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Banky W. / Back in the Buildin'

01. Intro + Instrumental
02. Ay Mami
03. Don't Wanna
04. My Regret
05. Come Back
06. Loving U is Crucial
07. Hard Times
08. Leave Me
09. Oh Baby (remix)
10. I Adore U
11. Aiyyo
12. Undeniable
13. Thank You
14. Your Man (feat. The Bosses)
Banky W. / Back in the Buildin

(総評)

インディーソウル注目の新人Banky W!そのスムーズなテナーボイスで、UPからスロージャムまで幅広い楽曲で歌い上げていきます。何よりも注目したいのは、その楽曲の完成度の高さ!これは驚愕とも言うべきで、最近のメジャーシーンの中でも一人でこれほどの様々な楽曲で自己を表現しているアルバムはないのではないのかなと感じてしまうほどです。さまざまな楽曲はかなり聞ける内容に仕上がっていますよ!
なんといっても、1曲目これ一切ボイスは入ってないのですが、このメロディーだけでここまで聞かせられるとは、作曲家としての才能を感じずにはいられません。そして、やっぱり圧巻は、ギターをかなでまくる8曲目「Leave Me」!これのギターの唸り方といったら、物凄いです!このBanky Wは、基本はギターを中心に曲を構成しているのですが、きちんと打ち込みでも、曲を作っていてとても器用なのです。もちろん3曲目「Don't Wanna」4曲目「My Regret」で見せる美しいスローバラードなどでも、トラックだけじゃなくて美メロ作りの才能さえも感じさせてくれます。どの曲も印象的で、インディー作品だというのを忘れて聞き入ってしまいます。
アメリカで生まれアフリカ育ちなのですが。メインストリームを取り入れつつも、どこか違う匂いがするのは、そのへんからきているのではないのかなと思います。ちょっと後半に曲のインパクトが足りない曲が多くなるので、尻つぼみになりそうになりますが、最後の2曲でしっかり挽回してきます!なかなかインディーソウルとしては、最近の作品では歌声だけでなくトラックにも注目して聞きたい高水準のアルバムです!

オススメ:(1),(2),(3),(4),(6),(8),(12),(14)

(曲解説)

01. Intro + Instrumental

イントロからギターをバックにダイナミックに語りを交えて聞かせてくれます。そこから東洋チックなバックトラックの上にストリングスが鋭利に鳴り響き、その疾走感にどんどんトラックだけで聞くものを引き込んでいきます。歌もないのにも関わらず、ここまで引き込めるのは素晴らしい!楽曲の完成度の高さを示していますね。

02. Ay Mami

艶やかなテナーボイスを存分に、スパニッシュギターを中心としたラテンなUPビートに乗って聞かせてくれる一曲!気持ちよいぐらいに爽やかで、ノリがよい一曲は、MCが途中で一息つかせてから、さらにグッと盛り上がっていくところなんか聞いていて楽しいです。

03. Don't Wanna

爽やかなスローバラード!ここでもギターを中心としながらも、しっとりと淡い雰囲気を作り出し、コーラスをうまく積み重ねながらゆったりと心地よく歌い上げていきます。思わず一緒に歌いたくなるような伸びやかなテナーボイスはこのアルバムの一番の見所です。

04. My Regret

イントロのギターのメロディーがなんともツボな一曲。こういうアコースティックサウンドでもしっかりとその歌声でR&Bを感じさせてくれるシンガーです!このFrankie Jがやるような爽やかで晴れやかな雰囲気のバラードは、いい感じに彼がスパニッシュをうまく取り入れていることの証明ですね。聞いていて、心が晴れやかな気分になるほどに、気持ちがいい歌ですよ。

05. Come Back

ここでは、趣を変えて懐かしい雰囲気のソウルフルな雰囲気の曲を披露していきます。でも、あまり古臭くなりすぎずに、メロディーも一度聴くと忘れないほどのキャッチーさを持っていて、彼の爽やかだけではないソウルフルな歌唱がここでは堪能できます。オールドなソウルな雰囲気と様々に楽曲を着こなしていきます。

06. Loving U is Crucial

こちらもで、ミッドスムーズなソウル作品を聞かせるのですが、メロディーが上ずったファルセットをうまく使って、メロディーでどんどん引き込んでいきます!徐々に、ファルセットとボコーダーを複雑に重ねていって見事にメロディーを構築していくところは圧巻です。

07. Hard Times

こういうイントロからグッと掴んでくれるストリングスの使い方や徐々に盛り上がっていく雰囲気などすでにメジャーレベルなんですよね、この人!本当に楽曲のセンスが素晴らしいです。ここでは珍しくRapperをfeatして、爽やかにおしゃれに乗りこなしていきます。

08. Leave Me

こういうスパニッシュな雰囲気が本当に会うシンガーさんですね。打ち込みのリズムと後追いでなるギターの音色が疾走感を盛り上げてくれます。シリアスな雰囲気の曲調で、どんどん引き込んでいきます!そして圧巻は最後にかけて鳴り響くギター!もう豪快にかき鳴らして、盛り上げます!シリアスでかっこいい曲です。

09. Oh Baby (remix)

ちょっとここらでレゲエを風味をいれたサウンドを見せてくれます。この辺も彼がソングライターとして多彩なことを示していますね。とても爽やかな一曲です。

10. I Adore U

寂しげな歌が響き渡り、シンプルなトラックで、より切なく歌いつないでいきます・・・ギター中心のトラックなので、余計に哀愁漂う雰囲気がでていますね。

11. Aiyyo

前半のような勢いがある一曲がここで登場!やっぱりこういうダンサブルな一曲で聞かせていくほうが、この人は得意なようですね!いい曲書きますよ。すごいバラードよりもダンサブルで気持ちいい曲が似合っているシンガーです。もう一捻りあるといいかな〜。

12. Undeniable

Rapperと絡みながら、勢いよく飛び出していきます、ファルセットを実に見事に使いこなしています。このアルバムの中では一番Rapperとの絡みがうまくいっていますね〜。お互いに勢いと疾走感を高めつつ盛り上がっていきます!

13. Thank You

この辺はちょっとマンネリが続くのですが、この曲で彼らしい温かみがあるソウルフルな曲調を見せてくれます。最後は語りで締めくくります。こういうアコースティックなサウンドと打ち込みの中間みたいなの上手だな〜この人は。

14. Your Man (feat. The Bosses)

最後はRapperをfeatして、印象的なサビのメロディーで盛り上げていきます。最後に盛り上がる曲があるのはいいですね〜!軽快に躍らせてくれますよー!ギターを唸らせたら最高の曲作りますね〜!

(Producer)

All work by Banky W

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