Brandy / Full Moon
02.Full Moon
03.I Thought
04.When You Touch Me
05.Like This
06.All In Me
07.Apart
08.Can We
09.What About Us?
11.Nothing
12.It's Not Worth It
13.He Is
14.Come A Little Closer
15.Love Wouldn't Count Me Out
16.Wow
17.Another Day In Paradise (Bonus Track)
(概説)
2002年最初の話題作の登場です。のっけからリードシングル「ワラバウ」のビートが現れた時点で期待させてくれますが、その期待にそぐわない充実した今までのBrandyとは違う大人なR&Bをたくさん聞かせてくれる良作です。やはり、特筆すべきは、先行シングル『What About Us?(ワラバウ)』です!「ワラバウ、ワラバウ」というまるで呪文のようなサビのフレーズが頭から離れなくなります。この一曲のインパクトは素晴らしい。CLUBウケも十分なビートの強い一曲となってます。今年を代表する一枚になること間違いないでしょう。この曲のインパクトが強いので、UPものばかりになってしまうのでは?という感覚を持ちがちですが、実は、バラードが充実していたのが、嬉しい誤算。本当にバラードに名曲が多いんです!後半のバラード攻勢には、やられっぱなしです!しかも今までのBrandyでは歌えなかったようなバラードばかり、アーティストとして、女性として、ワンランクステップアップしたんだなということを感じさせてくれる一枚となっています。彼女の歌声の特徴は、その抜けのよい歌声でしょう。あまり癖がある声ではないのですが、抜けのよい声をしているので、聴いてて気持ちがよく何かをしながらでも聴けるというところです。特に本作ではその魅力が最大限に出ていると思います。妻となり母となる彼女の語る上で欠かせない一枚になることは、間違いないでしょう。ドライブがてら聞きたい、そんな軽く聴ける良作です。
オススメ:(9),(14),(15)(曲解説)
02.Full Moon
これが素晴らしいミドルUP。ドープで、暗い印象をうけるトラックの中、深遠に歌い続けるBrandyがとても大人に感じます。癖になる一曲です。良曲!
03.I Thought
これも、ドープなミドルUP。こういう路線できたか〜という印象を受けたトラック。純粋にカッコいいし、聴き応えがある。これはCLUBウケしそうなビートを刻んでいます。
05.Like This
心地よい空気感漂う一曲。まったりしてますわ。ゆっくりと体揺らしながら、目を閉じて聞き入りたい一曲です。本当に、前半は、マッタリ気味だけど、聴き応えはありますよ!
06.All In Me
これが最高に面白い!途中で男の人の声で、「2STEP!」といったとたん、ビートが2STEPに早変わりし、一気にテンションがガンっと上がってしまいます。これにはやられた。面白い!思わず笑いました。だって、2STEPっていって曲の中で、ビートが変わるなんて、ありえないでしょう。それをやっちゃうBrandyは、すごい!おもしろいです。これは、是非一度は聴いて欲しい。
07.Apart
期待を裏切ってくれます。アジアンチックなバックが面白いです。ただ、歌い方をもう少し工夫して欲しかったな。サビのインパクトはあるんだけど、歌い方に癖が無さ過ぎ&ここまでUPが少ないので、なんとなく、単調に感じてきます。
08.Can We
やっとUPモノが出てきます。しかもちょっとマイケルっぽい出だしサウンドが印象に残ってます。ミドルUPが充実してる本作でもかなり上位にくる良作の一つ。ビーンという震えるような音が、もろマイケルだよな-と感じてしまいます。いい感じの次のシングルカットの曲へとつながっていきます。
09.What About Us?
文句なしにこのアルバムの代表曲。この癖になるサビのフレーズには、やられてしまいます。CLUBで踊りたいし!かかれば間違いなく盛り上がる一曲です。これを聴かずして2002年は始まらない!
10.Anybody
Timbalandみたいな変則ビートで責めてくる一曲。この曲は、さまざまな声の積み重ねが重圧感を出していて、それに、Brandyのちょっと軽めの声が加わると、UKSOULっぽい不思議なCLUBサウンドの世界が広がり、すごい不思議な感覚に襲われる。でも、めちゃかっこいいんです。8〜10曲目と外れなしのUPぞろいです。
12.It's Not Worth It
軽快なビートが飛び交うUPモノ。本当にこういう歌を歌わせると軽く軽く歌い上げてしまうのが、彼女の凄さ。心にそんなに残るっていうのじゃないんだけど、聞き流せるよさをもった曲ですね。あまりディープなのはちょっとというときに、こんな曲いいんじゃないかな?
14.Come A Little Closer
心地がよいメロディーにうっとりしてしまいそうになります。メロディーラインが美しい。この一枚の中でも、一番綺麗なバラードでしょう。Brandyもその美しさに負けないぐらいの美しい声と、歌唱を聞かせてくれています。こういうバラードは大好きです!女性のバラードは、こういう肩肘張らずに素直に歌ったのが一番ですね。
15.Love Wouldn't Count Me Out
素晴らしいバラード。14曲目よりも壮大な感じで、歌声が空いっぱいに優しく広がっていくような感じの一曲。この曲も綺麗なんだよなー。こういう綺麗なバラードと程よいUPが混ざった一枚こそが名盤といえるでしょうね。
17.Another Day In Paradise(feat. Ray J)
実弟Ray Jとの曲。この出だしでピンと来る人はくるでしょうね。Pt1とPt2が存在するんです、この曲。2001年にBrandyの先行シングルとして出ていた一曲。このギターの印象的なサウンドが心地がよい名曲です。改めて聴いてもこの二人の掛け合いは素晴らしいね。兄弟とは思えない濃密なからみです