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BARRINGTON SCOTT HENDERSON / BEST KEPT secret....

01. Right in Da Pocket
02. Ain't No Doubt About It
03. You Said Goodbye
04. Sorry
05. Precious Girl
06. Baby It's About You
07. Makin' Love
08. Step Back
09. Touch Me
10. You're the Lifeline
11. West Coast Girls
12. I Wanna Thank You

(総評)

BARRINGTON SCOTT HENDERSON / BEST KEPT secret....

現在のテンプテーションズのリードを勤めるBarrington Scott Hendersonのソロデビューアルバム! ベテランらしい余裕のあるすばらしい歌いっぷりに、FUNKYさとMoodyな雰囲気を併せ持つ絶品なトラックがすばらしい!切ない曲はとことんピアノで切なく持っていき、FUNKな楽曲はドラムがすばらしいし!もう言うことなし!そして、何よりも、Barringtonのサビでの歌声の良さと、それを生かすシャウトの多彩さ!これには参りました。完敗です・・・もう凄すぎですよ。カッコいい!2003年のインディーソウル傑作名盤の一枚ですよ。さすがテンプスのリードシンガーは一枚も二枚も違います!まさに、It's Great Album!って感じですわ。
いかにもオヤジって感じの人ですが、まさにオヤジ声で聞き手を昇天させてくれる曲のオンパレード!Moodyでトロトロな歌では、SEXYにファルセットを絡めながら歌っていき、美しいバラードでは、シャウトを入れつつ晴れやかに歌い上げていく。どの曲でもこのシャウトとファルセットが素晴らしくただただ聞き手は唸るしかないことでしょう。さらに、コーラスも彼の歌声を良くわかっていて、力強くも爽やかに歌い上げ、メインのBarringtonの力強く張りのある歌声と豪快に絡み合い全体を盛り上げていきます。トラック的にも非常にSOULな懐かしい雰囲気のトラックが多く、SOULファンを唸らせることは間違いなく、さらに、その中にもメロディーラインとか楽器の入れ方がKeith Sweatのライブ盤などと通じるところもありR&Bが好きな人にもある意味新鮮に写るのではないのかなと思います。 まあ、特にいいのは、3,4,5,6,7,8,9とー、っていうか全部良すぎて選べるか!! ぜんぜん捨て曲というよりも、いまいちだななんて曲が一切ないのである!驚愕のアルバムです。まさに完璧なアルバムです。SOULファンもR&Bファンでも古めが好きでも新し目が好きでも、大満足の一品です!とにかくこれは手に入れてほしい一枚です!絶対オススメ! ここで買えます。

オススメ:全てが名曲!(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(10),(12)

(曲解説)

01. Right in Da Pocket

まずは一曲目は非常にFUNKYな感じのドラムトラックが印象的な曲で、徐々に熱く熱く絡み合うコーラスとBarringtonのファルセットに驚愕してしまいます。いやー熱いですわ〜!最後にかけてのシャウトの数々〜もうたまりません・・・うーんと唸らせてくれる一曲です。

02. Ain't No Doubt About It

ここから一気にMoodyで大人なSOULの世界へようこそ!もう、オーソドックスでありながら、すばらしいバックの演奏に身をゆだね、Barringtonのすばらしい喉が堪能できるメロディーです。コーラスとメインのバランスがここまでいいのは、やはりテンプスで培ってきたものなのでしょう、あくまでコーラスはメロディーを聞かせつつ、メインを盛り上げて、メインは感情込めつつ最大限に曲を盛り上げていきます。あっぱれ!

03. You Said Goodbye

メローな一曲です。うーん、美しいメロディーラインが素敵です。あくまで爽やかに、美しく儚く歌い上げていきます。もうファルセットなんかたまりません。久々にこんな美しい気持ちになる一曲にめぐり合えました。いやー名曲でしょうね。これほど歌える人が、押さえ気味にファルセット交えて歌うからこそ、盛り上がる!すばらしいです!

04. Sorry

タイトル通りちょっと切なげな歌唱から始まり一気に美しくも力強いサビのメロディーラインに心奪われてしまいます・・・はぁ〜とため息だけしか出てこないほど、すばらしい一曲ですよ。たまらんなー。こういう切なくも美しいホントいい曲って久々にめぐり合えたなと実感させてくれるほど、すばらしいメロディー展開をしていきます。もう、死角なしの名作!サビでのコーラスを絡めた盛り上げ方がもう見事としか言いようがありません・・・まいったわー。

05. Precious Girl

いやーもうここまで名曲しかないんですよー。そして、これもちょっとテンションを落として照明を落として、Bedの中でMoodyに聞くような素敵な曲です・・・滴る蜜を吸うようなそんな淫靡な感じがたまらない、大人な歌です・・・胸にきますよ、これ。

06. Baby It's About You

ピアノの控えめなメロディーラインから、女性のコーラスがスマートに歌い上げます・・・そして、じっくりとねっとりとBarringtonも絡み合います。もう、ファルセットがホントこの人やばくて、ここぞ!ってところでファルセットで持っていってくれるので、聞いていて最高に気持ちがいい!この曲でも、適所適所で、ファルセットとシャウトで聞き手を昇天させてくれますよ・・・いやーなんでこんないい曲並ぶんだろう〜。そして、バックもSOULの良いところを抽出していて、歌声を邪魔しない程度なのも、すばらしい!

07. Makin' Love

とここでちょっと趣向を変えて、爽やかに誇らしげに歌い上げていきます。この曲は、サビでのコーラスのメロディーの引っ張り具合がすばらしく、Makin' Loveなんて、ちょっとエッチなタイトルですが、それを感じさせないぐらい爽やかで優しさに満ち溢れた曲となっています。サビでぐっと持っていくシャウトなんかすばらしい!

08. Step Back

キーボードの鋭い音から、ゆったりと歌い込んでいきます・・・。イントロは地味な感じなのですが、徐々にサビに近づくと、いやーこれ聴いたことあるよーって言うフレーズのオンパレード。さすがです。どこかで聞いたころがありつつも、新しいすばらしい仕上がりの曲です。サビの、「Step Back」はついつい一緒に口ずさんでしまいます。バックのサックスが渋い!渋すぎる!かっこよすぎです。バックも声もバランスが取れている曲ですね。

09. Touch Me

Moodyにガンガン責めてきます、ピアノのドラムで妖艶な雰囲気を作り上げつつ、艶やかに歌い上げていきます。もう超絶ファルセットで持っていって、サビでコーラスがCOOLに決めてくれる、メチャメチャカッコいい曲ですよー!オススメ!そのすさまじい喉の強さを実感してしまいますし、それを使いこなす歌唱力の高さに改めて驚愕させてくれます。

10. You're the Lifeline

今度はゆっくりとまったりと、聞かせてくれます。Lalalala〜という歌声にうっとりとしてしまうことでしょう。バックもギターを絡めつつもリズムトラック主体でまったりゆったりと聞かせてくれます。いやーもううっとりとして二人で聞きたいような曲ですよ・・・途中でのシャウトもアクセントになってさらにさらにMoodyに濡らしてくれます・・・素敵。

11. West Coast Girls

DeepにFUNKYに持っていく曲です、音数は少な目ながらBackもFunkyに盛り上げていきます。そして、こういうFUNKYな曲でこそ、彼はファルセットの良さを最大限に引き出しているのも面白いですね。もちろんバラードでもそのうまさを見せてくれますが、こういうFUNKYな方が彼自身は好きなんだろうなと感じさせてくれます。

12. I Wanna Thank You

最後は、FUNKYに決めてくれます!切れのいいバックの演奏も素敵で、豪快な歌が展開していき、最後まで飽きさせない、バラードとFUNKYな歌の割合がすばらしい一枚です。

(Producer)

Barrington:(1),(10),(11),(12):co-produce(2)-(9)
Rickey Smith:(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9)
Carsten and Joachim:(10),(11),(12)

(LINK)

www.barringtonhenderson.com
CD BABY Order
☆☆☆☆☆☆(2003年最高傑作!)

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