Blackstreet / LEVEL II

(概説)

Blackstreetついに再始動！Teddy Riley, Mark Middleton, Eric Williams, Chauncey Wannibalの4人が作り出す世界によってください。Blackstreetが再始動ってことで、どんな大規模な企画が進行するんだろうと思ってた方がもいいんでしょうが、これが案外地味なんですよねー。なので、最初は肩透かしを食らった感じがしたんですが、じっくり聞き込むとこの歌世界に引きずり込まれます。彼らというと1stが好きなのですが、手触りとしては2ndアルバムに近い感じに仕上がっています。1stは、サンプリングを主体としたSOULFULなサウンドが目立ったんですが、2ndは、トラックやメロディー重視でどことなく温かみがあるコーラスの感じが印象的でした。今作でも、そのコーラスの温かみがあるし、何よりバラードでのトラックが素晴らしい。ただ、メロディー的に直感的にいい！と入ってくる曲が若干少なかったですが、その分聞くほどに癖になっていく感じが強いですね。しかも曲の繋ぎ目が絶妙！アルバム全体が流れるような無駄がない作りになっています。この感覚は1stの感覚に近いですね。最初のシングル曲を聴いたときはどうしようかと思いましたが(なんだかって好きですけどね〜。)、Teddy Rileyもまだまだいけますなって感じです！特にバラードでは地味に16曲目の「Brown Eyes」は、トラックもメロディーもコーラスワークどれをとっても秀逸です！コーラスやボコーダーだけにこだわらず、HIPHOPサウンドとの融合がさりげない上に、うまくいってるのも近作の評価すべき点でしょう。意外性という点が若干足りない気もしますが、長く聞ける作品ですよ！

オススメ(4),(5),(8),(10),(12),(13),(16),(17)

(曲解説)

01.Ticket To Ride (Intro)

語りが、印象的なIntroから、一気にBlackstreetらしい硬質なドラムが展開するサウンドが堪能できます。パーカッションのさりげない音がいい味出してますねー。女性のフェイクとMainのVocalに爽やかなコーラスがかぶっていき、どことなく温かみのある声の世界が広がっていきます。徐々に熱を帯びていくVocalをうまい具合にコーラスが冷やしてくれています。

02.Don't Touch feat.Mr. Cheeks

Mr.Cheeks参加のFunkyな一曲！思わず体が揺れてしまうような一曲。サウンドもトランペットの音が面白く仕上がっていますね。女性のVocalの奏でるメロディーが、SOULFULですねー、こういう男性のメンバー以外の女性コーラスがさりげなく入ってきてしかも中心的なメロディーを奏でるのは、Produce力がいい証拠ですね。全員がMainをやってるのか、声がどんどん変わっていく感じが、切れのいいサウンドとも相まって、カッコいい疾走感を感じさせてくれます。

03.She's Hot

歯切れのよいサビのフレーズが体を揺らしてくれます。Rapでガンガン持っていって、Hookで、徐々にコーラスやボコーダーの音を重ねていき徐々に盛り上がる一曲です。女性のRapperとの相性も抜群です！HIPHOPらしいトラックでコーラスを聞かせてくれます。

04.Deep

この曲がこの作品の肝となるボコーダーをふんだんに使った一曲！Teddy Rileyのボコーダー使いはさすがですね。右に出る人はいませんね。美しいMainのメロディーをボコーダーが奏でて、それにコーラスが絡むという形がすごい面白い曲でもあります。メロディーラインにバッチリあった、このボコーダーのサウンドに完全にやられてしまいますねー。そして、途中から入ってる女性ボーカルが力強くSOULFULで、曲を締めて、さらに盛り上げてくれます！文句なしの名曲です！

05.OOH GIRL

バラードです。ピアノのイントロからゆっくりと歌いこんでいきます。さりげない大げさじゃないメロディーラインがバラードとしての完成度を増しています。徐々に徐々にメロディーを組み立てていって歌を作っていきます。特にMainがたまにするファルセットが切ないです・・・さりげない感じがすごいいい雰囲気を作り出している一曲です。最後の淡いサウンドの終わり方も秀逸。

06.Friend of Mine

ギターのサウンドがFUNKYに絡むネットリしたサウンドの中、ボーカルは力強く歌い上げていきます。女性のRapを絡めながら、繰り返すバックサウンドのループにやられていきます。ミドルテンポな地味な曲ですが、終わりのシャウトの仕方が彼ららしいですね。

08.You Made Me

美しいストリングスとピアノのメロディーから、マッタリとしたバラードが始まります。メロディーは切々と歌いつなぎ、Hookでは、すごい力強いコーラスとボコーダーの音でリズムを刻み盛り上がる美しい歌です。心に残る美しい一曲です。この曲でもボコーダーが美しくメロディーを奏でて絡んできます。無駄がないんですよねー。

09.It's So Hard to Say Goodbye

女性の語りからピアノの音にあわせてしっとりと歌い上げていきます。サビでは、コーラスがしっかりと歌いこみフェイクを織り交ぜ歌うMain Vocalを盛り立てます。途中から女性のボーカルとコーラスが混ざり合う声の重なりが激しいバラードです。この温かみがある感じがいいですねー。ゴスペルともまた違う温かみがあるバラードなんですよね。

10.WHY, WHY?

最初の歌声がなんかすごい90年代っぽいなーって感じなんですが、こういう声で歌われるとグッときますねー。しかも、バックコーラスは、マイケルジャクソンの歌のサンプリングで、「Why,Why」っていってるので、すごい古い感じがして気持ちがいいです。やっぱ、こういうサンプリング曲がないとBlackstreetとはいえないっすねー。うんうん。Mainが盛り上がっていく感じと、コーラスの冷静な感じの乖離がいいんですよねー（わかるかな〜）。とにかく、いい感じですわ！

11.Look In The Water

比較的おとなしめなサウンドでしっとりと歌い上げていきます。Hookでも、しっとりとしたコーラスにネットリと徐々に熱くVocalが絡みます。そして、ドラムの音が曲を締めています。まさに夜向きな心地よいサウンドです。

12.Baby You're All I Wantz

サビのコーラスが淡く重なり合い美しく響き渡ります。さらにボコーダーが随所でMain Vocalやコーラスに絡みあい、いい味を出しています。特に変哲のないドラムの打ち込みの音に絡み合う音達が気持ちがいいっす。Main Vocalの歌声の良さを改めて実感させてくれる一曲！

13.How We Do

ちょっとHookの入り方がすごいスムーズで心地よいです！サビでリズムを刻み盛り上がっていくのが、聞き手にグッときますねー。メロディー自体は少ないのですが、その分Mainのシャウトが縦横無尽に聞き手の耳に突き刺さってくる熱い一曲です！

14.By Gones

Dave Hollister参加の一曲。アコースティックなギターサウンドとストリングスの中で爽やかに歌いつないでいく一曲です。すごい爽やかな雰囲気が出ています。ここまでかなりバラード攻勢が続いているのですが、どの曲も微妙に曲調が変化しているので、飽きることなく聞くことが出来ます。Teddyってすごいなーと感じさせられます。

16.Brown Eyes

地味に一番好きな一曲！美しいコーラスに乗って切なげに歌いつないでいきます。コーラスワークが素晴らしいし、Main Vocalの歌いこむ感じやメロディーも切ないっす！！！こういう切ない感じのバラードはBlackstreetとしては珍しいのですが、個人的には声質的に激唱系のシャウターがいるわけじゃない、弱いコーラスなので、こういう切ない感じの曲調があってるとは思います。さらに、ギターを端弾くような繰り返しのサウンドが耳に残りますね〜。主のメロディーを歌うのコーラスとそれに絡むMainボーカルというスタイルで、心地よく曲が展開していきます。このアルバム一番の名曲です！

17.Wizzy Wow feat. Mystikal

そして、意外性たっぷりな先行シングル！MystikalのRapが全てですねー。この一曲は。Wow〜って何回も言われるので癖になっていくのが、面白いですね〜。Wizzy,Wizzyいってる地を這うようなメロディーとコーラスがず〜〜〜と続いて、MystikalのRapで一気に爆発します！その爆発っぷりが気持ちがいい〜。そして、最後のシャウトが空気を貫きます！この曲一番の魅せ所です！こういうシャウトもっとアルバム全体で多かったら、よかったかなーと思います。

(Producer)

(1),(3),(4),(5),(9),(10),(11),(13),(14),(16),(17)Teddy Riley
(1)Shareefa Cooper
(1)Sean Washington
(1)Kenny Frazier
(1)Kenny Quiller
(2),(6),(8)Leroy Burgess
(6)Superb
(9)Dary! "DL" Marshall
(9)Chauncey Black
(10)Nate Hill
(10)Natural Blend
(12)Eric Williams
(12)Wesley Hodges
(13)Eugene Peopies
(14)Andreo "Fanatic" Heard
(14)Sherrod Barnes
(16)Philosophy
Co-Produce
(13)Prathan "Spanky" Williams

(Link)

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