Faith Evans / Faithfully

(概説)

まあまあっすねー。とにかく歌物としてのクオリティーは尋常じゃないです。でも、企画的には、結局なにを打ち出したかったのかが不明・・・そこだけが不満。普通アルバムというのは一枚通して聴くとある程度まとまって聞こえるのですが・・・なんか、こうHIPHOPSOULを目指したかったのか、SOULな感じにしたかったのが、わかりません。BadBoyレーベルと言う事もありどうしても、HIPHOPSOUL的な感覚が強いのはしょうがないのかな。もっと、こうCarl Thomasの1st並みに拘って作ってもよかったのではないでしょうか？それに、Angieと出す時期が一緒だったというのは、失敗である。どうしても比べてしまうと劣ってしまう。アルバムのコンセプトがはっきりしないというのは、致命的である。きっと巷の評価もそれほどではないと思う。尋常じゃない狂おしいほどのバラードアルバムを出してくれても良かったのになー。悲しくなるぐらいの。
ただ、歌の上手さというか、感情の入り方は尋常じゃないのは、今までの1st、2ndを聴いてきたことがある方なら、わかってるいる通り、今作でも聞かせてくれるんです。いやー、いい！でも正直これだ！という曲がありません。ちょっと押しが弱いぞー。何か名曲が一曲や二曲ないとなーさびしいです。あっさりしすぎてるのかもしれませんね。もうすこしキャッチーな曲を入れても良かったのでは・・・もしくは、悲しすぎる曲をいれても・・・
でも、そこらへんのアルバムよりは、いいですよ。お薦めできる出来ですが、これを買うなら、1st買いましょう〜。彼女の真髄が見れますから。

01.Intro

HIPHOP色全開です。彼女自身ノトーリアスBIGの妻だったり、BadBoyレーベルに所属してたりするので、しょうがないのですが、個人的にはいらない演出だと思う。

02.Alone In This World

彼女らしい歌が聞ける一曲です。彼女はこういう地味にカッコいい曲を本当にカッコよく歌いこなせることが素晴らしいと思う。

03.You Gets No Love feat.P.DIDDY, Loon

HIPHOP色の強い良曲。P.DIDDYとLoonというアーティストをFeat.しており、ミケランジェロが曲を作り、かなりUPPERで、跳ねた音を聞かせてくれます。この中でも良曲でしょう。

04.Burnin'Up feat.Loon

LoonをFeat.した曲。若干HIPHOP色が強すぎる気がするのは、僕だけか・・・Kelisとかの音楽に近い気がするし、彼女の方がうまく歌うであろう。UP曲としては、楽しい一曲。まあ、ネプチューンズだからしょうがないか・・・案外相性はいいです。

05.I Love You

爽やかに歌いこなす珍しい？曲。でも、どことなく悲しさ漂うのは、やはり、彼女の歌声だからか・・・でも、この曲はいい曲です！かなり、染みます。

06.Everything

Interludeとは、思えないぐらい情緒的に歌い上げてくれます。必聴！

07.Back To Love

UPPERなソング。つーかハウスっぽいぞ。この曲。ドラムのループの仕方が・・・軽快な気分にさせられます。

08.Faithful

これもInterludeとは、おもえんぐらい歌ってます。こういうちょっとした歌にこそ、本当の歌のうまさというのは、出てしまうものなんですね。ホント聴いてて楽しくなるぐらい歌への気持ちののせ方とかがうまいっす。気持ちいい曲。

09.Do Your Time

最初のフルートが素敵すぎる曲。エモーショナルなボーカルが堪能できる良曲です。やっぱり、こういう暗めのバラードこそこの人の真骨頂でしょう！エモーショナルであり、かっこよくて、歌がうまい!最高です！

10.Don't Cry

ミドルテンポの曲で、若干明るい感じのする曲。うーん、いまいち！

11.Faithfully

タイトル曲に相応しく彼女の等身大の歌って言う感じです。これも、いまいち。

12.Brand New Man

バックの電子音がちょっぴり気になる曲。彼女らしいバラードですね。力強く歌い上げる彼女は、やはり、One And Onlyな存在です。力強さの中に隠れる悲しさがたまらない・・・

13.Getto

HIPHOPです。なんとなくここまでバラードだったのが崩されます。う〜ん、バラードにしたいのか、HIPHOPSOULにしたいのか・・・Interludeの出来としては、かなり完成度高いです。これは、これだけで聴ける。が、全体のバランスから言うとあってないかもね。

14.Where We Stand

この曲は彼女お得意な感じの名バラード。この曲はバックのドラム音も気持ちよく、サビもキャッチーで聞ける。そして、後半の寂しげな歌い上げ方がたまりません。この曲はいいですね。

15.Heaven Only Knows

うーん、まーもうひとひねり欲しい楽曲ではあります。いまいちかな。

16.Love Can't Hide

彼女らしいシャウトから始まるまったりした曲。

17.Can't Believe feat.Carl Thomas

あのレーベルメイトCarl Thomasとの一曲。地味なお仕事ですが、やはり彼が絡むと、いい曲ですね。個人的には、もっと深い深いどろどろな感じのくらーい曲をやってほしかったですが、これでも十分満足。ちょっと暗さがあっていい感じです。

18.Love Song

Interludeなんですが、最後。Outroっていいませんか？でも、ホントインタールードの歌の方がすきなのは、どうゆうことだ！