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Eric Benet / Love & Life

01.Love Patience & Time
02.The Hunger
03.You're the Only One
04.Don't Let Go
05.Everlove duet with Terry Dexter
06.Chocolate Legs
07.Weekend Girl
08.Iminluvwichoo duet with Linda Kiraly
09.Spanish Fly
10.Still I Believe
11.Sing To Me
12.One More Tomorrow
Eric Benet / LOVE & LIFE

(総評)

Eric Benet復活第二段アルバムがリリースになりました。前作はどうもEric Benetの私生活の影響を受けてスピリチュアルな雰囲気が強いアルバムになっていて、ソウルフルな彼のアルバムを期待した人にはちょっと肩透かしなアルバムでした(素晴らしい曲もありましたが・・・)。このアルバムでは、そんなちょっとした聞き手の不満を解消する素晴らしいEric Benetらしいソウルフルなアルバムに仕上がっています。ただソウルフルじゃなくて優しさとセクシーさが混ざった歌声で、心地よささえ感じさせつつもかっこよくソウルフルな歌を聞かせてくれます。特に、前半の3曲の流れは素晴らしく、徐々に乗っていくリズムに自然と体も揺れていきます。そして、3曲目「You're the Only One」の名曲は素晴らしくなんども聴きたくなります。初期のEric Benet作品に近い感じで実に、ソウルとR&Bの中庸的な曲になっています。そのほかにも前半を彩る曲たちも、前作では見せなかったソウルフルさを感じさせてくれています。5曲目「Everlove duet with Terry Dexter」では、彼の王道であった女性とのデュエットでも美しい曲を見せてくれています。7曲目「Weekend Girl」でも、そうなのですが、女性を立てる歌い方が本当に自然にできるシンガーというのは、実は少なくピーボ・ブライソン、Keith Sweatなど数少ないのですが、彼もその一人でしょう。そして、8曲目「Iminluvwichoo duet with Linda Kiral」のような遊び心もある一曲があったりと楽しませてくれています。アルバム通してEric Benetの魅力を再発見できる一枚です! 本当に、復活以降は、順調なリリースを続けていますね。これに見習って、ほかのNew Classic Soulの面子もいろいろ出して欲しいですね。2008年持っておくべき一枚。

オススメ:(3),(2),(1),(5),(7),(10)

(曲解説)

01.Love Patience & Time

Eric Benetの1stなどで魅せた爽やかさを髣髴とさせるイントロから、前作では繊細さが目立ってしまったのですが、つややかさを取り戻した歌いっぷりが見事な一曲です。こういうさらっと気持ちよい艶やかな歌声を、聞かせてくれるアーティストですね!帰ってきたーって気分にさせてくれる彼らしいソウルなサウンドをたっぷりと感じさせてくれます。

02.The Hunger

流れるようなサビのメロディーが心地よく胸に響いてきます。柔らかいサウンドの雰囲気も手伝って、Eric Benetの歌声も伸びやに響いてきます!そして、後半に魅せてくれるシャウトやフェイクが、彼がR&Bシンガーとして帰ってきてくれたことを感じさせてくれてうれしくなりますね。ひさびさの傑作でしょう。最後にかけてのシャウトっぷりは、なかなかここ最近でも稀に見るセンスのあるシャウトです!

03.You're the Only One

Eric Benetというば、こういう暖かい雰囲気のサウンドの上でしっとりと歌っていく、サビでのきらびやかなメロディーとサウンドが、キラキラした雰囲気で、心を晴れやかにしてくれます。メロディーの美しさを強調したコーラスの中で、力強い伸びやかなシャウトでぐっと歌声の魅力を増して聞かせてくれています。曲としてもとても完成度が高くずっと聞いていたくなるような一曲です。

04.Don't Let Go

サウンド展開が今風な感じをしているのが、前作と違って、現行シーンをしっかり意識しているところを感じさせます。適度な歌い込む感覚がなかなかシャープでかっこいいんですよね〜。目だった曲じゃないけど、アルバムを引き立てています。

05.Everlove duet with Terry Dexter

Terry Dexterというシンガーを招いた正統派なバラッドソング。ピアノをバックに徐々に壮大になっていく歌の展開がストレートで気持ちがいいです。晴れやかな展開で男女が絡み合いつつ歌っていく定番な展開ながらも、Eric Benetの歌声にかかれば、その普通さが逆にうまさを引き立てる展開になっていくのです。ちょっとした息の抜き方とか、女性シンガーの引き立て具合とかも見事です。もちろん最後はデュエットらしい豪華な展開がたまらないシャウト合戦で聞かせてくれます!

06.Chocolate Legs

アコギ一本でシンプルに聞かせる1stアルバムのころのような雰囲気を持った一曲。こういう曲調はやっぱりNew Classic Soulの申し子だけあって、得意なんでしょうね〜。特に繊細さがいい面ででていて、この曲の味わいをより深いものにしています。シンプルだけど聞かせてくれる一曲です。

07.Weekend Girl

実にファンキーなイントロから、このアルバムの中でもかなりアップテンポな一曲を披露します。フルートの音色が子気味よくなる中、女性シンガーが参加して、より激しくファンキーな吼えっぷりを魅せてくれます。最後にはサックスも参加して、かなりグルーヴィーでかっこよい曲をEric Benetなりのマナーで乗りこなしていきます。Rashaan Pattersonあたりが得意としそうなファンキーさをさらっと乗りこなすところが、今の彼の充実具合を示しています。

08.Iminluvwichoo duet with Linda Kiraly

実に癖がある子供のような掛け声があるのですが、それが逆に面白みがあって、女性コーラスとの掛け合いも、かっこよくファンキーに響いてきます。最後にかけて女性の笑い声をいれたり遊び心も入っている一曲なのですが、なんといってもサウンドの展開が実に巧みでくるくる変わるサウンドと、コーラスとEric Benetの掛け合い、そしてボイスチェンジャーでいれたような掛け声が実に効果的に、明るく曲を盛り上げるアップテンポでのこのアルバムの中でも随一の一曲です。

09.Spanish Fly

ここで、いきなりラテンな血が騒ぎ出したのか、スパニッシュブルーな切なくも熱い一曲を披露します。アルバムを単調じゃなくて多彩にさせているという点においては、曲調自体はとても聞きやすくメロディーもいいので、効果的なアクセントになっている一曲ですね。

10.Still I Believe

ここら辺は音的な遊びの要素が強いのかいろいろな曲調を聞かせてくれています。電子音も織り交ぜつつ、力強いファンキーな歌いっぷりを見せてくれます。搾り出すような今までのEric Benetとは違う灰汁の強いシャウトも見せたりと意外性が垣間見れるかっこよい一曲です。

11.Sing To Me

前の曲が力強かったので、わりとあっさりと歌っていきます。ちょっとインパクトはかける曲ですが、UKロックな雰囲気もあったりする、ゆったりと聴けるアルバムにはいっていそうな一曲ですね。

12.One More Tomorrow

最後は、おおらかな雰囲気のスロー。こういうセクシーさがない曲でも、聞き心地よく歌えたりするのも、New Classic Soul時代の方々の特徴でもあります。さらっと、ゆったり昼間に聞ける一曲ですね。

(Producer)

Eric Benet:(1),(2),(3),(4),(5),(7),(8),(9),(10),(11),(12)
Demonte Posey:(1),(2),(3),(4),(5),(7),(8),(9),(10),(11),(12)
George nash jr:(3),(11)
Keith Crouch:(6)
John "jubu" Smith:(6)

(LINK)

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