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DONNIE / the colored section

01.Welcome To The Colored Section
02.Beautiful Me
03.Cloud 9
04.People Person
05.Big Black Buck
06.Wildlife
07.Do You Know?
08.Turn Around
09.You Got A FriendL
10.Heaven Sent
11.Rocketship
12.Masterplan
13.Our New National Anthem
14.Colored Section, The
DONNIE / the colored section

(概説)

ついにでたDONNIEのデビューアルバムです。「Do You Know?」がR&BだけではなくDeep Houseの世界からも絶賛された幅広い支持層を持つアーティストです。まず彼の声を聞いて思うのが、Stevie Wonder・・・このフォロワーは最近になって山のように出てきていますが、彼はそれと一線を課すものがあるのです。それは、曲全体から沸き立つ高揚感・・・そうStevieをよく聞く人なら、彼のどこか前向きな気持ちに慣れる、声と「サウンド!」を覚えていることでしょう。このサウンドを現在に再現しようとすると、どうしても最近のNew Classic Soulが再現してしまった暗めなSOULよりになるところを、彼は、ボサノバというものをうまく取り入れることで、どこか能天気で陽気なSOULを再現しているんです。
そして、どの曲もどこか懐かしさを思い起こさせるサウンドと、大らかで滑らかな懐の深いDONNIEの声が楽しませてくれます。彼は自作自演家であり、ほとんど全ての作詞作曲を行なっています。そして、このメロディーラインの豊富さは驚嘆させられます。今、これほどアフリカンでかつSOULっぽいコーラスやボーカルを体現できるアーティストはほとんどいないでしょう。要注目の新人です。
これぞ2002年度版のSOULアルバムというに相応しい内容です。SOUL好きなら、必ず聞くべき太陽のような照らし出す明るさをもったアルバムです!一度ライブで彼を見ましたが、見た目と違い・・・大違いで、おちゃめなんですー!びっくりー。この顔でお茶目だとは・・・なんか、サービス精神旺盛みたいです。
あと、はっきりいってだれだれっぽいと言う言葉は、嫌いなんですが、彼に関しては、本当にStevie Wonderのいいところどりって感じの暖かな歌声とトラックです。似てるというよりもStevieが活躍した頃のサウンドの雰囲気を見事に表現しているんです。70年代の音を今に蘇らせた傑作の誕生です。どの曲も素晴らしい一枚ですよ!

オススメ:(3),(4),(6),(7),(11),(13),(14)

(曲解説)

01.WELCOME TO THE COLORED SECTION

で、SOUL臭い、濃密な歌の世界が幕を開けます。本当にこのIntroを聞いただけで、作品の濃密さが想像できます。

02.BEAUTIFUL ME

ちょっとミッドテンポなSOUL臭い一曲・・・もうねー、70年代の雰囲気がぷんぷんとしてきます。そして、この人の曲のサビは微妙なメロディーラインをなぞっていき、どんどんと癖になっていくような感じがします。最初からこれほど濃密だと、後の曲がどうなるかが楽しみになってきます。

03.CLOUD 9

初のコンガの音で即効でやられてしまいます。メロディーラインも美しくDONNIEの声が生きています。そして、シャウトもどこか優しさを蓄えつつ力強い。本当に、シャウトは、Stevieっぽいよなー。そしてコンガの音が、なんか70年代のSOULのサウンドとどこか共通するところがあり、一気に懐かしい気分にさせられます。コーラスも素晴らしい名曲です。最後の爽やかな盛り上がりっぷりは、気持ちがいい〜。なんか一緒に上り詰めて行けそうな気分になれます。上り詰めるといっても、なんか苦しげに切なくという感じじゃなく、明るい太陽のような暖かな気分にさせてくれるから、ステキなんですよ。あー、いいわー。

04.PEOPLE PERSON

素晴らしい一曲。もう、思わず体が動いてしまう。このメロディーラインは、すごい!この雰囲気を現代で表現できるアーティストは数少ないです。トラックメイカーとしての才能が本当に素晴らしいなと驚嘆させられる一曲です。スティービーっぽいと言われるアーティストはたくさんいるんですが、70年代の頃の明るい感じの雰囲気を表現できてるアーティストは、ほとんどいないんですが、この一曲ではあの暖かく心に残る感じを見事に表現しています。

05.BIG BLACK BUCK

もうボッサノバのような明るさを持った一曲。この能天気な感じって、久しくなかったから、逆に新鮮な気持ちにさせられます。こんな曲を日曜の午後に太陽浴びながら公園で聞きたいですね。気持ちよさそう〜!

06.WILDLIFE

シリアスなメロディアス展開を一瞬見せる曲で、またSOULっぽいボッサの雰囲気をもったトラックが続きます。この人の曲はメロディーが微妙に変化したり、予想がつかないので、メロディーを聴いているだけでおもしろい。ここでは、ハーモニカの登場です。このゆったりとした雰囲気がたまらないんですよー。サビでのハーモニカとボーカルの絡み合いも素晴らしいし、すごいいい曲です。

07.DO YOU KNOW?

これが、Deep Houseシーンに衝撃を与えた話題作。そして、SOULな一曲としても出来が素晴らしい。このボサノバとSOULの絶妙な混ざり具合。最初のちょっと爽やかなジャングルのような雰囲気がなんともたまりませんな。そして、メロディー展開がすごい美しい。フルートの美しい音色と、パーカッションの軽快なリズム、そして、DONNIEの流れるようなVocal全てが、晴天の青い空のような気持ちよさをもって聞く人の耳に届いてきます。最後の転調からのリズムアップが最高です。体揺らしてしまう、素晴らしい名作です。

08.TURN AROUND

最初の鍵盤の音がなんとも印象的な始まり方で、SOULな歌が始まるのを感じさせてくれる。何度も言うようだが、本当にメロディーが素晴らしい。そして、リズムが入ってからの、DONNIEの伸びやかな歌声も昇天させてくれる。メロディーが非常におもしろい楽しませてくれる一曲である。

09.YOU GOT A FRIEND

あの名曲ではなく自作曲で、オーソドックスなスタイルの一曲。爽やかな感じのメロディーラインで、存分にDONNIEのSOULFULな歌声を堪能させてくれます・・・あー、この曲では、ピアノがいい雰囲気を醸し出していますねー。日溜りのような暖かさを持った一曲です。こういうオーソドックスなスタイルでこそ彼の声は栄えますねー。

10.HEAVEN SENT

最初のイントロが、福耳の最新曲に似ていたのですが、ここでも、ボッサでアフリカンな雰囲気を存分に堪能させてくれます。このサウンドとボーカル両方でどんどん盛り上げていく雰囲気って言うのは、新鮮ですね〜。いいわー。

11.ROCKETSHIP

どこか浮遊感があるサウンドの上で、DONNIEの声が滑るように流れていきます。サビも、美しく独特の雰囲気をもった素晴らしい一曲です。美しくもあり、儚くもある名曲です。

12.MASTERPLAN

珍しくシンセの音がちょっと入っています。そして、Deepで、濃いサウンドを展開します。ちょっと暗めでカッコいい感じの雰囲気を持った曲です。渋みがある曲。

13.OUR NEW NATIONAL ANTHEM

またまた最高のサウンドとメロディーを届けてくれます。サビでのメロディーの流れがたまりません。思わず体が動いてしまうようなメロディーです。軽快なリズムとすかさず入る「うー」って声がいい感じに雰囲気をだしています。最高なに踊れる一曲!

14.THE COLORED SECTION

最後を飾るに相応しい好楽曲!最初の綺麗なピアノメロディーにうっとりしていると、DONNIEの心のこもった歌声が入ってきます。このバラードの美しさといったら、素晴らしい!なんか、悲しみを蓄えたバラードっていっぱいあるんだけど、こういうなんか明るさと素晴らしさを表現しているバラードで名曲って少ないんだけど、この一曲はもう長く聴けそうな一曲です。

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試聴
☆☆☆☆☆☆(傑作)

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