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Bubba Sparxxx / Dark Days Bright Nights

Bubba Sparxxx / Dark Days Bright Nights

(総評)

あのTimbalandがプロデュースをしているらしいProject、Bubba Sparxxxの1stアルバム。
It's Cool!かなりキャッチーな楽曲が並ぶ内容です。いい感じに遊び心が入ってて楽しい。
まずは、快作『Ugly』!(2曲目)このティンバランド特有のチンチラした音の中、爆発するBubbaの声!そして、この疾走感!もう、楽しすぎる・・・「Hey!Hey!」と一緒に叫んじゃいそうです。しかも最後にMISSYの「Get Ur Freak On」がきますからね。これは、すごい。確かにTimbalandの今年一番の快作ではあるんですが・・・。でもBubbaとTimbalandが上手い具合に絡み合って、もうこれ以上ない曲に仕上がっています。売れるかどうかは知らないが、今年の名曲の一つだ。一言で言うと、変態音楽である。こんな曲が作れるのは、後にも先にもTimbalandぐらいなモノである。
で、良くあるパターンだが、ものすごい1曲があると、残りの曲は影が薄れるものだが、それはちょっとぬぐえないが、そこらへんのHIPHOPアルバムよりは、断然面白い!Timbalandが素晴らしくどの曲も水準以上の出来になっている。このティンバランドと、Shannon"Fat Shan" Houchins、Organized Noiseなどが製作に主にたづさわっているが、やはり、TimbalandとBubaが絡むと異常な曲が出来上がるのである。変態的というか、カッコいいだけじゃない、どこかオドロオドロしくて、それでいて、どこかクセになるような、怪しい魅力を放った曲たちである。さらに、Organized Noiseとの2曲は、オドロオドロしさに、さらに、Coolなサウンドとドープなドラム音が絡み、そうとう怪しくアルバムに黒い輝きを放たせている。このなんとも不思議な世界はヤバイ・・・クセになるとやばいです。確かに今年1番変わった作品であろう。ただ、後半に前半ぐらいの冴えが欲しかった。スピード感が急になくなるので、HIPHOPとしては、普通。でも、前半はやばすぎる

(曲解説)

01.Take Off

暗く湿った感じのする音が素晴らしい、そうホラーを見てる感覚。

04.Bubba Talk

アフリカンな音と、田舎臭い音(牛や馬の泣き声)が入り乱れるという、BUBBAの故郷の南部を思いっきり意識した楽曲。でも、リズムは、ちょっとアフリカっぽくてカッコいいから、その微妙なバランスがすさまじい。HIPHOPとは、バランスだと思う。ダサさとカッコよさのバランスが楽曲のよさを左右することを見事に示している。

05.Lovely

また疾走感があるリズムの速い楽曲。そう、このアルバムスピード感があるので、聴いてて飽きないんですね。素晴らしい。そして、ここでもTimbalandがいい仕事しています。Ludacrisっぽいかな。でも、この楽曲はシャープさも兼ね備えています。

06.Betty Betty

Shannon"Fat Shan" Houchinsのお仕事、この人の作る楽曲はTimbalandとは、反対にシャープであっさりしているので、全体としてアルバムのバランスが保たれています(これで、全部変態ビートだったら、2001年の全話題をさらったでしょうね)。BubbaのRAPの上手さが堪能できる1曲。

07.All The Same

Organized Noiseの作品。Organaized Noiseといえば、OUTKAST!とGoodie Mobb!という有名なHIPHOPグループを売り出したことでも有名な方々。このちょっとおちゃらけた雰囲気で軽快なリズムで、いい音楽を聞かせてくれるが、それが陳腐じゃなくて、SOULに根ざしたものであることが尊敬に値する、この曲でも十分にその実力を発揮し、ちょっと古きよきSOUL臭さがいい感じに出ている!この曲があるおかげでアルバム全体のアクセントとなっている良曲。(彼ら自信のアーティストとしてのチームSociety Of Soul「Brainchild」90年代の大傑作アルバムとして名高い。しかもこのアルバムR&Bの歌モノなのが、要注目。TLCの名曲「Waterfall, Sumthin' Wicked This Way Comes (from "Crazy Sexy Cool")」の人たちなので、歌モノだからこそ欲しいですね。

08.Get Right

???Neptunes?といいたくなるぐらい、酷似した独特のスネルドラムとビート音。でも、悪くない。真似するぐらいなら、呼んできてやってもらってもよかったのではないかな?ちょっとこれは、Timbalandとしての音とは違うが、曲としたの完成度はすこぶる高い。2曲目に匹敵する勢いがある。

09.Open Wide

またまた、Timbalandの曲で、あやしげな声がこだまする・・・やっぱりもって変態っぽい音楽である。そうとしかいえない・・・でも、この音がクセになるのだから、不思議である。最後のギターサウンドは秀逸。

10.Infected

・・・笑い声で始まる曲。どこかアジアンチックな雰囲気漂う曲。

11.Twerk A Little

Timbaland最後の曲は、DMXのようなだみ声の鳴り響く曲。こういう声もBubbaは出せるのか・・・ちょっと発見。最後の女性の歌声がアクセントになっている。

12.Take'm To The Water

からShannon"Fat Shan" Houchinsのオンパレード(12,13,16,18)この人は、本当に効果音の使い方が絶妙である。イヤにならないように、かつさりげなく耳に残るように使ってくる。ここでのBubbaのフローは深い河の流れのようで、心地よい。終わり方も絶妙。

13.Well Water

12曲からそのまま始まる。どこかまったりとした感じで、Timbalandの曲とは、対照的だが、こちらもこちらで、Bubbaは、上手くこなしており、UPもSLOWもいい感じである。

14.The 1st Whatchamacallit

バックの音が変わっててつい聞き入ってしまう。ここら変から、ちょっとスピード感が欲しいかな。

15.Bubba Sparxxx

こちらもOrganized Noiseによるモロ自分の名前の曲。こちらも、オーガニックな感覚漂う感じに仕上げられています。

17.If It's Bumpin'

Bubbaのちょっと怪しいMCがまたもや炸裂している。後半唯一のUPモノ。こうなんか、ニヤケ笑いをしながら、RAPをしているBubbaの顔が浮かぶのはなぜだろう・・・

☆☆☆☆

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