Arranged by Sean Saga Jordan, John Gray and Heat
Except Music under!
CNote:(4),(18)
Omari O-KnO Pierce:(5),(14)
Doc:(16)
Mark Madson:(13)

(LINK)

http://www.buyindiemusic.com/heat.htm
CD BABY OrderHMV Order, TOWER RECORDS Order
☆☆☆☆☆☆(2005年名盤)

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