Fella Fella / 2NITE [Back To The Bedroom]
02.HUMP
03.2NITE
04.TASTE TEST
06.ONE DAY
07.COME & GET IT
08.SATISFY YOU
(総評)
2005年最高峰のインディーソウルグループFella Fella!Sleepy Wonderというアーティストが中心となって、本当に色濃い重圧なコーラスと歌声をガシガシと聞かせてくれます。90年代後半によくいた濃厚なコーラスの絡み合いとそこを駆け抜ける重圧で濃密なバリトンボイスという最高の組み合わせで聞くものを本物のR&Bの世界へと誘います!30分弱と短いアルバムでありながら、その歌声と、コーラスワークの素晴らしさで、2005年最高峰のグループモノアルバムの呼び名が高い一枚に上げられているのです。バラードだけではなく、UPでも現行R&Bでも十分にやれるカッコよさと、どこか90年代を思い起こさせる懐かしさを持ったサウンドでグッと聞き手をひきつけて躍らせてくれます!彼らの濃厚なコーラスワークは、UPでこそ冴え渡ります。そして、ひきつけた後で、メインのバリトンリードが濃密で激濡れ必死の悩殺バラードの2NITEで全てを持っていきます。いやはや、さすが、インディーソウルの帝王Michael J.Powellがプロデューサーだけありますよ。この1曲だけでも買う価値が十二分にあります!それほどにSweetで濃密なバラードであり、その濃密なバラードをこの濃いコーラスと熱いバリトンが絡み合い歌うんですから・・・もう悶絶モノです。
曲もどの曲も水準が高いですが、やっぱり一番はコーラスワークとメインのバリトンボーカル!これにつきますね〜このグループは。本当に濃密な歌の世界を見せてくれます・・・
唯一の難点は、8曲入りととても短いことと、CD-Rなこと。ちょっと7曲目で雑音らしきものがありますが、気にしないっていうのであれば、絶対に買ったほうがいい一枚です!2NITEは、2005年のバリトンが吼えまくるという現在では少なくなったスタイルの名バラードの一つでしょう!
(曲解説)
01.TEASE
1曲目はボトムのリズムが激しいダンサブルな一曲。一曲目は、現行R&Bを意識したかなり激しい一曲を見せ付けてくれます。このビート音に体も自然と動いてしまいます。そして、このバリトンボイスを生かしたシャウトとそれに絡む濃密なコーラスワークには、ただただ悶絶です。ピアノのループが乗りやすくてかっこいいUPPERな曲です!アルバムを飾るTOPの曲としてインパクトがありますね!
02.HUMP
ここでも硬質なHIPHOPトラックにのって、Ha!と一度聞いたわ忘れられないようなインパクトがある掛け声で聞き手をひきつけていきます!そして、そこから流れるように滑らかなメロディーを奏で、そうしてまたHa!と叫ぶ!うーん、いいね〜この独特な雰囲気が!UPサウンドでは、III From Tha Soulのような濃さを感じることができます。この後では濃密濃厚なSweet Balladをやってのけるのですが、この曲は、それを感じさせないほどに熱くカッコイイ曲なのです。どの曲も彼らの魅力を引き出していて、すごい幅があるんですよね。特にこの曲では、徐々に熱っぽくなっていくリードボーカルのシャウトがたまらないですよー。
03.2NITE
インディーソウルのバラードの帝王Michael J.Powellが参加した一曲。どこか哀愁漂うギターがさりげないバックトラックにのって、これ以上ないぐらいに情熱的に歌い上げるSleepy Brown。特にHOOKに入る手前の、リードバリトンの溜めまくって叫ぶという吼えっぷりには一発ノックアウト!往年のSOULシンガーかのような見事な吼えっぷりに満足しない人はいないでしょう。これでもかと濃くて強烈なシャウトを聞かせてくれます。もう、曲が進むごとに激しさを増していくリードボーカルの超絶シャウトに歯止めがかかりません。語りまで入って、このSEXYでカッコイイSEX MUSICを盛り上げます。ここ最近では一番激しい情熱的なボーカルが聞くことができますよ、濃厚なボーカルグループのせめぎ合いが聞きたかった人にはたまらない曲!それにしてもこのリードボーカルのうまさは特筆のです!
04.TASTE TEST
しっとりとした歌声で歌い始めるイントロ。こういうめちゃくちゃシャウトで歌えるんだけど、さりげなく歌ったり、絶妙な間でフェイクを入れたりするのを聞くとブルッときますね〜。90年代もろ直球勝負なこのサウンドとメロディーを聴くと、もう90年代ボーカルグループ好きとしてはたまらないものがあります!カッコイイ〜!思わずあ〜90年代後半から2000年にかけては、こういう濃密な歌世界をしっかりもったボーカルグループがたくさんいたよな〜と目頭が熱くなります。彼らの力強いハーモニーが一番引き立っている一曲ですね、これぞボーカルグループの鑑です!最後のアカペラの終わり方までも、濃厚なコーラスワークをこれでもかと見せ付けてくれます。
05.STILL
ピアノのループにのっかって、熱いコーラスワークが素晴らしい楽曲が展開していきます。ころころとリードボーカルがかわり、面白く歌いつないでいくのが、ちょっと懐かしく感じますよ。リードボーカルとバックのコーラスのバランスもよくて、さすが!と思わされます。曲に関して言えば、本当にここまで捨て曲はありません!コーラスとリードの掛け合いが濃厚でたまりません。ビブラート聞かせながら歌い上げるところなんて、すばらしいです。
06.ONE DAY
いや〜このサウンドの展開の仕方がもろに90年代じゃないですか〜ちょっと先がどうやって歌うかまで解っちゃうような感じ!ゆったりとした雰囲気の中でも、4人のコーラスワークは一糸乱れずに、リードボーカルを引き立ててくれます。心地よいほどに余裕をもって歌っていく4人がいいですね〜。
07.COME & GET IT
ここで、いい味を見せる濃厚な一曲を見せてくれますよ!3曲目に匹敵する素敵な一曲です。ちょっと音が曇っているが残念ですが、あまり気にしなければ大丈夫。歌の濃厚さは、アルバムの中でも抜きん出ています。コーラスが分厚くて気持ちがいい一曲です!このじっくりとじんわりと聞き手に迫ってくるような迫力は、素晴らしい!
08.SATISFY YOU
最後は、ちょっと今までは趣を変えて、イントロ眺めで、ゆる〜く歌っていきます。このじんわりと響いてくる感じもたまらないですね。最後は落ち着いて終わっていきます。もっとこの人方のいろんな種類の曲が聞きたい!と思えてくるほどに、8曲は短いです・・・残念。でも、なんかこういう雰囲気の違う曲もいれてくれたことで、幅がでたアルバムになっています。
(Producer)
Sleepy Wonder:(1),(2),(3),(4),(6),co-produce:(7),(8)Lyriq Dalyricist:(1),(2),(4),(6)
Kwame:(2),(6)
Michael J.Powell:(3)
IV Duncan:(5)
Mark Morales:(7),(8)
Al West:(8)