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Anthony Hamilton / Comin' From Where I'm From

01.MAMA Knew Love
02.Cornbread, Fish & Collard Greens
03.Since I Seen't You
04.Charlene
05.I'm A Mess
06.Comin' From Where I'm From
07.Better Days
08.Lucille
09.Float
10.My First Love featuring LaToiya Williams
11.Chyna Black
12.I Tried
Anthony Hamilton / Comin' From Where I'm From

(概説)

Anthony Hamiltonは、かなり不遇な境遇を音楽シーンで歩んできたシンガーなのですが、これまでにD'Angeloのワールド・ツアーにバック・ヴォーカルとしての参加や、EVE「Ride Away」、2Pac「Thugz Mansion」、Nappy Roots「Po' Folks」にもゲスト・ヴォーカルとして参加したり、かなりのキャリアの持ち主。発売直前までいったのにレーベルがつぶれたりとかなりついていない方なのですが、このアルバムでは長年のキャリアをいかした新人らしからぬ、DeepなSOULサウンドを聞かせています。全曲で、Anthony Hamiltonは、Produceに参加しており、非常にSOULFULな雰囲気はこの人のもともと持っている素質なんだなということがよくわかります。
このアルバム自体非常にオーソドックスなSOUL作品であり、すごいかわった曲や、テンポのいい曲があるわけじゃないのですが、聞き込む毎に心地よさが広がっていく感じです。日曜日の昼下がりぐらいに、部屋でまったりしながら聞き入るのが丁度いいぐらいのSOULです。夜向きじゃーありませんが。でも、2曲目でのベタなSOULな雰囲気と11曲目でのROCKとSOULが絶妙の融合を見せたUPPERな一曲では、彼の真骨頂を見せたな!と感じます。ホントかっこいいですもん!こいつは!
そのほかにも、地味にいい曲はそろっています。こういう土臭い感じのSOULが好きな人にはオススメできますね。70年代のカーティスとか好きな人は好きかも。さほどギターサウンドはでてきませんが。
オススメ:(2),(6),(11)

(曲解説)

01.MAMA Knew Love

ちょっと高音のRapから、シンプルでいてSOULFULな歌声が響きます。サウンドもあまり音数を多くせずに、Anthony Hamiltonの歌声がよくわかるような構成になっています。声質が落ち着いてるので、なんか深いなーDeepだなーという感覚に囚われます。最後の方での、声をかすれさせながらシャウトしていく様は、もうなんか昔のNew Classic Soulな雰囲気を思い起こさせます。なんと、サンプリングネタとして、Jay-Zの"Blueprint"から"Momma Loves Me"とAl Green "Free At Last"使っています。

02.Cornbread, Fish & Collard Greens

1曲目よりもちょっとUPサウンドになって、畳み掛けていきます。一定のリズムの音が心地よく、それを覆うような彼の歌声は非常に魅力的です。そして、サビでは、女性のコーラスが効果的に絡んでいきます。なかなかの良曲です!カッコいいですよー。

03.Since I Seen't You

ちょっと落ち着いた雰囲気からゆったりと歌いこんでいきます。あまりパッとしない曲ですが、じっくりと聞きこめる感じです。

04.Charlene

サビでのコーラスとメインの絡み具合がなんとも見事な一曲です。自分のコーラスの声に絡めていくのですが、コーラスでのファルセットと、Mainの絡みが絶妙ですね。やっぱこういう感じの歌は心地いいです。

05.I'm A Mess

非常にSOULFULな雰囲気の一曲!それでいてゴスペルっぽいコーラスも入ったりして、最後の方にかけてのシャウトっぷりには驚かされます。メインのAnthonyよりも、バックのコーラスのすごさに驚いてしまう一曲です。そのコーラスのおかげでカッコいい一曲に仕上がっています。

06.Comin' From Where I'm From

ドラムとピアノの低音がグッとサウンドを引き締めて、暗いDeepな雰囲気を演出し、その中でAnthony Hamiltonの歌声が冴え渡ります。うーん、こういうちょっとDeep Soulっぽい暗めな歌がこの人の声には似合います。

07.Better Days

Keyboardsの優しい音と、ファルセットが混ざり合い暖かい雰囲気のSOUL作品が完成しています。このアルバムの中でも不思議と心が表れるような優しさを持った一曲で、他の曲でのAnthonyとはまた違う魅力を見せてくれます

08.Lucille

ふわっとした雰囲気のサウンドで、Anthonyもゆるい感じに歌いこんでいきます。今までの曲よりも歌うスピードが倍近く早いのも面白い。聞き入った後に、ホント心地よさが残る一曲です。うーん、気持ちがいい!

09.Float

厚みのあるGuitarが、ぐんぐん曲を盛り上げていき、そのままAnthonyとBack VocalのCarol Riddickが絡み合いつつ盛り上がっていきます。非常にオーソドックスなSOUL CLASSICという雰囲気の一曲です。サウンドよりも同じメロディーラインを重ねつつ、ボーカルアレンジでドンドン盛り上げていく一曲です。

10.My First Love featuring LaToiya Williams

唯一のFeaturingアーティストを迎えての一曲は、デュエットソング。ゆったりとSOULFULに歌い上げていきます。特にLaToiya Williamsの歌声のSOULFULなことといったら、凄まじいですね。アレサっぽい雰囲気ももっているすごいいい声をしています。あまり飾り気のない曲ですが、声の良さに耳を奪われてしまいます。

11.Chyna Black

Coolに静かに歌いこんでいくイントロから、ROCKなサウンドが展開して、この曲一番のUPPERな一曲が始まります!でも、完全なROCKサウンドでもなく、ギターのサウンドが非常にカッコいい!痺れるような一曲です!聞き込めば聞き込むほど、このROCKとSOULの中間を行くような一曲にハマってしまいます。もうサビでのAnthonyのシャウトのカッコよさにやられます。こういうSOULなUPPER SONGももっとたくさん入ってれば、もっといいアルバムになったのになー。

12.I Tried

微妙にBack VocalにJames Poyserなんかの名前があって面白い曲なのですが。最後を締めるゆったりとしたこのアルバムらしい一曲で終わります

(Producer)

All Produce by Anthony Hamilton
(1)Shawn Carter;
(2)James Pyser;
(2)Diedra Artist;
(3),(4),(6)Mark Batson;
(3)Maya Jones;
(5)Cedric Solomon;
(5)Jeanine Smith;
(7),(8)Erick Coomes;
(7),(8)David Balfour;
(8)Tyler Coomes;
(8)Roger Bowling;
(8)Hal Bynum;
(9)Junius Bervine;
(11)James Poyser

(LINK)

OFFICIAL
www.arista.com
☆☆☆☆(味があるアルバムです)

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