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Christopher / The Journey

01.Club Heaven
02.The Weekend
03.YES
04.I'm in Love, Again
05.Moment of Truth
06.Tired
07.Bac 2 U
08.1 Mo Time
09.Could It Be?
10.God First
11.Clap
12.She Did Me Wrong
13.Your Presence
14.Won't Stop!
15.Moment Of Truth (Remix)

Christopher / The Journey

(総評)

2006年にひっそりと出ていたゴスペルグループ物の一枚!でも、ゴスペルグループという枠に収まらない、ボーカルグループとしてもとても水準が高いグループなのです!ゴスペルグループで、R&Bっぽいのをやるとそれ一辺倒になりがちですが、この3人組は、とてもバランスが良くて、思いっきりゴスペルの王道といえる曲もできれば、そこらへんのボーカルグループが真似できないほどに、歌で聞かせるR&Bソングをうたいこんだり、なかなかの実力を見せてくれます。まさに隠れた名グループといえる、なかなかの一品です。
全体的にとても良曲が多いので、このアルバムの特徴で、すごい爆発的な曲はないながらも、地味にいいなーと思うような曲が目白押し!そういう曲ばかりで、一枚聞いたときの充実度が半端じゃないです!昨今のボーカルグループには見られないほどに正統派なボーカル勝負の一面を見せるグループで、特に6曲目「Tired」と、12曲目「She Did Me Wrong」でのコーラスも交えたリードの歌い倒しっぷりは、見事です!他の曲でも、2曲目「The Weekend」や、4曲目「I'm in Love, Again」と、リードがぐいぐい吼えてくれるところもバリトンシャウター好きとしてはたまらないものがあります。ゴスペル風の曲でもその力強いシャウトは健在で、3曲目「YES」や、14曲目、13曲目のゴスペルの王道曲でもそのパワフルなグルーブには、圧倒されてしまいます!
本当にバランス感覚に長けたグループで、現行のシーンのサウンドも取り入れつつも、オーソドックスなゴスペルサウンドもちゃんと掛け合わせていて、全体的に、オーソドックスな雰囲気の曲が多いですが、なかなか聞けるアルバムに仕上がっています。

オススメ:(6),(12),(4),(9),(2),(3),(7),(10),(11)

(曲解説)

01.Club Heaven

軽快なMCにのって、力強いボーカルグループらしい歌声をきかせてくれます。Christopherは、本当にリードの歌いっぷりがなかなか素敵なグループです。こういうミッドテンポでグルーブ感がある曲って言うのは、最近ボーカルグループでも見られないから、いい感じで、盛り上がってきます!アルバムの1曲目としてはなかなかの曲です。

02.The Weekend

Musiqとかが歌いそうな美しいイントロから、力強いコーラスと、ぐいぐい歌いこんでいくリードボーカルのパワフルなバリトンボイスにウットリとさせられます。スローなテンポでじっくりと歌いこんでいくのが、たまりません!現行シーンでも全然いけるカッコよさをもった一曲です!

03.YES

いかにもゴスペル風なオーソドックスな歌で聞かせる曲です。サウンド的には、音も定番なのですが、このコーラスも含めた豪快な歌いっぷりは、ゴスペルボーカルグループらしい!って思わずにはいられません。どんどん後半になるにつれて、激しさを増していくリードボーカルのシャウトがうれしくなってしまいます!もう根っからのバリトンシャウターだな〜と感心してしまいます。サウンド的にはオーソドックスですが、その歌いっぷりに惚れますよー!

04.I'm in Love, Again

艶やかなメロディーにのって、力強い歌声で聞かせてくれます。3人が絡み合い、そしてリードがときに引っ張るそのバランスがとても見事です!ハイテナーで、美しく歌うバックコーラスと、リードの力強いシャウトが混ざり合い、絶妙のサウンドを生み出しています!サウンド面も現行のR&Bでもいけるカッコよさ持っていて彼らがかなり幅が広いボーカルグループであることを印象付けてくれます!

05.Moment of Truth

ゆったりとした雰囲気で、芳醇な雰囲気で歌いこんでいきます!ゆったりと聞ける美しさも兼ね備えた曲で、力強く歌うだけじゃない、ゴスペルグループとしての幅の広さも感じさせます。ほんわかとしたその優しい歌い方に、ウットリとして聞き入ってしまいます。

06.Tired

R&Bグループとしての彼らの潜在能力の高さを感じさせてくれる一曲!力強いコーラスでじっくりと歌いこみ、バリトンボイスのリードボーカルがぐいぐいと荒々しくシャウトし歌い上げます!本当にこれは素晴らしいです!後半になるほどに激しさを増していくフェイクやシャウトには思わず目を閉じて聞き入ってしまうほどに、熱くそして力強いです!このアルバムのハイライトといってもいいぐらいにカッコいい一曲です!

07.Bac 2 U

ちょっと珍しいギターのバックトラックにのって、ゆったりとした丁寧な歌い方で、ちょっと悲しげなメロディーをうたっていきます、そっと横にいるように歌ってくれる優しさが感じられる一曲です。地味だけどいい曲です。こういうゆったりとした曲も歌えるのが、ただのゴスペルグループじゃないですね!

08.1 Mo Time

ネオソウルっぽい雰囲気がこういうグループとしては珍しいですが、なかなかファンキーでJazzyなサウンドにのって、じんわりとSmoothなメロディーにのって歌い上げていきます。

09.Could It Be?

いやーこういう浮遊感があるトラックで、しっとりと歌われるとたまりませんねー。ソウルトラックにのって、じっくりと歌ってくれます。ちょっと聞いた事がある曲のサンプリング曲で、懐かしいなーっていう気持ちと、気持ちよいなーという雰囲気が絶妙です!徐々に熱っぽさを抑えながら歌うリードも新鮮です。

10.God First

電話で歌っているインタールードを交えて、そのメロディーのまま入る一曲。こういう地味だけど、いいメロディーの曲が書けるのは彼らの実力が相当なものであることを証明しています!こういうコーラスの厚みを全面に出したような曲は本当にお得意ですねー!

11.Clap

ここら辺は、本当にタイプの違う曲をどんどん見せてくれます!ちょっとレゲエ調なテンポがいいアップリズムにのりつつもしっかりと歌で聞かせるノリがよい一曲!思わず体が動くようなサビのClap!Clap!っていうフレーズもたまりません!

12.She Did Me Wrong

いやー歌い上げてくれますねー。イントロからアカペラっぽくバックは最低限の音で、リードの声がぐいぐい盛り上げていき、晴れやかな気持ちがいいほどのメロディーにのって、豪快に歌い上げてくれます!そして、徐々にサウンドに厚みを持たせていき、よりリードボーカルの歌を盛り上げ、このアルバム後半最大の山場を見せてくれます!女性コーラスも混ざり、軽快で心地よいサビのメロディーに心洗われます!

13.Your Presence

最後の最後の方になって、思いっきりあぁ〜やっぱりゴスペルグループだったんだー!という曲で、豪快に歌っていきます。クワイヤを盛り上げるように吼えるリードと、それに答えるコーラスと楽器群が、改めて全体的なサウンドとボーカルの力強さを再認識させます。

14.Won't Stop!

最後の2曲はもう本当に、ゴスペルだね〜と顔を見合わせちゃうほどに、しっかりゴスペル曲になっていますね。

(Producer)

Christopher: 4C.E.G:(1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(10),(11),(12),(13),(14)
Dorrell "Big Mac" Mays:(1),(2),(4),(5),(6),(12),(13)
Donnell "DNELL" Phillps:(14)
Steve Spraggins:(3),(7),(8),(9),(10),(11)
Chris Marcellus:(3),(7),(8),(9),(10),(11)

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