Dru Hill / Dru World Order

(概説)

Dru Hillの通算3枚目となるアルバム！いつでるんだ、いつでるんだと思っている間に、Sisqoが2枚目のソロを出し、Woodyまでソロを出したり、Jazzのソロがでるとウワサが立ったり（これは本当に出す予定らしいです）、メンバーの活動がめまぐるしい中、なんとメンバーを一人(SCOLA)増やして彼らは帰ってきました。もちろん、Jodeci直系のシャウトと熱いコーラスワークはそのままに、さらに力を増してきています。もう、どの曲も彼ららしいコーラスの美しさとMainの力強さという両方を兼ね備えた、素晴らしい歌を歌っています。Sisqoの2ndでは、ちょっと軽い楽曲になりすぎて、彼特有のシャウトが生かされてなくもったいなかったのですが、本作では、楽曲がどれも濃密でSOULFULで、その上で、気持ちがいいぐらい、シャウトをかますSisqoが生きていますね〜。しかも、WoodyやJazzなどのバックのコーラスの歌いっぷりも素晴らしい！コーラスのバラエティーも豊富で、聞いていて飽きません。入れ替わり立ち代りでコーラスするメンバーとMain Vocalの力強さ！そんな当たり前の良さを改めて実感させてくれました。全曲オススメできます！どの曲も素晴らしいので、言葉が見当たりません。2002年度の傑作の一つでしょう。特に3〜7曲目の流れ！あと10曲目のカッコよさ！たまりません！特に3曲目の力強さ、5曲目の癖になる感じ、6曲目での濃厚な歌いっぷり。そして、極めつけは、9曲目、10曲目のバラード攻撃です！たまりません・・・泣きの一曲である9曲目もいいですが、熱い歌声をたっぷりとカッコいいメロディーに乗せて堪能させてくれる10曲目は最高です！
捨て曲なしの名盤です！
しかし、なんで、こうK-Ci&JoJoとぶつけてくるんだか・・・まー、真っ向勝負って感じで好きですが。もっと2002年の前半に出せば、話題をかっさらったことでしょう。でも、こちらの方が、楽曲的に幅があるので、楽しんで聞くことができるので、こちらの方がすき！

(曲解説)

01.Love / Hate

美しくも力強いシャウトから！このIntroは、メチャメチャカッコいいです。やっぱバックのコーラスがしっかりしていると違いますねー。全員がリードを取れる実力なのがよくわかります。

02.Xstacey Jones

じっくりと歌っていきます。コーラスと、Mainの絡み具合が絶妙です。コーラスもMainも両方とも力強いというのは、なかなか聴き応えがあります。しかも、バックトラックもリズムが効いていていい感じで、体に響いてきます。ただシャウトするだけじゃないちゃんと構築された、いい曲です。

03.I Should Be

最初のピアノの音色が印象的な好バラード！5人の歌声がそれぞれ際立っていて、コーラスと、Mainの入れ替わりや、重ね方。どれをとっても見事ですね。Dru Hillらしい一曲です。Mainのメロディーに畳み掛けるようにシャウトするSisqoがカッコいいですね。ギターに合わせるように上り詰めていく5人の歌声・・・昇天ものでしょう。これぞ、Dru Hillといえる、オススメの一曲！

04.If I Could

ピアノの音色がJazzっぽい跳ねるような感じでサビのメロディーでの5人の声が空間に広がっていくような声の重ね具合が重圧です。いやー・・・文句なしでカッコいいですよ。

05.No Doubt

これが、癖になる一曲！和楽器の尺八のような音色で、奇怪なメロディーをさせつつ、サビの歌も、めちゃめちゃ頭に残ります！なんか、踊りたくなるような不思議なリズムです。でも、これが聞けば聞くほど癖になっていく・・・・不思議と、一番好きな曲になっています。こんな面白い楽曲が作れるから彼らは面白い！楽しい気分にさせてくれる一曲です！

06.On Me featuring N.O.R.E.

N.O.R.EをFeaturingした、パワフルなVocalが炸裂する一曲！本作は本当に楽曲がよく、どの曲も、聞けば聞くほど、好きになっていく曲が多いです。この曲も、N.O.R.Eの絡みと、Sisqoのシャウトがうまい具合に絡み合っています。こういうHIPHOPっぽいリズムトラックでのコーラスワークって難しいとおもうけど、やはり素晴らしい力強さでこなしています。カッコいい歌声の嵐です。最初のNokio〜って叫んでるのが、ちょっとほほえましい〜。

07.Old Love

ちょっとテンポを落としてミドルテンポで、落ち着いた歌から始まります。この曲はサビで徐々にスピードを増していく感じが素晴らしい！サビでの、Woodyたちバックの歌声が、爽やかでいて、重圧で、素晴らしいです。思い切りのいいシャウトが気持ちがいい〜。

08.She Said featuring Chinky Of Lovher

Def Jamからデビューが決まっている、LovherのメンバーChinkyを迎えた一曲（このLovherはすごい）！彼女が入ることで、どちらかといえば、男臭い楽曲が多い中、爽やかさが生まれます。Dru Hillのメンバーも、一歩引いた歌い方をしていて、楽しめます。非常にSOULFULな一曲です！最後のSisqoと、Cheinkyの絡みは絶妙です。

09.I Do (Millions)

語るように入っていく一曲！じっくりとじっくりと、でも熱く内に秘めるように熱く盛り上げていきます！うわー、渋いカッコよさをもった一曲です。コーラスもグッと押さえ気味で、その上をMainの熱唱ととシャウトが交互に畳み掛けるように襲い掛かる、まさに泣きの一曲！正統派なバラードとしては一番のオススメの一曲です！こんなの歌われたら、たまりませんよ・・・

10.I Love You

サビにかけて、どんどんと重圧になっていくコーラスと、メロディー。5人の歌い方も、Coolな感じで一番のカッコいい曲です！正統派らしい盛り上げ方です！サビでのメロディーがカッコよすぎる・・・すごすぎ・・・言葉を失ってしまう一曲。物凄い歌声の熱の入りっぷりに、感情移入してしまって、泣いてしまいそうになります。

11.Never Stop Loving You

前の曲からは一変し、さわやかーなIntroから・・・これも好きなんですよねー（全曲オススメだなー）。コーラスワークも、工夫されていて、4人がいろいろ入れ替わるのが、面白いですね。歌える人が5人もいると、本当に曲にバラエティーが出ますよね。それがBoys Groupの魅力です！

12.Men Always Regret

爽やかな中に、Woodyっぽいゴスペルっぽさももった一曲！爽やかなメロディーで進み、サビではしっかりとシャウトしています。聞き終わると爽やかな気持ちよさをもたらしてくれます。

13.My Angel

最後を締めくくる曲は、彼らの中でもオーソドックスなバラード。でもこういう曲でこそ歌のうまさと、声の扱い方のうまさがよくわかります！

14.How Could You

盛り上がりそうで、盛り上がらずに、渋くまとめています。渋いなーとおもってしまいました。また絡み合いが素晴らしいです！聞かせる曲のオンパレードです！マジでこれぞR&Bだといわんばかりの一枚です。