Deborah Cox / The Morning After

(概説)

Wade O.Brownとは違いカナダ出身でUSで成功したDeborah Coxの3枚目。これが素晴らしい出来。本当に今年は、女性の当たり年です。Shola Amaといい、US以外の女性や、Heather Headleyのような異色な才能が多数表れており、まさに群雄割拠。そんなか、この人は着実に素晴らしいアルバムを届けています。今年は、話題としてあがったのは、Ashantiや、Brandyなど、どちらかというと薄っぺらい声で、聞きやすいトラックで歌う方が受けていたため、彼女にようにSOUL溢れる声のDanceシーンに十分対応できるアーティストがでてきたのは、非常に嬉しい(Syleenaも下で紹介していますが、ブルージーで、SOULで、Jazzyな雰囲気をもつアーティストなので、また別格でしょう)！
4年ぶりの新作となる本作では、Jam＆Lewisや、シェップ・クロフォード、ロドニー・ジャーキンスなどの有名なProducerがいろいろと曲を手がけていますが、ダンスシーンでも十分通用する楽曲が存分に入っています。それを歌うDeborah Coxの声も楽曲に負けず力強くかっこいい！しかも3，5，7，11曲目のようなバラードの楽曲とそれを力強く歌い上げるDeborah Coxの歌声が素晴らしい！名バラードと言える出来の曲が何個も入っており(特に5曲目はオススメ！)、どれも感動的な仕上がりなのです。これは、Ashantiとか薄い声の人には、できない感じだろうなー。いい一枚を出してくれました。最近よく聞いています。CLUBでもかけれる一枚です！最後まで飽きることなく聞くことができる各楽曲の完成度もトータルとしての完成度も高いアルバムです！オススメ！まずは、どうこう言わず聞いてみるべし！素晴らしさがわかります！
しかもこの1枚、REMIXも多数入っており、１CD盤と、２CD盤があります。２CDには、REMIXが満載です！

(曲解説)

01.Up & Down (In & Out)

いきなりボトムの音が響くかっこいいダンストラックから！かっこいい上に、DeborahCoxの歌声は、表現力があり熱くMoodyでかなり名曲です！サビのメロディーラインが癖になります。久々に名曲といえる楽曲でしょう！これがもっと売れないのが不思議になります。踊りだしたくなるような曲です。途中でのアラビアンな裏声を使った間奏と、途中からの転調もグッと曲を引き締めていきます。そしてDeborah Coxの歌声が熱を帯びていき曲が最高潮に盛り上がっていく！終わり方も、引き際をわきまえていて変に長くないのも好感持てます。ロドニー・ジャーキンス久々の名曲でしょう！この一曲のためにこのアルバム買ってもいいぐらいすばらしいですよ！

02.2 Good 2 Be True

リズム重視のトラックで、リズムに乗ってDeborahもじっくりと歌いこんでいきます。彼女の声は基本的に低いのですが、たまに見せるファルセットと、地声が絡み合うと、彼女の地声が光ってきます。地味に踊れる曲を提供してくれています。

3.Play Your Part

ギターのサウンドがガラっと踊れる雰囲気から、素晴らしいバラードへと流れ込んでいきます。このバラードが秀逸です！コーラスとの調和がよくサビでの圧倒的なコーラスとDeborahの歌唱力が心に揺さぶります！切なげなメロディーの中、力強くDeborahが歌い上げることで、説得力を出している名曲です！ゴスペル歌手にも負けない芯の強いボーカルは、圧巻です！

04.Like I Did

ここでまた踊れるダンストラックへ。こういう2テンポのトラックでここまでカッコよく歌える女性もなかなか現在いないかもしれません。自然と腰が動いてしまうようなカッコいい一曲です！

05.(Never Knew Love Could) Hurt So Much

ゆったりとした落ち着いたスローバラード。うん、ちょっと疲れるかなってところで、こうやってちゃんとバラードが入ってきていることが、今作品のレベルの高さを示しています。聞き手のことを考えた曲構成です。しかもこの一曲の完成度も高く、じわじわ〜と彼女の表現力豊かな歌声が沁みこんで来ます。最後のほうでは、感動的に盛り上がり、その素晴らしい歌唱力で歌い倒しています！静かだが、熱い情熱を秘めた一曲です！

06.Just A Dance (feat. Kurupt)

またまたダンストラックが披露されます。KuruptというRapperをFeatし、地味にゆっくりじっくりと盛り上げていきます。曲調としては、1曲目に近い感じですね。CLUB仕様な一曲です。

07.The Morning After

またまたSOULで、FUNKYなバラード曲。最初のギターとコーラスがFunkyなんです。バラードとしてのカッコよさも持っていて、サビでのDeborah Coxの歌いっぷりは、やっぱり素晴らしいです。それに、楽器の音などで、さまざまなメロディーラインが使われていて、楽しめます！しかも、最後は正統派っぽくガ〜〜〜と盛り上がっていく様は圧巻です。彼女の歌唱力がなせる業なんでしょうねー。歌いっぷりが素晴らしい一曲です。

08.Givin It Up

一定のリズムで淡々と進んでいく楽曲。こういう踊れる曲もバラードもしっかり歌えるDeborahはすごいなーと感心してしまいます。

09.Up & Down (Allstar Remix Feat. Jadakiss)

Jadakissを招いた一曲目のREMIX!Jadakissというと、IsyssのNight&Dayを思い出しますが、ここでも結構いい仕事をしています。それに、REMIXの大御所Allstarが加わることにより、最高の踊れる一曲に仕上がっています。CLUBではこっちの方が受けるんでしょうね。(個人的には1曲目が好きです。)やっぱ、この曲はバラードっぽく歌い上げれるところもあるし、踊れるリズムでもあるし、Deborahにぴったりのカッコいい曲です！

10.Oh My Gosh!

サビでのリズムに合わせた、コーラスの女性の合いの手の声が、印象に残ります！一緒に盛り上がれるようなサビのキャッチーさがあります！おもしろい一曲！踊れるし、カッコいく印象に残る一曲です。

11.Starting With You

じっくりと渋く歌っていくバラード。この辺に来ると彼女の歌声の虜になってしまいます。サビでの転調もうまく、やっぱりProducerがいい曲を提供すると違いますねー！彼女のカッコいい歌声にあった楽曲が目白押しで、もうこれでもか！ってぐらい彼女の歌声を堪能できます。最後の熱唱は、物凄いです・・・女性版K-Ciみたいですわ。

12.Mr Lonely (Hex Mac Mix)

これは、前作アルバム曲のREMIXですね。ハウスっぽいREMIXになっており、かなりCLUB向けの2STEPっぽい感じに仕上がっています。日本やヨーロッパで受けそうな音ですね〜。CLUB受けしそうな曲ですが、個人的にはあまり好きではない。

13.Absolutely Not (Chanel Mix)

もろディープハウスな感じの一曲。いやー、この最後の2曲はちょっと余計かなー・・・でも盛り上がるときは、盛り上がるメリハリのあるいい曲です。

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