Diversiti / Diversiti

(概説)

去年や、その前の年は、112、Profyle、Jagged Edgeに始まりJersey Ave.や、Leberty City Fla.や、The Transitionなど、グループものが充実していたのですが、今年に入って、パッとしたグループものは、Boyz 2 Menぐらいで、あとは、B2Kと、非常にお寒い様子だったのですが、ついに、これだっていうグループがでてきました！最初の3曲もバラード攻めでやられてしまいます！
その名は”Diversiti”その甘いボイスがステキなんですが、彼らまったくの新人というよりは、苦労人ですね。90年代前半に5人組ヴォーカルグループ”Me2You”として、デビューしたのだが、その元メンバーでもう一度再デビューという形みたいですね。このアルバムが素晴らしい！つぼを押さえた美しいバラードアルバムに仕上がっています。なんといっても、マイケル・ジャクソンのカバー「Lady In My Life」での歌いっぷりが素晴らしい！あまりの素晴らしさに、マイケルの歌だって忘れてました。ほんとにステキな高音ボイスをしたメインボーカルで、112見たくなよっとしてるのではなく、Boyz 2 Menほどキレイすぎもなく、適度な癖がある声で気持ちがいい。甘くメローな世界を作り出すのに、成功していて、R&Bの王道を行っています。だけど、べたにならずに、嫌味がないのが、一番素晴らしいですね。バラード主体ですが、そのバラードを崩さない程度に、ちょっとマッタリ目なミドルテンポのUPも入っていて、アルバムトータルとしての完成度が素晴らしいです。部屋で二人でとかいいんじゃないかな。落とし用につけますねー。これ一枚で。グループものが好きな人にはオススメ！地味な良曲が多いアルバムだけど、オススメです。作り方が丁寧ですよ。引きの終わり方が多いので、曲の間はマッタリして、曲が終わると後味あっさりって感じですね。ただし、インディーズ扱いになっているようで・・・なかなか流通にはのっていないようです。通販をオススメします。たまには、これぐらい甘めもいいねー。あとは、エロエロっぽくなれば、名盤になれるかな。でも、十分素晴らしい。

(曲解説)

01.Girlfriends

これが、しょっぱなからかましてくれます。この最初の出だしがいい！控えめな楽曲で癖になるような感覚を作り出すのって、すごい苦労するのですが、こいつはいいっす。最初がまた聞きたくなるようにできています。高音テナーボイスが、爽やかに丁寧に歌い上げていくので、聞いていて気持ちがいい！ミドルテンポのこの美しいバラードは特筆ものである。Mainと、他の二人とのバランスも絶妙ですね。

02.There For You

丁寧にコーラスを重ねていくこの曲では、もう文句なしにコーラスが素晴らしいです。徐々に徐々に音数を増やしていくこのコーラスの重ね方は、常套手段ですが、こういう風に綺麗にいったときは、ハマります！かなり聞き心地がいい一曲。

03.Lady in My Life

あのマイケルジャクソンのカバーですが、独自の歌として成り立たせていますね。特にサビでのMain Vocalの生々しい高音を生かした歌いっぷりは、気持ちが良すぎ。サビでのあの貯めて歌う歌い方が、いいんですよねー。あと最後の方にかけてのシャウトの連続は、体にグサッと刺さってきます。終わり方最高です！泣けます！切なさを増してくれます。このアルバムの中でも一番の名曲です！

04.Love's Alright

Basicなバラードですね、この微妙な暗さと、繰り返しが絶妙です。酒でも飲みながら、マッタリと聞き入りたい・・・そんな一曲です。バラード好きにはたまらないですね。アコースティックギターの音がいい味出していますね。

05.She Used To Love Me

ミドルテンポな曲。3人の掛け合いが素晴らしくそれぞれのボーカルを支えるコーラスワークも素晴らしい良曲！曲の流れが飽きさせず、三人の歌声に浸れます。リズムの入れ方も絶妙で、ボーカルとリズムの音とのバランスが地味に素晴らしいです。

06.Do You Wanna Be With Me?

２STEPのリズムのUP！でも、この人たちにかかると、それもバラードと言えるほど、Smoothyで、Erosを感じさせます。思わず体が動きます。この曲を聴くと3人の声の違いが、絶妙のバランスだということに気が付きます。そして、ひとたびバックに回ると、バックボーカルとしての役割を全うする潔さが素晴らしいし、そういう切り替えが完璧に可能なのも素晴らしいです。

07.Don't Wanna Live (Without You)

大人なバラードが展開されます。息使いが効果的に入ってきていて、曲のアクセントになっています。3人の声のよさは素晴らしい。甘めな声が好きな人には、オススメです。いろんな甘めな声が堪能できます。そして、楽曲もいいのが多い！バラードってどこか同じっぽくなりがちだけど、ちゃんと違いが出ていて、その曲毎に彼らも歌いまわしを変えたり工夫が感じられます。そしてシャウトが嫌味じゃないしキレイすぎもしない・・・これは、重要です。普段はテナーだけど、シャウトのときは、ちょっとバリトン入ってるのも、気持ちいい。

08.What Would You Do?

でも、２STEPのリズムを少しだけいれていますが、単純にカッコいいUPになっています。バックでのちょっとおどろおどろしい声が、映画音楽みたいで印象に残る曲。暗いんだけど、踊れるという稀有な曲です。なんか癖になる曲ですね。

09.First Love

そのタイトル通り爽やかな曲です。こういう爽やかなバラードを歌わせたら、とことん爽やかですね。そうだなー、Donell Joneとかを爽やかにした感じかな〜。

10.Believe In Love

ゆったりとした正統派バラード・・・最初のピアノ入りがさわやかだ・・・Boyz 2 Menとかに近い感じじゃないかな。この曲は本当に心洗われる素晴らしいバラードです。サビでの声の重ね方が、本当に綺麗だわー。ぜひ日本人のアーティストにも参考になるんじゃないかな〜。

11.The Story Begins

こういうちょっと暗めのUPがこの人たちの売りなんですねー。かなりカッコいいUPですわ。バックの音のドロドロした不穏な感じとは、まったく関係なく清涼感溢れる3人のボーカルは、素晴らしい。そうですね、この3人のボーカルに爽やかなバックを入れるとあっさりしすぎるんですね。ちょうどいい混ざり具合で、このアルバムの中でも一番カッコいいUPに仕上がっています。

12.Still In Love

またまたマッタリ爽やかなバラードです。アコースティックギターの音が爽やかです。この人方は不思議で、ここまでバラード攻撃を繰り返してるのに、飽きることがない。声が甘めなんで気が付きづらいんですが、歌いっぷりが見事なんですね。抑えるところは抑えて、だすときはだす！このメリハリが利いてるんです。スーと入ってくる心洗われるバラードです。

13.Gone Away

徐々に抑えた歌い方から、盛り上がっていきます。こういうのが、マジでうまい！最後の方のMain Vocalのシャウトは熱いです！コーラスワークも非常に参考になる一曲です。